絵本のイベント・ワークショップってどんなことするの? 参加の方法やメリットって?【絵本「ペロずきんちゃん」イベント報告つき】

今年の秋は「絵本のイベント」に参加してみませんか?

読書の秋がやってきましたね。最近、書店やイベントスペースなどでよく見かけるのが、「絵本」をテーマにしたさまざまな催しです。多くは無料か、有料でもお手頃なものが多く、時間も1時間程度。軽い気持ちで「子どもを連れてってみようかな」という気になります。でも、本当に子どもが楽しんでくれるの? かなりの本好きな子でないと、飽きてしまうんじゃない? と、参加の前にはいろいろ心配になります。

そこで今回は絵本のイベントについて、実際の様子や参加のコツ、メリットなどについてレポートします。

まずは「ペロずきんちゃん」の絵本読み聞かせ会&おさんぽバッグづくりのワークショップに参加してみました。

「ペロずきんちゃん」読み聞かせイベント体験記

8月下旬の日曜、横浜市の青葉区にあるギャラリー、ジケハウス。にぎやかな青葉台駅からバスで10数分、近郊の住宅街を抜けると突然緑あふれる里山の光景に変わります。そこに建つのは、古民家の風情を残した開放的なスペース。意外なロケーションに早くも期待が高まります。天井の高い落ち着ける空間で、まず出迎えてくれたのはあざやかな絵本の原画やグッズたちでした。

「ペロずきんちゃん」は今年6月に刊行された絵本。何人もの子どもが来ていましたが、「ペロずきんちゃんの本、まだ読んだことない」という子も。でも、かわいい絵柄にまずは興味しんしん。「どんなお話なのかなあ?」と、見本の本をめくって、開始時間を待っています。

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プロの読み聞かせに子どもたちは夢中

さっそく始まった、絵本の読み聞かせ。暑い盛りなので、ラムネを飲みながらお話を聞く子どももいるなど、リラックスモードです。まず、明るい音楽が流れます。この読み聞かせのためにプロの作曲家が作ったという「ペロずきんちゃんのオープニングソング」です。歌を聴きながら、子どもたちのざわめきが鎮まってきました。

そして子どもたちが落ち着いてきたところで、読み聞かせ開始。この日、お話を読んでくださったのは、声優のかかずゆみさん。ドラえもんの「静香ちゃん」役で有名ですね。プロの声優さんの読み聞かせはさすが。決して大げさに感情を込めてはいないのに、登場人物の感情がことばに乗ってしっかりと入ってきます。ペロずきんちゃんが空の虹をペロっとなめて、不思議なキャンディーをつくるシーンでは、ゴクリとつばを飲み込む子も。

今日は絵本のページを大きなモニターに映して見るスタイルなので、離れた椅子に座っていてもしっかり絵がわかります。

そして物語が終わり、「おしまい」とかかずさんが言い終えると、最初とは別の曲が流れてきました。今度は画面の中のキャラクターがちょっと動くアニメーション付き。「ペロペロボワーン」という楽しいフレーズの繰りかえしに、子どもたちは初めて聞く曲なのに体を動かしてリズムを楽しんでいます。

「読み聞かせをさらに楽しんでもらうために、知り合いのシンガーソングライターにお願いしてペロのうたを作ってもらいました。アニメーションはボクの自作です」と、「ペロずきんちゃん」の原案と絵を描かれた山本まもるさん。作家さんの手作りで、こんな楽しいしかけがあるんです。大サービス付きの読み聞かせに、子どもたちはみんな大満足でした。

絵本作家さんと取り組む、オリジナルバッグづくり

読み聞かせのあとは、ワークショップの開始。絵本のワークショップにはいろいろなパターンがありますが、今日は「オリジナルバッグ作り」。あらかじめ、片面にペロずきんちゃんの絵がプリントされた布バッグを受け取り、子どもたちが好きな絵やハンコを押してオリジナルバッグを作るのです。

そしてそこに、山本まもるさんが大協力! 子どもたちの希望を一人ずつ聞いて「じゃあキツネを描くね。キツネのしっぽって、こんなんだっけ?」と語りかけながら動物たちを書き足したり、にぎやかなバックをデザインしてみたり。子どもと絵本作家さんの共作で、一つ一つ違うオリジナルのバッグが完成していきます。バッグはもちろん持ち帰れるので、とっておきのおみやげになります。終了ぎりぎりの時間まで、大勢の子どもたちがお絵かきに夢中でした。

 

午後は第2部として、大人向けのトークセッションが行われました。山本まもるさんとかかずゆみさんが、絵本作りやキャラクター作り、読み聞かせのコツなどさまざまなことを話してくれました。絵本好きにはたまらない情報もいっぱい。

作家さんたちと生の交流、とっておきの速報も

美しい色彩を出す秘密を聞かれた山本さんは、
「実はボクは、アナログ、デジタル、アナログと繰り返して絵を描いているんです」とのこと。ペンで描いた線画をコンピュータに取り込み、色を付け、プリントします。さらにそれに色鉛筆などで加筆して、またコンピュータに取り込み直して、やっと絵本になる原画ができるのだそうです。絵本を見るだけでは想像できない絵本の作り方に、大人からも「へー」の連続でした。

そして最後に、山本さんから重大発表が。
「今年の11月、ペロずきんちゃんの絵本の第2弾が出ます」
新作が出たあとは、またきっと新しいイベントも待っていそうです。

こんなふうに、絵本のイベントは、子どもも大人も楽しめるものがほとんどです。多くは小さなスペースでひらかれるので、作家さんとの距離が近いのも魅力。この日も、多くの親子が山本まもるさんや、文を書いた、もりやしげやすさんと記念写真を撮ったり、サインを描いてもらったりして楽しく過ごしていました。

 

絵本イベントはどうやってさがすの?

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