「NEO 月でくらす展」とは?

「NEO 月でくらす展 ~宇宙開発は、月面移住の新時代へ!~」は、2023年4月28日~9月3日まで、お台場の日本科学未来館にて行われた特別展。
月面への長期滞在が実現した2040年の世界を、ファンタジーではなく科学的な知見をもとに描き出しています。会場では、月でのくらしを疑似体験できる展示のほか、地球の6分の1という月の重力を体験できる「月面重力体験」は、夏休み中はほぼ予約が埋まるほど大人気でした。
月が秘める無限の可能性とそれが人類に与えるインパクト、宇宙開発への夢をかきたてながら、月面での生活を疑似体験できる切り口は、多くの来場者を魅了しました!

そんな展示を、今回メタバースで完全再現! バーチャルの世界なら人ごみにも揉まれることなく、時間も気にせずゆっくりと鑑賞できますよね。体験した子どもたちは、宇宙や月を身近な存在と感じられる機会になりそうです!
実際に「NEO 月でくらす展 メタバース展」を体験してみました!
ここから、実際に体験した様子をレポートしていきます!
展示の内容はすごく面白そうですが、「メタバース展ってどんな感じなんだろう…?」と思いますよね。仮想空間で展覧会に参加するなんて体験は、私達親子も初めての体験だったので、とてもワクワクしました。
入り口の様子を見るとお分かりいただけると思いますが、昨年行われた実際の会場の様子が、そのままメタバースになっているのです。まるで、貸切状態で展示を楽しんでいるような、贅沢な気持ちになります。

自分がまるで日本科学未来館に立っているような、不思議な感覚
ご覧ください!天井に浮かぶ、この大きな地球のオブジェ。見覚えのある方もいらっしゃるのではないですか?

そうです。これは、お台場の日本科学未来館の名物展示である「ジオ・コスモス」です。メタバース展では、パソコンの中に展覧会の会場そのままの世界が広がります。
まるで、自分がそこへ実際に足を運んだような、不思議な感覚。自分が行きたい場所へマウスをクリックして、進んでいく仕組みです。

展示には、音声や動画、パネルの拡大機能が付いていて分かりやすい!
メタバースの世界の中には、音声や動画を再生できるボタンが随所に現れます。クリックすると、参考動画のほか、最先端の宇宙研究をされている佐伯和人教授の解説を、随所で聞くことができます。佐伯先生の解説は、おだやかな語り口で分かりやすく伝えてくれるので、より一層知識が深まりますよ。

パネルも、そのままでも十分読める文字の大きさですが、拡大できる箇所もあるので、よりじっくり読みたい方には便利。息子たちも、宇宙服に関する説明がされたパネルは特に食い入るように見ていて、「10億円以上もするんだって!」と興奮した様子でした。

将来、当たり前になっているかもしれない月での生活に思いを馳せて…
2040年を想定された展示ということで、約15年後の息子たちは大人になりたて。彼らが社会で活躍している頃には、この展示で見たような世界が当たり前のことになっているのかも? と、不思議な気がします。

月面基地内に建てられたコンビニや食堂などもあり、近い未来にこれが現実的なものとなるのかと思うと、ワクワクしました。


月では食糧の確保が困難! 屋内栽培の研究も?
月では食料を確保するのが難しいので、屋内で作物を栽培することが必要になってくるそうです。
そのため、現在月で米やいちごといった作物を育てる研究が行われています。土壌となる土は、なんと月の表面の砂「レゴリス」を改良して使えるように、試行錯誤がされているそう。現実的に月での生活が送れるような研究が、こうして進められていることに驚きました。

「NEO 月でくらす展 メタバース展」は、S-PACE(スペース)から!
息子たちは、普段生活していると触れないような宇宙についての情報に興味が掻き立てられたようで、メタバースを見終えた後には図鑑を広げて月や宇宙について調べていました。
興味をお持ちの方は、まず小学館のメタバース「S-PACE」でアカウントを作成いただき、「NEO 月でくらす展 メタバース展」ウェブサイトの記載に沿って「NEO 月でくらす展 BOOK」もしくは「NEO 月でくらす展 BOOK BLUE」アバターを購入いただくことで、2026年3月31日まで、コンテンツをいつでも何度でも体験することができます。
アバターの価格は、いずれも500円(税込み550円)。ブラウザからアクセスできる仮想空間ですので、スマートフォンやタブレット、PCいずれの端末でも利用が可能です。
昨年現地で展示を見た方も、残念ながら現地では見られなかった方も、何度でも楽しめるメタバース展で、月でのくらしを味わってみてはいかがでしょうか。
※コンテンツ内容は期間中に更新される可能性があります。
文・構成/小島有里