「焼き肉弁当」完全ガイド。肉のやわらか仕上げのコツ、自家製タレのレシピ、ぴったりの副菜と詰め方のポイント

子どもに人気の焼き肉弁当を、家庭で手軽においしく作るためのレシピを紹介します。豚バラ肉を使った甘辛焼肉の基本に加え、冷めてもやわらかい仕上げ方、自家製タレの工夫、副菜や詰め方のポイントまで幅広く解説。お昼までおいしさを保ち、子どもが完食できそうなヒントが満載です。 

お弁当を開けたときの「わあ、おいしそう!」という声。そんな笑顔を想像しながらお弁当作りをつい頑張ってしまうものですよね。でも、朝はとにかく時間との勝負。できるだけ手早く、そして子どもがしっかり食べてくれるおかずがあると助かります。 

そんな中、焼き肉弁当は冷めても味がしっかりしていて食べ応えがあり、子どもにも人気のある定番メニューです。ご飯が進みやすく、満足感も高いメニューです。 

この記事では、冷めてもやわらかく仕上がる焼き肉レシピに加えて、小さなお子さんにも食べやすい工夫や、見た目が楽しくなる副菜のアイデアもお届けします。 

基本の焼き肉弁当レシピ|豚バラで作る甘辛焼き肉 

噛む力がまだ弱い年齢の子どもにとって、厚すぎる肉は負担になりますが、薄切りの豚バラなら食べやすく、冷めても風味が損なわれにくい食材です。豚バラ肉が持つ脂のうまみとやわらかさは、焼き肉弁当にもよく合いますよ。 

材料 

(2人分) 

豚バラ薄切り肉 150g 
焼き肉のタレ 大さじ2 
片栗粉 小さじ2 
ごま油 少々 
白ごま・青ねぎ(お好みで) 適量 

作り方 

【1】豚肉は食べやすい長さに切り、片栗粉をまぶします。 

調理の前に短めにカットしておくと一口サイズになり、お弁当箱にも収まりやすくなります。 

【2】フライパンにごま油を熱し、豚肉を中火で両面焼きます。 

【3】色が変わったら、焼き肉のタレを加えて、全体にからめます。 

【4】タレがなじんだら火を止めます。ごはんの上にのせ、白ごまや青ねぎを散らして完成です。 

味付けポイント 

豚肉は甘みのある味付けと相性が良いですが、市販の焼き肉のタレを使うことで香ばしさとコクが引き立ちます。お弁当に入れる場合は、少し煮詰めて水分を飛ばすことで、汁の量を調節できます。 

仕上げにタレをよくからめるように意識すると、味がよく馴染みますよ。 

冷めてもかたくならない! 焼き肉のやわらか仕上げテク 

焼き肉弁当を作ったときの味と食感を、お昼まで保つためには、小さな工夫が役立ちます。 

片栗粉で肉の水分を閉じ込める 

豚バラ肉に片栗粉を薄くまぶしてから焼くことで、表面がコーティングされ、時間がたっても水分が保たれます。お弁当箱の中でも固くなりにくく、子どもでもスムーズに食べやすくなる工夫です。 

火加減がポイント 

加熱のし過ぎは肉を固くするので、ご注意を。

中火で手早く焼き、赤みが消えた段階で火を止め、余熱で仕上げると、柔らかく仕上がります。 

ただし豚肉はしっかり火を通す必要がある食材であるため、生焼けは厳禁。赤みが残る状態では生焼けです。火の通っていない赤い部分がなくなっていることをしっかり確認してお弁当に詰めましょう。

やさしい味に仕上がる! 自家製焼き肉のタレ 

子ども向けにやさしい味に仕上げたいときは、家庭で作るタレが役立ちます。市販品にはない、家庭ならではの味に仕上げましょう。 

基本の自家製焼き肉のタレ 

りんごの自然な甘さがまろやかな風味を生み、子どもにも食べやすい味です。にんにくの量を、お好みに合わせて加減できる点も嬉しいですよね。 

・材料 

(2人分) 

