針がないホッチキスは子育ての強い味方
小さいお子さんが関係する環境でも用いられています
コクヨから「針なしステープラー」というシリーズのホッチキスが販売されています。筆者も子ども関連のボランティア活動で配付物を作るときに使ったり、娘が通っていた保育園からのお手紙などにも使われたりしていました。
金属製の針を使わないので、針が指に刺さったり、何かの弾みで落ちてしまった針を誤飲したりといったリスクも危険を避けられます。
このホッチキスがおすすめなのは?

上の写真の2種のホッチキスをご覧ください。金属製の針を使わないことはもちろんですが、紙を挟む部分がとても狭いことがわかります。そのため、綴じる操作をするときに誤って指を挟んだりすることはありません。
圧着タイプは穴をあけずにまとめます!

圧着タイプは「ハリナックスプレス」という商品名で販売されています。

昨年末にカラーリニューアルが行われ、「 ペールホワイト 」「 サーモンピンク 」 「 ブルーグリーン 」 「 セピアブラック 」の4色展開になりました。
穴をあけずに紙を綴じる圧着タイプです。ハンドルをギュッと下げると、挟んでいる紙が上下方向にギザギザになった跡がつきます。紙を強く挟むことにより紙同士がまとまるのです。

そしてこの方式で綴じた場合は、ギザギザを平らにならすことで1枚ずつバラバラに戻すことができます。残る跡もかすかなもので、こちらはコピー用紙約5枚まで綴じられます。
折り込んで綴じるタイプは紙が針の代わり

綴じられる枚数の異なる複数のタイプが販売されています。

上の写真「ハリナックス ハンディ10枚」…コピー用紙約10枚まで
( カラーは「ペールホワイト 」 「 サーモンピンク 」 「 ブルーグリーン 」 「 セピアブラック 」の4種類)

こちらの写真は「ハリナックス(コンパクトアルファ)」…コピー用紙約5枚まで
(カラーは「 ペールホワイト 」 「 サーモンピンク 」 「 ブルーグリーン 」の3種類)
「ハリナックス(卓上12枚)」…コピー用紙約12枚まで
商品の形や留められる枚数は変わりますが、綴じる仕組みは同じです。

こちらは紙に一つは矢印型、もう一つは矢印の先端を入れるための切り込みとして穴をあけます。その後、矢印の先端を切り込みの中に入れて綴じます。細長く切った紙が針の代わりをしてくれるのです。
また、矢印型になっているのは外れにくくするため。工夫が光りますね!
穴があいてしまうので「ハリナックスプレス」のようにきれいに外すことはできませんが、より多くの枚数を綴じられるモデルもラインナップされています。
工作からホッチキスに慣れてみよう!
例えば、誕生日などのパーティー準備に使ってみませんか?

くじ引きやビンゴ大会の数字を書いた紙は、「ハリナックスプレス」で綴じてみましょう。ギザギザを平らにすることで中に書いた賞品や数字が開くと出てくるのでぴったりの使い方です。

折り紙を細長く切って、鎖状につなげていく輪飾りを作るときには「ハリナックスハンディ10枚」や「ハリナックス(コンパクトアルファ)」を使うとサクサクと長い鎖を作ることができます。
正しい使い方を学ぼう
ホッチキスをはじめ、文房具は正しい使い方を知らないと危険な場合もあります。これからいろいろな道具を使ううえで、まずは針を使わない「ハリナックス」で、ホッチキスの機能を知ってもらうのはいかがでしょうか。
本格的なホッチキスにも子ども用
「サクリキッズ」がおすすめ

ホッチキスの高いシェアを持つマックスからは、金属の針を使うホッチキスで、デザイン・機能ともにすぐれた「サクリシリーズ」。その中から特に「サクリキッズ」をおすすめします。
こちらは手が小さく力も弱いお子さんでも、本格的に針で綴じられるようになっています。
「サクリキッズ」の特徴

軽い力でコピー用紙約20枚まで綴じることができます。

また、ロック機能が付いていて、使用するときだけ安全ストッパを外して使います。

安全ストッパが効いている状態では、針が出る部分に誤って指を挟まないように設計されています。

そして、予備の針が入れられるのも便利な特徴です。針を入れる専用のポケットがついていて、50本がまとまっている針を2つ入れられます。これなら、途中で針がなくなっても慌てることなく使うことができますね。
20枚まで綴じられる

昔、筆者はいらない紙の裏側に漫画を描いて半分に折り、紙の端をホッチキスで留めてミニ冊子をよく作りました。ホッチキスは学校で使うことも多いので、まずは安全な使い方をきちんと伝えながら、好きな作品づくりなどから楽しく使用してみるのはいかがでしょうか。
文・構成:ふじいなおみ