ご飯とフルーツ!? 意外な組み合わせの春のちらし寿司。 彩りの美しいごちそうはいかが? 【季節のフルーツカット便りvol.15】

こんにちは、フルーツギフトクリエイターのさちこです。
え?フルーツちらし寿司??そう思われたかもしれません。
いちごにキウイ、きらりと光る金柑。見た目はまるでデザートのようですが、これは“ちゃんとごはん”です。

食卓にも、ひと足早く春を呼び込みたくなるこの季節。子どもは「きれい!」と目を輝かせ、大人は「なるほど」と思わずうなる。フルーツを重ねて、春を盛りつける。そんな、少しだけ新しい、春のちらし寿司をご紹介します。

断面を重ねる、春のかわいさ

ごはんの上に、薄くスライスしたフルーツを重ねました。

いちごの淡い赤。
キウイの透ける緑。
金柑の、陽だまりのような橙。

切った瞬間、フルーツはぐっと愛らしくなります。丸ごとでは気付かなかった模様や色合い。あらわれた断面のかわいさに、思わずうっとり。そして同時に、閉じ込められていた香りが、ふわっと広がります。見た目だけでなく、香りまで華やぐのが、スライスの魔法です。

甘酸っぱいいちごとキウイ。
皮ごと味わえる金柑は、甘みとほろ苦さが重なります。

丸く盛り付けた酢飯の上に、色を重ねるようにそっと並べるだけ。色も香りも、そして味にも、ひなまつりらしい華やかさが生まれます。

寿司酢の代わりに、日向夏

今回、酢飯に使ったのは「日向夏(ひゅうがなつ)」。通常の寿司酢の代わりに、日向夏の果汁でごはんを和えています。

日向夏の酸味は、ツンと尖りません。やわらかく、すっと抜けるような香りが特徴です。果汁をしぼり、少しの塩と合わせるだけ。それだけで、酢飯がぐっと春らしく変わります。

口に入れた瞬間、ふわっと広がるごはんの甘みと柑橘の香り。“酢”ではなく、“香り”でまとめる酢飯です。

日向夏ってどんな柑橘? 代替は?

日向夏は、宮崎県で生まれた春の柑橘です。やわらかな酸味と、ほのかな甘み。そして、白いワタの部分までほんのり甘くいただけるのが特徴です。

実は、
・日向夏(宮崎)
・ニューサマーオレンジ(神奈川・静岡など)
・小夏(高知)

これらは、ほぼ同じ系統の柑橘。産地によって名前が変わっているだけなのです。見た目も味わいもよく似ていて、爽やかで透明感のある酸味が魅力。つまり、どの名前のものでも代用できます。

ポイントは、レモンのような強い酸味ではなく、春の光のようにやわらかな柑橘を選ぶこと。爽やかな香りを楽しめる酢飯になります。

日向夏酢飯のフルーツちらし寿司レシピ

春らしい断面を重ねる、軽やかなフルーツちらし寿司の作り方をご紹介します。

日向夏の酢飯をフルーツでおめかし

準備するもの(約2〜3人前)

  • ・いちご 1~2個
  • ・キウイ 1個
  • ・金柑 1~2個
  • A 日向夏 1個(果汁60ccを使用)※2
    A 塩 小さじ1
  • ・ごはん(寿司用に炊いたもの)1合分

    ・まな板
  • ・ナイフ ※2
  • ・果汁絞り器(あれば)
    • ※1 ニューサマーオレンジや小夏などで代替可能
      ※2 普通の包丁でもできますが、幅の狭い果物用の包丁、ペティナイフがおすすめです

日向夏酢飯の作り方

【準備】寿司用のかためのごはんを炊いておいてください。

1. 日向夏をカットします

やさしく半分に切ります
切った瞬間に、透き通るような香りがいっぱい

2. 日向夏の果汁を絞ります

絞り器を使っても、レモンのように手で絞っても大丈夫です◎

2. A(日向夏果汁 60cc、塩小さじ1)を寿司用に炊いたごはん1合に混ぜ合わせます

果肉も入れると爽やかなおいしさに

おめかしフルーツの準備

いちご

  1. いちごのヘタを取ってから、スライスします
先にヘタを取ります
いちごの甘い香りにふわ〜っと包まれます

2. 品種によっていちごの断面も様々、表情の違いをお楽しみください。

赤い模様がかわいい「とちあいか」
真っ白な断面のコントラストが鮮やかな「恋みのり」

金柑

1. 金柑をスライスします

スライスする度に、広がる金柑の高貴な香り

キウイ

1. キウイの両端を切り落とし、縦半分に切ります

両端を切り落とします

2. 縦半分に切ってから、3等分します

皮を向きやすいサイズに切ります

2. 皮をそっと剥きます(どちらの剥き方でもOKです)

① 皮剥きの要領で
② まな板の上で、つるんと

2. そっとスライスします

お刺身を扱うような気持ちで

フルーツちらし寿司の盛り付け

  1. 日向夏酢飯をお皿に盛り付けます

2. 上にお好みの順番で、スライスしたフルーツを盛り付けます

今回はキウイから
間に金柑を入れたり、いちごを乗せたりお好みで

3. フルーツちらし寿司の完成

ケーキのような、華やかなお寿司の完成!

旬のフルーツで、ひなまつりをもっと楽しく!

ひなまつりは、ちょっと特別な日。でも、がんばりすぎなくて大丈夫です。
寿司酢を柑橘に変えてみる。フルーツを少しだけ薄くスライスしてみる。それだけで、ごはんはふわりと春の香りをまといます。

「きれい!」と声があがって、「なんだか新鮮だね」と笑顔になる。

そんな軽やかな変化を、今年のひなまつりに。ごはんと香りを主役に、フルーツでやさしくおめかしを。春らしい一皿を、どうぞ楽しんでみてください。

次回は、フルーツを使ったお花見アレンジをご紹介します。

「ちょっとやってみたい」「直接、見てみたい」
そう感じた方は、リアルレッスンを東京で開催中。遠方で難しい、という方には動画レッスンも。

もっとはやく知りたかった、一生モノのスキル! フルーツカッティング動画レッスンはこちらを>>チェック

前回の記事はこちら

今年のバレンタインは「キウイ×チョコ」がおすすめ♪子どもと一緒に作れるキウイキャンディで華やかに! 【季節のフルーツカット便りvol.14】
キウイは、切るだけで宝石になる! キウイは、スプーンですくって食べるフルーツ。そう思っている方も、多いのではないでしょうか。 ...

連載バックナンバーはこちら

季節のフルーツカット便りを>>まとめてチェック

記事監修

さちこ フルーツギフトクリエイター

フルーツギフトクリエイター。
理系大学院を修了後、メカエンジニアに。長男出産後、一度復職したのち、子育てに専念。
その中で出合った「フルーツカッティング」に魅了され、ディプロマを取得。 

現在は東京都世田谷区を拠点に、自宅での少人数レッスンのほか、カフェやマルシェでのワークショップ、ギフト製作・販売などを展開中。大切なひとの笑顔と、日常を彩るフルーツの魅力を伝えています。
三兄弟の母。

特に好きなフルーツは、柿、いちじく。趣味は、キャロットケーキ巡り。

文/さちこ

編集部おすすめ

関連記事