パウンドケーキの保存方法
おすすめは常温保存
まず、パウンドケーキを焼いたら、型から外してケーキクーラーなど網の上にのせて粗熱をとりましょう。
ちなみに、粗熱というのは「完全に冷めることではない」ので要注意。粗熱は、手で触れるくらいの状態になることを意味します。完全に冷めてしまうとパサパサするため、ほんのり温かいうちにラップで包むこと。数日程度なら、常温で置いておくほうが味がなじみます。
冷蔵保存
パウンドケーキの原材料は、小麦粉がメイン。粉類は、冷蔵により硬くなる性質があるため、本来は冷蔵は不向きです。
ただ、バナナなど水分の多い果物を加えたパウンドケーキは、冷蔵庫で保存しても割と食感が損なわれにくいです。
冷蔵庫は乾燥しやすいため、カット後は1切れずつラップに包み、保存袋に入れてから保存するようにしてください。
冷凍保存
しばらく食べない場合や長期保存したい時などは、迷わず冷凍保存を!
パウンドケーキは、冷凍しても食感や美味しさが損なわれません。他の保存法と同様に、1切れずつカットしたら、アルミ箔に包んでから冷凍保存するのがベストです。アルミ箔はラップで包むより空気を通しにくく、乾燥から守ってくれます。庫内の臭い移り防止というメリットも◎。
解凍方法と食べ方
冷凍した後の解凍方法は、冷蔵庫に戻して自然解凍をしてから再加熱します。アルミ箔に包んだ状態でオーブンやグリルなどで解凍しましょう。焼き立ての香ばしさを再現することができますよ♪
パウンドケーキの保存期間
パウンドケーキの保存期間は保存の仕方で異なるため、以下を参考にしてください。
常温保存の場合
2~3日なら常温保存できます。
※生のフルーツを入れた時や夏場など室内の温度変化が激しい時期は「常温保存」は不向き。特に水分が多い場合は、細菌などが繁殖しやすく食中毒の原因になるため避けましょう。
冷蔵保存の場合
4~5日ほど冷蔵保存可能です。
冷凍保存の場合
冷凍の場合は、1ヶ月ほど保存できます。保存状態にもよるため、なるべく早めに食べるようにしましょう。
* * *
好みの具を入れてオリジナルの味を楽しめるのが手作りパウンドケーキのいいところ。子ども用には、バナナ味。大人用には、抹茶を加えてほろ苦味など何種類か冷凍保存しておくと、おやつ時間が豊かになります。時間のある時にでもトライしてくださいね。
撮影・文/川越光笑(たべごとライター・栄養士)
パウンドケーキの保存に便利なケース
ここからはHugKumがセレクトした、パウンドケーキの保存におすすめの容器をご紹介します。ほかの食品にも使えるので、冷蔵庫内やパントリーのストックケースとして重宝しそう!
曙産業 ケーキフード ブラック
ストリックスデザイン 密封保存容器
イワキ 保存容器 パック&レンジ
HugKum厳選! 絶品パウンドケーキレシピ
【1】かぼちゃのパウンドケーキ
ドライフルーツの酸味、くるみのサクサク感がアクセント。
◆材料
(18×8×6cmのパウンド型1台分)
ホットケーキミックス 110g
無塩バター 90g
砂糖 80g
卵 2個
裏ごししたかぼちゃ※ 50g
【A】
ドライレーズン 25g
ドライクランベリー 25g
オレンジジュース 大さじ1
くるみ(焙煎タイプ) 20g
※かぼちゃの裏ごしのしかた…種・ワタ・皮を取り除き、1cm角に切ったかぼちゃを耐熱ボウルに入れる。かぼちゃ50gに対し、水小さじ2を加えてラップをふんわりとかけ、電子レンジで2分~2分30秒ほど柔らかくなるまで加熱。網で裏ごしし、冷まして使用。
◆作り方
【1】ボウルにバターを入れ、ゴムべらでなめらかになるまで練る。砂糖を加え、泡立て器で白っぽくふんわりとなるまですり混ぜる。
【2】溶きほぐした卵を【1】に6~8回に分けて加え、その都度、泡立て器ですり混ぜる。
【3】卵をすべて入れたら、ホットケーキミックスの1/3量を加えて粉っぽさが少し残るくらいまで混ぜ、さらにかぼちゃを加えて混ぜる。
【4】【A】を耐熱ボウルに入れてラップをし、電子レンジに20秒かけて冷やしておく。
【5】【3】に、【4】と手で小さくちぎったくるみ、残りのホットケーキミックスを加え、生地にツヤが出るまで混ぜる。
【6】パウンド型にオーブンシートを敷き、【5】を入れて表面を平らにならす。170℃に予熱したオ ーブンで約40分焼く。
【7】型から出して、ケーキクーラー(または網)の上で冷ます。
教えてくれたのは
下迫綾美さん
お菓子研究家。人気の洋菓子店で7年間修業を積み、2008年に独立。2010年より、少人数制のお菓子教室『Thinglike』を主宰。おいしさはもちろん、かわいくて夢のあるデコレーションにも定評あり。
『めばえ』2016年11月号
【2】きなこパウンドケーキ
ほんのり感じるきなこの風味が香ばしい。ふっくら焼いて生クリームを添えていただきましょう。
◆材料
(8×18cm 1本分)
【パウンドケーキ】
【A】
薄力粉 100g
きなこ 30g
ベーキングパウダー 小さじ1
【B】
砂糖 80g
卵 2個
米油(サラダ油でも可) 40g
生クリーム 100ml
【きなこクリーム】
【C】
生クリーム 100ml
砂糖 大さじ3
きなこ 大さじ3
◆作り方
【1】【A】をざるなどでふるっておく。
【2】【B】をボウルに入れて、泡立て器で砂糖が溶けるまで混ぜたら生クリームを混ぜる。
【3】【2】に【1】を入れてゴムベラでざっくり混ぜ、パウンドケーキの型に入れる。
【4】180℃に予熱したオーブンで35~40分焼く。
【5】【C】をボウルに入れて泡立て器(量が少ないので電動がおすすめ)でクリーム状にしたら、きなこをさっと混ぜ合わせる。カットした【4】にお好みでのせる。
教えてくれたのは
minokamo 長尾明子さん
料理家・写真家。出身地の岐阜県美濃加茂市から名前を取った「minokamo」は、料理提案・提供時の活動名。季節や土地の食材、素材を活かしたおいしい料理、写真家としてのセンスが光るおしゃれな料理が人気で、出張料理やメディアの撮影など幅広く活躍。
『めばえ』2018年4月号
構成/HugKum編集部