リビアってどんな国?
北アフリカに位置する「リビア」は、いったいどんな国なのでしょうか。特徴や観光スポットなどをくわしく見ていきましょう。
リビア基本情報
まずは「リビア」について、基本情報から解説します。
国名
正式な国名も「リビア」といいます。
首都
首都はトリポリです。
場所

リビアは、アフリカ大陸の北部に位置します。隣接する国には、東にエジプト、南東にスーダン、南にチャドとニジェール、西にアルジェリア、北西にチュニジアがあり、北は地中海に面しています。
日本との時差
日本とリビアとの時差は7時間で、日本のほうが7時間進んでいます。日本が午前7時だとすると、リビアは午前0時となります。
面積
リビアの面積は176万平方キロメートルです。これは日本の約4.6倍の面積となります。
エリア
リビアは、おもに2つのエリアに分けられています。
●北部
リビア北部は地中海に面し、首都・トリポリがあるエリアです。このエリアにはレプティス・マグナやサブラタ、キュレーネなどの古代遺跡があります。
●南部
リビア南部は、広大なサハラ砂漠が広がるエリアです。世界遺産に登録されているアカクス山地、ワンカサ砂丘、ムルズク砂丘などの観光スポットがあります。
人口
リビアの人口は681万人(2022年、世銀)です。これは千葉県の人口(約628.4万人/令和8年5月)よりもやや多い数となります。
言語・公用語
リビアで使われている言語はアラビア語です。
通貨
リビアの通貨単位はリビア・ディナールです。日本円にすると、1リビア・ディナールは25.03円です(2026年5月25日現在)。
宗教

リビアの人々が信仰する宗教は、イスラム教(スンニ派)です。
歴史
リビアの国の歴史は次のとおりです。
1951年 リビア連合王国(イドリース王国)として独立する。
1963年 連邦制を廃止し、国名を「リビア王国」に改称する。
1969年 国名を「リビア・アラブ共和国」に改称する。
1977年 国名を「大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国」に改称する。
2011年9月 国名を「リビア」に改称し、現在に至る。
天気・気候
リビアの気候はとても乾燥していて、年間を通じて暖かく降水量が極めて少ないのが特徴です。
リビアの首都・トリポリと日本の首都・東京をくらべると、トリポリのほうが最高気温が年間を通じて高く、降水量が少ない傾向にあります。
リビアの治安・住みやすさ
リビアの治安や住みやすさを解説していきましょう。
治安はよいとはいえない
リビアの治安はよいとはいえません。外務省の危険情報では、リビア全土に「レベル4:退避してください」が発令されています(2026年5月現在)。リビアでは、民兵組織など武装グループによる武力衝突・テロ・誘拐事件が発生しているため注意が必要です。
住みやすさはよいとはいえない
リビアでは治安が安定していません。そのため、住みやすいとはいえないでしょう。
リビアの見どころ・観光
リビアにはたくさんの見どころや観光スポットがあります。代表的なものを紹介していきましょう。
レプティス・マグナの考古遺跡

レプティス・マグナは、古代ローマ時代の都市遺跡です。紀元前10世紀にフェエニキア人によって建設され、2世紀になるとローマ帝国の植民都市となり、アフリカ属州の中心都市となりました。この遺跡が発見されたのは20世紀初頭ですが、ローマ劇場、凱旋門、大浴場などが遺されています。保存状態がよいのは、町が長い間砂に埋れていたためなのだそうです。
サブラタの考古遺跡

サブラタもリビア北西部にある古代遺跡で、1982年に世界遺産に登録されています。ここは紀元前500年ごろにフェニキア人によって建設されたといわれており、交易の中継拠点として栄えました。サブラタの考古遺跡では、フェニキア時代、ローマ時代、ビザンチン時代の遺跡を見ることができます。なかでも有名なのが、ローマ劇場です。この劇場は2世紀に建設され、三層構造の石造りの舞台背景や観客席を収容する大規模なアリーナが特徴となっています。
リビア砂漠

リビア砂漠は、エジプトのナイル川河谷からリビア東部におよぶ砂漠です。この砂漠で見られるのが、砂漠のなかに雪山があるような景色やマッシュルームのような形の岩です。これらは石灰岩でできています。広大な砂漠のなかで、不思議な風景を堪能できるスポットです。
アカクス山地
リビア南西部のサハラ砂漠に広がる岩山地帯が「アカクス山地」です。ここでは、紀元前1万年ごろから描かれた岩絵を見ることができます。描かれているのは古代の狩猟や生活風景、ゾウやキリン、ラクダといった動物です。1985年に世界遺産に登録され「リビアの宝」と呼ばれています。
リビアの特徴・有名なもの
観光スポット以外の、リビアで特徴的なものや有名なものを紹介していきましょう。
国名の由来
国名の「リビア」は、ギリシャ神話に登場するポセイドンの妻・リュビア女神のことを指します。これには、ギリシャから見て遠く地中海にある国という意味が込められているのだそうです。
国旗の意味
リビアの国旗は、赤、黒、緑の色に、白い三日月と五角星がデザインされています。色にはそれぞれ意味があり、赤がフェザーン、黒がキレナイカで、緑がトリポリタニアで、この国を構成する3地区を表しています。また白い三日月と五角星は、1840年に創設されたイスラム教神秘主義のサヌーシー教団を率いたサヌーシー家の旗をもとにしてデザインされているのだそうです。
現在の国旗は1951年から1969年までの王政期時代の国旗を復活したものですが、それ以前のリビアの国旗は緑一色の国旗でした。この緑の色は、イスラームの開祖であるムハンマドのターバンの色とされており、イスラーム世界では最高の色なのだそうです。また一色のみで構成された国旗はリビアだけでした。

リビアの正式名称はとても長い
リビアのアラビア語の正式名称は「アル=ジャマーヒリーヤ・アル=アラビーヤ・アッ=リービーヤ・アッ=シャアビーヤ・アル=イシュティラーキーヤ・アル=ウズマー」といいます。これは、世界でもっとも長い国名のひとつといわれています。
イエネコの先祖「リビアヤマネコ」

リビアヤマネコは、中東〜北アフリカに生息する猫です。名前の由来は、生息地であるリビアであるといわれています。毛の色は、灰色もしくは薄い茶色に黒の縞模様が特徴です。
約13万1,000年前に中東の砂漠などに生息していた亜種とされており、穀物を荒らすネズミなどの小動物を捕食してくれたことから家畜化がはじまりました。「イエネコの祖先」といわれています。
古代遺跡と砂漠の国「リビア」
リビアは、豊かな歴史を誇る古代遺跡や、広大で美しい砂漠がある国です。世界遺産に登録されているレプティス・マグナやサブラタなどの遺跡は、古代ローマ時代の繁栄を今に伝え、訪れる人々を魅了します。また広大なサハラ砂漠の中には、アカクス山地など自然が織りなす神秘的な風景が広がり、冒険心をかきたてます。
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文・構成/HugKum編集部