「レソト」ってどんな国? 「天空の王国」と呼ばれる理由や、牛のふんと粘土でつくられた洞窟など、魅力や特徴をたっぷり紹介【HugKum世界紀行】

国全体の標高が1400mを超え、世界で最も高い場所にある国「レソト」。そのため「天空の王国」と称されています。ここには世界遺産に登録された国立公園、サン人の岩絵、今なお人々が暮らす洞窟など、たくさんの見どころがあります。この記事ではレソトの基本情報や観光地、特徴などを紹介します。さっそく、どんな国なのか見ていきましょう。

レソトってどんな国?

アフリカ大陸南部に位置する「レソト」は、いったいどんな国なのでしょうか。その特徴や観光スポットなどをくわしく見ていきましょう。

レソト基本情報

まずはレソトの正式な国名や首都、場所などといった基本情報を確認します。

国名

正式な国名は「レソト王国」といいます。

首都

首都はマセルです。

場所

レソトの場所

レソトはアフリカ大陸南部に位置し、四方を南アフリカに囲まれています。

日本との時差

日本とレソトとの時差は7時間で、日本のほうが7時間進んでいます。たとえば日本が午前7時だとすると、レソトは午前0時となります。

面積

レソトの面積は3.0万平方キロメートルです。これは四国の約1.6倍の面積となります。

エリア

レソトは大きく3つのエリアに分けられます。

●北部エリア
北部エリアには、ブータ・ブテ県、レリベ県、モコトロング県、べレア県があります。美しい山々や丘陵地帯が広がり、農業がさかんなエリアです。ブータ・ブテ県には、レソト唯一のスキー場「アフリスキー」があります。

●中央部エリア
中央部エリアは、首都・マセルやターバ・ツェーカ県があるエリアです。マセルはレソトの政治と経済の中心地となっており、カツェ・ダムやマルチ山地などがあります。

●南部エリア
南部エリアにはマフェテング県、モハレス・フーク県、クティング県、クァクハスネック県があります。

人口

レソトの人口は234万人(2024年:世銀)ですこれは、宮城県の人口(約230万人)よりもやや多い数となります。

言語・公用語

レソトの公用語は英語とソト語です。

通貨

レソトの通貨単位はロチです。日本円にすると、1ロチは9.74円です(2026年5月28日現在)。

宗教

レソトの国旗

レソトの人々が信仰する宗教は、キリスト教です。

歴史

レソトの国の歴史は次のとおりです。

1868年 バストランドとして英国保護領となる
1966年10月 英国領から独立する

天気・気候

レソトは南半球に位置するため、日本とは季節が逆転しています。天気は、一年のうち300日以上が晴天で、雨がまとめて降るのが特徴です。なかでも5月〜9月の冬の季節は雨が少なく、10月〜4月の夏季に雨が降ります。

レソトの治安・住みやすさ

レソトの治安や住みやすさを解説していきましょう。

治安は安定している

レソトの治安は比較的安定しています。ただし高い失業率や深刻な貧困などから、窃盗や家宅侵入といった一般犯罪が多く発生しているので注意が必要です。

住みやすいとはいえない

レソトは物価が安く、南アフリカとくらべて水が豊富で、水道水を飲むこともできます。住みやすそうに思えますが、国土全体が高地に位置するため、天候不順などにより食糧不足になることがあります。また高山病になる恐れもあるため、住みやすいとはいえないでしょう。

レソトの見どころ・観光

レソトにはたくさんの見どころや観光スポットがあります。代表的なものを紹介していきましょう。

マロティ=ドラケンスバーグ公園

2013年にセサバテーベ国立公園が追加で世界遺産に登録されました

マロティ=ドラケンスバーグ公園は、レソト唯一の世界遺産に登録されている場所です。南アフリカとレソトの両国にまたがり、南アフリカの「ウクハランバ・ドラケンスバーグ公園」と、レソトの「セサバテーベ国立公園」が世界遺産の対象となっています。