しょうゆ 大さじ2 

みりん 大さじ2 
砂糖 小さじ2 
はちみつ 5g 
おろしりんご 大さじ1 
おろしにんにく 少々 

・作り方 

【1】みりんを耐熱容器に入れ、ラップをせず電子レンジ(500w)で50秒加熱します。これでアルコールが飛ばせます。 

【2】すべての材料をよく混ぜます。にんにくの量はお好みで調整してください。 

・ 子ども向けのアレンジヒント 

りんごやはちみつを使うと、自然な甘みがプラスされて口当たりがやさしくなります。生姜やにんにくは控えめにすると、においが気になりにくくなります。 

子どもが食べやすい副菜レシピ4選

お弁当に、ご飯と焼き肉だけでは重たくなりがちです。彩りや食感の異なる副菜で、楽しいお弁当に仕上げましょう。 

ミニトマトのはちみつマリネ 

半分に切ったミニトマトを、はちみつ少々とレモン汁で和えるだけの簡単マリネです。酸味がまろやかになり、デザート感覚で食べやすくなります。

冷蔵庫に常備しておくと便利な一品です。 

にんじんとコーンのバター炒め 

にんじんは千切りにして、バターで炒めます。コーンを加えて全体がなじんだら塩で軽く味を整えてください。 

色合いも明るく、甘みがあり、焼き肉によく合う一品ですね。 

ブロッコリーのチーズ蒸し 

鍋で下茹でしたブロッコリーを取り出し、粉チーズをふりかけます。鍋のお湯を捨ててから、もう一度ブロッコリーを入れ、蓋をします。余熱で蒸らすことにより、チーズが溶けて一体感が出ます。

チーズの香りが加わることで、野菜が苦手な子どもにも食べやすくなりますよ。 

さつまいもの塩バター炒め 

さつまいもを小さめの角切りにして水にさらしたあと、レンジで加熱して火を通します。温かいうちにバターを加えて、全体にまとわせます。塩をふると甘じょっぱく、食べやすい味に仕上がります。

冷めてもホクホク感が残るのもうれしいポイントです。 

食後のさっぱり感に、フルーツもおすすめ 

焼き肉のおかずはボリュームがあり満足感も十分ですが、食後には少し口をさっぱりさせたくなるかもしれませんね。そんなときには、フルーツを小さなカップに添えるだけでも、食後の満足感がぐっと高まります。 

基本は季節のフルーツを選び、その他にもみかん、パイナップル、キウイなどがおすすめです。酸味のある果物は、油っこさをやわらげてくれるだけでなく、お弁当全体の彩りも華やかにしてくれます。 

また、冷凍フルーツをそのまま詰めれば、自然な甘みが楽しめるうえ、保冷効果も期待できて一石二鳥。気温が高くなる季節のお弁当にも取り入れられる工夫です。 

詰め方のポイントと見た目の工夫 

彩りや配置を工夫すると、お弁当がさらに楽しい時間になります。 

焼き肉はご飯の上にのせる 

ご飯を詰めたら焼き肉を直接のせて、焼き肉丼風に。まとまりが出ますよ。 

汁気が気になるときは、キッチンペーパーで軽くおさえてから詰めると安心です。 

副菜は色と高さで配置 

赤(にんじん)、緑(ブロッコリー)、黄(コーン)など色のバランスを整えると、見た目が華やかになります。副菜の高さもそろえて詰めるとフタが閉まりやすく、持ち運びでも崩れにくいですよ。 

最後に 

焼き肉弁当は、家庭にある食材で手軽に作れ、冷めてもおいしく、子どもにもうれしいお弁当メニューです。やわらかさを保つ下処理や、自家製タレの工夫、彩り副菜や詰め方のポイントを取り入れると、手早く調理ができますよ。 

「おいしかった!」のひと言が聞けるお弁当作りのヒントに、ぜひ役立ててみてください。  

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン) 

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