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大人のスウィーツ「ブランデーケーキ」
「ブランデーケーキ」とは、ブランデーを効かせたシロップを染み込ませたパウンドケーキのこと。ブランデーの芳醇な香りとバターの風味、ケーキの甘さがマッチした大人のスウィーツです。夜のリラックスタイムに食べたくなりませんか?
ブランデーケーキの基礎知識やレシピ、美味しく食べるポイント、また子どもが食べてもいいのかなどを紹介していきたいと思います。
ブランデーケーキの種類はさまざま
ブランデーケーキは一般的には、バターを使用したパウンドケーキにブランデーシロップを浸したものをいいます。
しかしそのほかにも、ドライフルーツを洋酒に浸けたものをパウンドケーキに入れて焼いたり、焼き上がったあとにブランデーをハケで塗ったものなどさまざまな種類があります。
ブランデーケーキは日本発祥のデザートだった
ケーキやシュークリームタルトなどの多くの洋菓子は、ヨーロッパ発祥のものが多いですよね。しかし、ブランデーケーキは日本発祥のお菓子なんです。1975年ごろ、浅草の洋菓子店で販売されたのが始まりだといわれています。
子どもが食べてもいいの?
お菓子といっても、アルコールが入っているケーキを子どもに食べさせてよいのか、疑問に思ってしまいませんか?
日本の法律では、20歳未満の飲酒は禁止されています。飲料ではないブランデーケーキを子どもが食べても法律上の問題はありませんが、使用しているのはアルコールです。子どもが食べるのはおすすめしません。
少量であればただちに悪影響は出ないと思われますが、市販のブランデーケーキのパッケージなどには、子どもや運転をする人、妊婦や授乳中の人などに対して注意喚起がされているものもあります。
贈り物にもおすすめ! 自家製ブランデーケーキのレシピや作り方を紹介
ブランデーケーキは自宅でも作ることができます。お酒好きの人などの贈り物にもピッタリな、自家製ブランデーケーキのレシピの紹介です。美味しく作るポイントなども見ていきましょう。
ブランデーケーキを美味しく作るポイントは?
ブランデーケーキを美味しく作るポイントはパウンドケーキの生地を軽めにすること、ブランデーシロップをしっかりと染み込ませることです。
ブランデーシロップをよく染み込ませるためにも、パウンドケーキの生地は軽めにする必要があります。重めの生地だと、ブランデーシロップが浸透しにくくなります。また、焼き上がりにすぐシロップを塗ることも大事。数回に分けてシロップを塗ることも美味しく仕上げるポイントになります。
材料
<パウンドケーキ>
・薄力粉… 100g
・砂糖… 80g
・無塩バター… 100g
・卵… 2個
・ベーキングパウダー… 2g
・ブランデー… 大さじ1
<ブランデーシロップ>
・水… 30g
・グラニュー糖… 20g
・ブランデー… 50g
下準備
・卵とバターを常温に戻しておく
・オーブンを180度で予熱しておく(あとで170度まで落として焼く)
・型にクッキングシートを敷いておく
作り方
1、バターと砂糖を混ぜる
ボウルに室温に戻して柔らかくなったバターを入れて、ゴムベラなどで練るように混ぜます。クリーム状になったら砂糖を入れ、泡立て器に持ち替えて、なめらかになるまで混ぜましょう。
2、卵を少しずつ入れ混ぜる
室温に戻しておいた卵を溶き、1のボウルに少しずつ入れて、そのつど泡立て器でよく混ぜます。
3、薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れる
2のボウルに薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れ、ヘラで切るように混ぜ、粉っぽさがなくなったら、ブランデーを加え、混ぜたら生地の完成です。
4、型に生地を流し入れ焼く
3の生地をクッキングシートを敷いた型に流し入れ、オーブンの温度を170度に落として、45分間焼きます。途中でパウンドケーキを取り出し、包丁で生地の中央に切り込みを入れると、キレイに割れ目ができますよ。
5、ブランデーシロップを作る
パウンドケーキを焼いている間に、あとでケーキに塗るブランデーシロップを作っておきましょう。
鍋に水、グラニュー糖を入れ、煮詰めます。それを器に取り出し、冷ましておきます。冷めたら、ブランデーを入れ、混ぜたらブランデーシロップの完成です。
6、ブランデーシロップを塗る
型から外す前にパウンドケーキの上部をハケ、もしくはスプーンの背などを使い、ブランデーシロップを塗っていきます。
パウンドケーキが入るくらいの大きさがある容器に、ラップを敷いておき、そこにブランデーシロップを流しておきます。パウンドケーキの上部が塗れたら、型から外し、ラップの上にパウンドケーキを出し、側面にもシロップを塗っていきましょう。全体にシロップが塗れたら、ラップを2重にして包みます。
7、ラップで包み3日寝かせる
ラップで包んだブランデーケーキは、常温で3日寝かせます。ブランデーシロップをケーキにたっぷり染み込ませて完成です!
ブランデーケーキを美味しく食べるポイントは?
ブランデーケーキを美味しく食べるポイントは、熟成させることです。とはいえ、ケーキを寝かせてもいいのか、傷まないのか、おすすめの熟成期間などをチェックしていきましょう。
寝かせて熟成させると美味しくなる
作りたてのブランデーケーキよりも、寝かせて熟成させたブランデーケーキのほうが美味しいといわれています。
パウンドケーキは時間が経つと、パサパサになりがちですよね。しかしブランデーケーキは、熟成させることで、ケーキ内にブランデーシロップが行き渡り、口の中に入れると、シロップがジュワッと染み出してきて、ブランデーの香りと甘味が口の中に広がります。
また、寝かせることで、ブランデーシロップがまろやかな味わいに。3日以上寝かせるのがおすすめです。
ブランデーケーキは寝かせても傷まないの?
ブランデーなどのアルコール度数が高いお酒は、菌が繁殖しにくく、防腐効果に優れています。また砂糖にも同じ効果が。よって、ブランデーと砂糖を使うブランデーケーキは傷みにくいんです。
しかし薄力粉などは劣化します。直射日光が当たる場所や高温多湿の場所を避けるなど、適切な保存環境で保存することでより長持ちさせることが可能です。
市販のブランデーケーキの中には1年日持ちするものも。自家製のものであれば、2週間は日持ちします。
プレゼントにもおすすめのブランデーケーキ
大人のスウィーツブランデーケーキ。意外にも日本発祥のお菓子だということがわかりました。
そんなブランデーケーキは、寝かせれば寝かせるほど、美味しくなるといわれています。熟成させるとブランデーシロップが染み込み、風味がまろやかに。「すぐ食べたい!」という気持ちを抑えて、3日だけ我慢してみてくださいね。
自宅でも作ることもでき、父の日のプレゼントや、お酒好きの人への贈り物としてもおすすめです。
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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)