古くから「人間の親友」と言われている犬。まるで恋人や相棒のようにペットとして飼う人も多く、お気に入りの犬のキャラクターを持っているだけで幸せと感じる人も少なくありません。そんなふうに、人に一番身近な存在の犬が登場するアニメや物語は数知れず、子どもから大人まで、1日に1度はなんらかの形で犬のキャラクターを目にしているようです。
犬のキャラクターと言えば?
HugKumでは、子育て世代のママ・パパ120人に「犬のキャラクターといえば?」というアンケート調査を実施しました。大人と子どもの好みの違いには時代がよく表れていて、興味深い実態がみえてきました。
子どもに人気の犬のキャラクター
子どもたちの心を掴んで離さない犬キャラクターは、やはりテレビでおなじみの、あの犬たちでした。子ども教育番組の主人公や、毎週楽しみにしているアニメに登場する犬、夢がいっぱいのディズニーキャラクターなど、大人も納得の結果となりました。
わんわん(いないいないばあっ!)
わんわんは、NHK Eテレで放送されている乳幼児向け番組「いないいないばぁっ!」に登場する、メインキャラクター。元気でくいしんぼうで、お絵かきが得意!物心ついた頃からこの番組を見ている子が多いため、わんわんは子どもたちにとって「テレビの中で出会えるはじめての犬のお友だち」になるのかもしれません。
「おかあさんといっしょが好きで、登場するキャラクターの中でも特にお気に入り。」(30代・兵庫県・子ども2人)
「毎日のようにテレビで見ているので、親近感が湧いている。」(30代・群馬県・子ども1人)
シロ(クレヨンしんちゃん)
子どもたちに大人気のアニメ「クレヨンしんちゃん」に登場するシロは、野原家の愛犬。まっしろでふわふわ、まるで綿あめのようなシロは、やさしくて愛嬌があって、意外とシッカリ者。日本中のお茶の間に、笑顔を届けてくれています。
「しんちゃんにうまくまるめられているところが見ていて面白い。」(30代・神奈川県・子ども1人)
「とにかく飼い主のことが大好き!というのが伝わる。」(40代・鹿児島県・子ども3人)
スヌーピー
1950年にアメリカの新聞に掲載された漫画「ピーナッツ」が、スヌーピーの人気のはじまり。主人公チャーリー・ブラウンの飼い犬のビーグル犬ですが、自分のことが大好きな“人間くさい”犬です。日本に上陸して50年を超える今でも世代を超えて愛され続けています。
「シンプルでデザイン性が高い。」(30代・新潟県・子ども1人)
「かわいかったり、クールだったり、いろいろな表情があるところが好き。」(30代・神奈川県・子ども1人)
めいけんチーズ(アンパンマン)
子どもたちに絶大な人気を誇る「アンパンマン」。アンパンマンやジャムおじさんがいるパン工場で飼われている犬が、このめいけんチーズです。「あん!あん!」と鳴く声が可愛い、との声も多い愛されキャラです。
「食いしん坊!」(40代・埼玉県・子ども2人)
「なんでもできてしまうところが好き。」(40代・愛知県・子ども2人)
プルート(ディズニー)
垂れた大きな耳に、黄色い体。親しみあふれるビーグル犬のプルートは、ミッキーマウスの飼っている犬です。いつもミッキーのそばにいる人懐っこい犬なので、ディズニーランドのグリーティングやパレードなどで、会える確率大です!
「耳が長くてかわいい!」(20代・愛知県・子ども2人)
グーフィー(ディズニー)
グーフィーは、ミッキーマウスやドナルドダックの友だちの犬キャラ。性格はおっとりとしていてマイペース。おっちょこちょいなところが愛らしいグーフィーは、子どもたちに大人気です!
