寝つき、寝起きの悪い子供を快眠させるには?【井桁容子先生の子育て相談】

乳幼児教育保育実践研究家の井桁容子先生が、子育て中のママのお悩みに答えます。今回は寝つきや寝起きの悪い子供の対応についてお話を伺いました。

不規則な睡眠や寝つき、寝起きの悪さを快眠に導くには?

Q. 夫の勤務時間が不規則なこともあり、子どもが寝る時間もまちまちに。毎日、寝つきも寝起きも悪いのですが……。

 A . 成長期の子どもには早寝早起きが理想です

 

毎日忙しくしていると、つい大人の生活サイクルに子どもを巻き込んでしまいがちです。でもめばえっ子たちは、体も心もぐんぐん成長していく時期。今後の育ちのためにも、規則正しい生活リズムづくりを心がけましょう。

体調が万全でなければ学ぶ意欲はわいてきません

生活リズムの基本となるのは、睡眠です。睡眠の役割は、体と心を休ませ、修復すること。発育に関わる成長ホルモンはぐっすり眠っているときに多く分泌されるため、とくに成長期の子どもにとって睡眠は重要です。

睡眠時間を十分に確保するだけでなく、「早寝早起き」の習慣をつけることも意識しましょう。人の体に備わっている体内時計は、起きて朝日を浴びることで「活動モード」に切りかわります。また睡眠中に分泌されるホルモンが、心身の安定に重要な役割を果たしているともいわれています。ぐっすり眠ってすっきり目覚めた状態で体が「活動モード」になると、朝ごはんもおいしい! そして十分にエネルギーがチャージされれば、「遊びたい!」という意欲が自然にわいてきます。子どもにとって、「遊び」を含めた生活そのものが「学び」です。体と心をフルに使って遊ぶことで、子どもは豊かに成長していくのです。

ただし意欲的に「遊びたい(=学びたい)」と思うためには、生理的に満たされていることが基本。眠い、疲れた、おなかがすいた……などと感じているとやる気や好奇心がわいてくる余地がなくなってしまうのは、大人にもわかりますよね? 学ぶ、人と関わるなど、幸せに生きるための意欲に生活習慣が深く関係しているのは、大人も子どもも同じです。まず、毎日ぐっすり&しっかり眠ること。そして、体を「活動モード」に切りかえた状態で一日をスタートさせることが大切なのです。

「ルーティーン」で寝つきがよくなることも

 

気持ちよく眠れるかどうかは、環境にも影響されます。まずは、寝室の明るさや静かさ、気温、湿度などをチェックしてみましょう。また物理的な要因のほか、子どもの体調や体質も考える必要があります。たとえば体力がある子の場合、昼寝をすると夜になっても眠くならないことも。あれこれ考える習慣がある子は、布団に入っても頭が活発に働いてしまってなかなか眠れない……という場合もあります。

子どもの寝つきが悪いときは、寝る前の「ルーティーン」をつくると、気持ちのよい入眠につながることがあります。静かに絵本を読む、子守歌を歌うなど、リラックスできるちょっとした工夫をしてみましょう。毎日同じことを続けるうちに「これをしたら寝る」という流れができあがります。そして、「活動モード」から「リラックスモード」へ自律神経が切りかわりやすくなり、落ち着いて眠れるようになります。

規則正しい睡眠が必要なのは、あくまで子どもの体調を整えるため。睡眠のリズムには個人差もあります。また、普通に生活していれば、「時間割」どおりにいかない日もありますよね? 家族そろって朝寝坊してしまう日もあるでしょうし、いつもより夜更かしをする特別な日もある。こうしたちょっとした変化も、家族の心の健康のためには必要なことだったりするのです。

井桁容子先生

乳幼児教育保育実践研究家、非営利団体コドモノミカタ代表理事。東京家政大学短期大学部保育科を卒業。東京家政大学ナースリールーム主任、東京家政大学・同短期大学部非常勤講師を42年務める。著書に「保育でつむぐ 子どもと親のいい関係」(小学館)など。

 

『めばえ』2019年8月号 イラスト/小泉直子 構成/野口久美子

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