ゴッホ展へGO!子どもでも圧倒されるパワフルな作品の魅力とは【親子でもっとアートライフ】

独特の世界観で世界の人々を魅了してやまないフィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)。37年という短い人生で様々な有名な名画を世に送り出した画家時代はなんと、27歳で画家になることを決めてからのわずか10年間だけだったそうです。この展覧会では、彼の人生を変えた2つの出会いに焦点が当てられて、ゴッホがいかにしてゴッホになったかがわかります。ゴッホの作品と人生を親子で楽しんでみましょう。

見どころ①オランダ時代のゴッホ

画家を27歳で志した後、1881年末から2年ほど、当時の芸術の中心地であるオランダのハーグで過ごしたゴッホ。そこで出会った「ハーグ派」の画家と交流することで、形態や量感のつかみ方や画材の扱い方など専門知識や技術を学びました。

1885年に描かれた『ジャガイモを食べる人々』を親子で鑑賞してみましょう。デッサンの練習を積み重ね、初めてゴッホ自身が売れると思えた油彩画です。

「灰色派」とも呼ばれる「ハーグ派」とは?

1870年から1900年頃にかけ、オランダ南西部の都市ハーグを中心に活動した画家たちの総称。屋外での自然観察をもとに田園風景や農民の生活などを描いた。風車や運河といったオランダならではの風景を、柔らかい光やくすんだ色調で表現されたのが、「灰色派」とも呼ばれるようになった理由です。

見どころ②フランス時代のゴッホ

1886年の2月、ゴッホは弟テオを頼ってパリに移住します。パリでは印象派展が開催され、ゴーキャンなど後に「ポスト印象派」と呼ばれる若手の画家が参加していました。

ゴッホは、展示を行うなど彼らと交流を深める中でその作風を取り入れていきます。特に原色を対比させた明るい色遣いと、筆触の跡をはっきりと残す描き方は、その後のゴッホの生み出す名画を決定づけました。

2年後、パリでの生活に疲れ、南仏のアルルに移住し、ゴーギャンと一緒に暮らすも、喧嘩別れをします。南仏の風景である麦畑糸杉オリーヴの木に魅せられ、それらを繰り返し描いていきます。

1888年35歳のゴッホは9月から「黄色い家」に住みます。浮世絵の色彩に影響を受けたゴッホはさらに鮮やかな色彩の作品をたくさん描きました

「印象派」とは?

19世紀後半にフランスで興(おこ)った絵画運動。従来見たものをいかにそのまま描くかという観点が主流だった時代に、日常的な主題から受けた印象を直感的に表現し、絵画に大きな変革をもたらした。主に屋外で制作し、太陽光とともに移ろう一瞬の情景を捉えようと素早い筆致で描き、輝かしい色彩を再現するため絵の具を混ぜずに原色のまま画面に並置する技法などが生み出された。

印象派の有名画家:クロード・モネ、ポール・セザンヌなど

ゴッホ展に行く前に予習!

是非美術館へ行く前に、こちらの紹介映像を親子で観て、ゴッホについてワクワクしてから行きましょう!

また、こちらの下部に糸杉の塗り絵がダウンロード出来るので、是非自宅でもゴッホの色彩を塗ってみてください!

 

開催概要

東京会場
会期:2019年10月11日~2020年1月13日
会場:上野の森美術館
住所:台東区上野公園1-2
開館時間:9:30~17:00(金土〜20:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:12月31日、1月1日
料金:一般 1800円 / 大学・高校生 1600円 / 中・小学生1000円

兵庫会場
会期:2020年1月25日~3月29日
会場:兵庫県立美術館
住所:神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
開館時間:10:00~18:00(金土〜20:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(祝祭日の場合は開館、翌火休館)
料金:一般1700円/ 大学生1300円/ 70歳以上850円/ 大学生以下無料

※詳細は公式ウェブサイトを参照

教えてくれたのは、LITTLE ARTISTS LEAGUEのメンバー。

LITTLE ARTISTS LEAGUEは母になった、アーティストママが立ち上げた、
親子へ向けた、本気でアートをやっていく活動団体です。

 

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