「背が高い!」(50代・福島県・子ども2人)
シナモロール(サンリオ)
シナモンは、サンリオのキャラクター「シナモロール」の主人公。しっぽがシナモンロールに似ている、青い目をした白くてふわふわの子犬です。なんと2017年2月からしながわ観光大使を務めていたり…特に女の子に人気のキャラクターです。
「可愛らしくて、親しみやすい。」(30代・大阪府・子ども1人)
パウ・パトロール
主人公のケントと、6匹の子犬からなるチーム「パウ・パトロール」が、町の様々なトラブルに立ち向かう物語。カナダで制作された未就学児向け3DCGテレビアニメで、日本語吹き替え版は2019年4月に放送スタート。
ポムポムプリン
ポムポムプリンは、ゴールデン・レトリバーがモチーフの、サンリオのキャラクター。こげ茶色のベレー帽をかぶった姿がプリンに似ていることから命名。なんと、チャームポイントはおしりのしるし(穴)。
ママ・パパに人気の犬のキャラクター
子どもといっしょに楽しめるアニメや番組など、大人が好きな犬のキャラクターは、子どもの影響を受けているものが多いのかもしれません。また、同じキャラクターでも、アニメの中に大人の心に刺さる言葉を残しているものに注目!
スヌーピー
親子2・3世代でスヌーピーが好き、という家庭も少なくありません。スヌーピーショップでは、親子で楽しく買い物をする姿も見られます。欠点を“個性”といったり、「笑いつづけよう」と励ましてくれたり…スヌーピーの人生観に共感したり、力をもらったりする大人が多いのでしょう。
「幼少期から当たり前のように、自分の回りに常にいてくれた存在。」(40代・京都府・子ども3人)
「クタクタしていて、めっちゃかわいい!」(30代・大阪府・子ども3人)
シロ(クレヨンしんちゃん)
大人も子どもも2位に選ばれた、クレヨンしんちゃんの愛犬、シロ。「子どもに見せたくない番組」などと言われる反面、家族の在り方やストレスフリーの子育てなど、大人が学ぶ部分も多々あるようです。その陰の立役者がシロなのです。
「しんちゃんへのツッコミ役的なところがかわいい。」(30代・大阪府・子ども1人)
わんわん(いないいないばあっ!)
子ども1位、大人3位、という結果から、親子で親しまれている犬キャラだということがよく分かります。子どもを虜にしてしまうわんわんの魅力に、親も絶大な信頼感を抱いているようです。
「子どもに対して常に優しい姿勢を感じる。」(30代・埼玉県・子ども2人)
白戸家お父さん(ソフトバンク)
ソフトバンクのCMでおなじみ、白戸家の白戸次郎(お父さん犬)。初代お父さん役のカイくんは、2007年から約300本のテレビCMに出演し、2018年に天国へ旅立ってからは、息子たち(カイトくん、カイキくん)が2代目として活躍しています。
「賢そうで可愛い犬だなと思います。」(20代・愛知県・子ども1人)
プルート(ディズニー)
ディズニーキャラクターの中でも「思いつく犬のキャラクターは?」と質問すると、まっさきに答えが返ってくるのが、大人のファンも多いプルート。唯一擬人化されていないので人間の言葉は一切しゃべらず、吠えたりジェスチャーをする仕草が、飼い犬と重なるのかもしれません。
「ディズニーキャラクターの中でも1番好き。」(30代・福島県・子ども1人)
グーフィー(ディズニー)
なんと職業は“俳優”というグーフィー。彼は、プルートとは違い、おしゃべりできます!なにかとミスが多い、気になる存在。のんびりとしていて優しい話し方も、大人の心をくすぐります。
「ひょうきんな性格が好き。」(30代・愛知県・子ども1人)
豆しば
大人が好きな犬キャラランキングにのみランクインしていた豆しば。「ねぇ、知ってる?」と豆知識を教えてくれる、電通の人気キャラクター。見た目はかわいいのに、シュールな雰囲気が大人ウケしています。
親子で親しまれる犬キャラクター
子どもと大人の好みは、親子で被るものが多く、親子一緒に楽しめる作品の強さを改めて感じます。同じ作品でも、子どもが「かわいい!」と愛情を抱くもの、大人が「いいこと、おもしろいこと言うなぁ」と信頼を寄せるもの、さまざまです。それがまた、人間ではなく犬のキャラクターだから、より親しみを持つのかもしれません。
文・構成/HugKum編集部