ここでは、マロティ山脈とドラケンスバーグ山脈の美しい自然景観が見られるのが見どころです。また、ユニークな形をした砂岩を見ることもできます。

ドラケンスバーグ山脈には、もうひとつポイントがあります。それが、サン人たちがおよそ4000年前に描いた岩絵です。狩猟生活の様子、エランドと呼ばれるウシ科の動物などが描かれており、サン人たちの暮らしを垣間見ることができます。

アフリスキー

レソトのマロチ山脈に位置するアフリスキーは、標高3000m近くの山々でスキーを楽しむことができるスポット。天然雪と人工雪によってつくられたコースは、およそ1kmの緩やかなスロープで、初心者向けとなっています。スキー場として営業するのは、南半球の冬に当たる6月〜8月で、10月〜4月の夏季には山岳スポーツの舞台となります。

マレツェンヤネ滝

マレツェンヤネ滝の落差は南部アフリカ最大

マレツェンヤネ滝は、アフリカ最大級の滝です。落差が約192mあり、その落差は南部アフリカ最大といわれています。滝の周辺では、ポニーに乗りながらのトレッキングや、岩肌の山を四輪駆動車で疾走するアクティビティを楽しむことも可能です。

コメ洞窟

コメ洞窟は、レソト北西部にあります。この洞窟は、付近にいた恐ろしい民族から逃れるために19世紀につくられました。牛のふんと粘土でつくられているのが特徴で、現在でも住居として使われています。

カツェダム

カツェダムは、アフリカで2番目の大きさを誇るダムです。標高2000mの場所に、レソトの豊富な水資源を有効活用するためにつくられました。このダムでつくられた水は、地下のトンネルを通り南アフリカへ供給されています。またニジマスの養殖がおこなわれているのも特徴です。ここで生産されたニジマスは、日本にも輸出されています。

レソトの特徴・有名なもの

観光スポット以外の、レソトで特徴的なものや有名なものを紹介していきましょう。

国名の由来と国旗の意味

国名の「レソト」とは「バソト(ソト民族)の国」という意味があります。

レソトの国旗には、青、緑が使われています。それぞれの色には意味があり、青は空と雨を白は平和を、緑は恵み豊かな国土と繁栄を表しています。中央に配されているモチーフは「バソト・ハット」というバソト人の帽子で、誇り高き王国の民族を象徴して描かれているのだそうです。

天空の王国

「天空の王国」と呼ばれるレソト

レソトは世界でもっとも高い位置にある国のひとつで「天空の王国」と呼ばれています。これは国土の大部分がドラケンスバーグ山脈などの高地に位置し、標高が1,400mを超えていることに由来します。また多くの山や美しい自然があることから「アフリカのスイス」とも称されています。

レソトサウルス・ディグニスティクス

レソトで発掘された恐竜が「レソトサウルス・ディグニスティクス」です。この恐竜は、ジュラ紀初期に繁栄していたといわれています。体長は1mくらいと小さく、草食、二足歩行で、ウシ科の動物であるガゼルに似た姿であったのが特徴です。

ダイヤモンドの産出国

レソトはダイヤモンドの産出国

レソトは、ダイヤモンドの産出国としても世界に知られています。2006年には世界で15番目に大きい603カラットのダイヤモンドの原石「レソト・プロミス」が、2019年には「レソト・レジェンド」と名付けられた910カラットの原石が採掘されました。

「天空の王国」レソトは見どころいっぱい

レソトは国全体の標高が1400mを超えており、世界で最も高い場所にある国です。ここには世界遺産に登録されている国立公園や、アフリカ最大級の滝、現在でも住居として使われている洞窟など、見どころや魅力がたくさんあります。日本ではなかなかできない発見と驚きが詰まった国レソトを、機会があればぜひ訪れてみてくださいね。

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文・構成/HugKum編集部

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