さて、そんな絵本イベントに参加するには、どうやってその情報を得たらいいのでしょうか。ここからはこれから絵本イベントにデビューする方のために、情報収集と参加のためのノウハウをご紹介します。
絵本作家さんのHPやSNSをチェックする
出版社のサイトでも新刊絵本のイベント情報を得られる場合がありますが、大手出版社などは刊行点数も多く、タイムリーなイベント情報を得にくい場合もあります。好きな絵本作家さんや本がある場合には、作家さんが運営しているHPやSNSをチェックすると、新刊情報といっしょにイベントのお知らせをキャッチできたりします。
書店のサイトや貼り紙をチェックする
イベント情報を得ても、それが参加可能な地域とは限りませんね。子連れ参加の場合は遠い場所に出かけていくのもたいへんなので、普段から立ち寄っている近隣の書店のサイトや貼り紙をチェックしましょう。定期的にイベントを開催している書店さんの場合は、数週間先や月ごとのイベントスケジュールを公表している場合があります。
子ども向けイベントは、比較的大型で児童書売り場が充実している書店で行われることが多いので、近隣の繁華街やモールや駅前にある書店などもチェックしてみましょう。
絵本専門店やギャラリーの情報をチェックする
絵本専門店やブックカフェでは、その専門知識とネットワークを活かして、作家さん本人と交流したり原画展のギャラリーを併設したイベントを行うところがあります。近隣のブックカフェや絵本専門店を検索して、絵本イベントを告知していないかチェックしてみましょう。
絵本イベント案内サイトをチェックする
絵本専門サイトや、親子向けイベントサイトでも見つけることができます。時期や地域で検索できるタイプのサイトもあるので便利です。
絵本ナビのイベントカレンダー →HPはこちら
全国絵本イベント情報「いこーよ」 →HPはこちら
どんなことに気をつけて参加したらいい?
絵本作家さん本人に会えたり、絵本好きな親子と知り合える絵本イベント。いつものお友達や保育園・幼稚園をはなれた交友関係も広がり、いいことづくめですが、はじめて参加する場合には不安もありますね。どんなことに気をつければいいでしょうか。
予約が必要か、費用はいくらか確認する
イベントによっては定員があり、事前予約が必要な場合があります。有料の場合は費用がいくらか、当日精算か事前精算かも確認しましょう。
子どもの年齢に合っているかどうか
絵本イベントの場合は、その本の対象年齢を想定していますが、念のため年齢制限がないかどうか、自分の子どもが実際に興味を持てそうな内容かどうかチェックしましょう。
参加する地域や時間帯に無理がないか
子連れ参加が基本なので、自宅から遠すぎたり交通機関の乗り継ぎが複雑すぎないか確認しましょう。平日の午前中の場合、場所が遠いと通勤ラッシュにまきこまれて疲弊する場合があります。また午後のイベントの場合は、あらかじめどこで昼食をとるか、お昼寝の習慣がある場合には眠くなる時間にかからないかどうかも確認しましょう。
持ち物・準備するものはあるかどうか
工作や制作物のあるワークショップの場合、材料や道具はイベント会場に用意されている場合も多いですが、小さいお子さんの場合には手になじんだ道具を使いたがることもあります。あらかじめ用意するもの、持っていくものなどがないかどうか確認しましょう。
絵本はあらかじめ買っておくべきか
絵本はそのイベントで販売している場合が多いですが、絵本の購入が参加条件でない場合は、必ずしもそこで買わなければいけないということはありません。ただイベント会場で購入すれば作家のサイン入りや記念品が手に入る場合もあるので、その場で購入するのも手です。サイン会がある場合で「もう購入して手元にある」という場合も、会場によってはサインしてもらえることもありますので、絵本をもっていくといいでしょう。
絵本を媒介に広がるコミュニティを楽しんで
幼少期に絵本の楽しさを経験することが、後の本や読書一般への楽しみにつながります。この秋はぜひ親子で絵本と遊んでみてはいかがでしょう。趣味を介して友達ができる体験や、創作の現場やアートに関する知見など、家の中で読んでいたときとはまたちがう地平が広がりますよ。
文・構成/HugKum編集部