やわらかくて毛量も少なく、デリケートな子どもの髪。1歳ごろまでは、おうちでパパやママがカットしているというご家庭も多いのでは。今回は人気美容室「ZACC」(ザック)のパパ美容師に、初めて子どもがヘアカットをする時の切り方のコツ、バリカンやハサミの使い方を伺いました。
1歳はヘアカットデビューする子が多い時期
赤ちゃん~子供へと成長する1歳児。男の子、女の子ともに初めて髪を切る子が多いのもこの時期です。おうちでパパやママがヘアカットをするときに重要な、初めてのバリカン、はさみの使い方のコツを伝授します。
子どものヘアカットのときにあるといい道具
- バリカン
- くし
- すきばさみ
- 霧吹き
- クリップ
- はさみ
スムーズにヘアカットを行うためにも、まずはカット専用のはさみや道具を用意しましょう。切れ味の悪いはさみを使うと、刃先が髪に引っかかり、子どもがカットを嫌がる原因にもなります。
初めてのはさみの使い方
一般のはさみとカット専用のはさみでは、作りも刃も少し違います。 軸になる刃(静刃)と動かす刃(動刃)をより意識しやすいように、 小指を固定させるベラが付いているのが特徴的。切れ味がよいように、 硬度が高い鋼が使われていることが多いようです。
カット専用はさみの持ち方
カット専用はさみの片穴には、ベラ(突起)がついています。ベラがあるほうの穴に薬指、ないほうに親指を入れて使います。ベラは小指を添えるためのものです。薬指側を固定して軸とし、親指を上下させて動刃だけを動かすと、安定してカットすることができます。すきばさみも同様にして使います。 髪の毛に当たる刃の角度に注意!
髪の毛に対して垂直に刃を当てるのがまっすぐにカットする基本です。 子どもを座らせて、大人が立ったままカットすると、目線が高いため 手元のはさみが寝てしまい、まっすぐに切ることができません。 大人も座るなどしてなるべく刃先に近い目線でカットするようにしましょう。
1歳児のヘアカットはレザーもおすすめ
レザーの使い方
そぎたい部分を指でつまみ、レザーの刃を上から下にそぐように髪に当てて切ります。刃を髪に直角に当てると切り口がまっすぐになり、パッツンとしたカットラインになってしまいます。また、切り終わりの刃先が肌の方向に向くので危険です。刃を上下に小刻みに動かして、素早くそぎ落としましょう。
※レザーを使う際は、刃先が肌を傷つけないよう十分注意して行いましょう。
1、まずは、左右の髪の長さを揃えます。耳にかかる程度の長さなどの目安を決め、 長い部分を指先でつまみ、レザーで毛先のほうへそぐように切ります。
2、後ろ髪は長い部分のみを削ぎ落とし、全体の長さが合うように切り揃えます。
After
完成! 毛先が自然で、赤ちゃんのやわらかい髪質を生かしたすっきりスタイルに。肌が敏感な1歳ごろまでは、髪の毛がなるべく肌にかからないようにするのもポイントです。
1歳の男の子におすすめの髪型
さわやか刈り上げスタイル
サイドも襟足も短く刈り上げ、すっきりさわやかなヘアスタイルに。あせもなどの肌トラブルが増える夏に向け、男の子にオススメのスタイルです。
前髪、サイド、襟足、 頭頂部の髪の長さのイメージを決めて、 その長さに合った道具(バリカンやはさみ)を 使い分けるようにしましょう。 バリカンを使う場合、入れる位置を事前に確認するのがポイント。左右の耳上を結んだラインまで、というように目安をつけておくと、でこぼこ感や切りすぎを防ぐことができます。
エアリーショートヘア
トップを短めにカットし、髪の毛を立ち上げて、全体に動きを出した元気なヘアスタイル。毛量の多い子どもでも重たくならずおすすめです!
男の子のアレンジテク
髪の毛を立ち上げたいときには、ハードタイプのジェルがおすすめ。髪の毛がぬれているうちに、ワックスを髪全体になじませたら、少しずつ指先で毛束を作り、ねじりながら立ち上げます。
1歳の女の子におすすめの髪型
リップラインボブ
子どもらしくはつらつとした印象になれる、あごより短いボブです。短めで顔回りがすっきり!
くせ毛を生かした前髪ありミディアム
とびきり短めのバング(前髪)がキュート!かわいいおでこをポイントにして、子どもならではのやわらかいくせ毛をいかしたスタイルです。
1歳の女の子のアレンジテクニック
1歳頃の女の子のヘアはまだ短め。簡単なステップで完成するテクニックをご紹介します。
ふんわりハーフアップ
ゴム1本で完成するクイックアレンジ!ニュアンスを出すには、少しだけワックスをもみこんでボリュームを出します。
サイドねじりヘアアレンジ
くせ毛でも、毛量が少なくても、短いボブやショートヘアでもできる、ねじるだけでキュートになれる簡単ヘアアレンジです。髪の毛全体にワックスをなじませ、そのあと、サイドをくるくると2回ねじり、ピンで留めます。
再構成/HugKum編集部