読み聞かせながら大人も泣ける、心が温まる絵本!プロのおすすめ9選

子供に読み聞かせて大人もホロリ。子供の成長と重ね合わせ、ママも泣ける絵本って?

たとえ言葉がまだ話せない子供でも、頭の中ではたくさんのことを感じ、伝えようとしています。大人にとっては「どうしてそんなことを?」と思うことにも、子供にはさまざまな理由があるようです。お子さんの気持ち、または自分が子供だった頃の気持ちを思い起こさせてくれる絵本の読み聞かせは、お子さんだけでなくパパやママもホロリと優しい気持ちにしてくれますよ。

『いっさいはん』

『いっさいはん』

1200円(岩崎書店)

作・絵/minchi

おむつを替えようとするとあばれだす。静かにしているときはだいたい散らかしている。高いイチゴはひとりじめするけれど、きらいな食べものが出てきたら絶対に口を開けない。そんな1歳半ごろの子どもに特有の日常を切り取って描いています。

赤ちゃんから幼児へ移り変わる成長著しい時期、自分で動けるようになって、いろんなことにチャレンジするものの、あれ……? そんな姿に、うちの子も一緒!と、大人は思わずほっこりと笑ってしまいます。

 

『おかあさん、すごい!』

『おかあさん、すごい!』

作/スギヤマカナヨ

1,200円(赤ちゃんとママ社)

「おかあさんって、どうしておりょうりじょうずなの?」「どうしてなんでもじょうずにつくれるの?」。お母さんは料理も裁縫も上手で、花や歌や、病気のことだってたくさん知っています。勇気もあるし、力持ちだし、「おかあさんってすごい!」。でも、前からそうだったわけではありません。あなたのために、少しずつそうなったのです。

お母さんも子どもが生まれてから、一緒に成長してきたことがうれしくなりますね。

 

『おこだでませんように』

『おこだでませんように』

作/くすのきしげのり

絵/石井聖岳

1,500円(小学館)

ぼくは家でも学校でも、いつも怒られてしまいます。妹と遊んであげていたのに、宿題やってないって怒られたり、大きな声で歌っていたら、静かにしなさいと怒られたり。ぼくだけが悪いわけじゃないのに、だれもぼくの話を聞こうとしてくれません。だから、七夕の短冊に「怒られませんように」と書きました。

子どもだから言葉できちんと説明できないときもあるけれど、それでも大人はやっぱり聞く耳を持ってあげなければと、気づかせてくれます。

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『きみがしらないひみつの三人』

『きみがしらないひみつの三人』

作・絵/ヘルメ・ハイネ

訳/天沼春樹

1,300円(徳間書店)

きみが生まれた日、きみの体の中に、3人の友だちがやってきました。アタマはかせとハートおばさん、いぶくろおじさんです。気づかないかもしれないけれど、きみがこの世を去る日まで、3人はずっときみと一緒に過ごします。きみが悲しいときも、楽しいときも、いつもそばにいてくれるのです。

3人がきみのために一生懸命に働いてくれていること、それを知ることができたなら、さびしさなんてきっと吹き飛んでしまいます。

 

『みんなあかちゃんだった』

『みんなあかちゃんだった』

作/鈴木まもる

1,300円(小峰書店)

世界中にたくさん人はいるけれど、最初はみんな赤ちゃんでした。生まれてから2、3歳になるまでを、つぶさに観察した赤ちゃんのかわいい成長が描かれています。寝転がったままで自分では動けなかったのに、数カ月後には寝返りをはじめ、あっという間に歩き出し、そのうちいたずらをするまでに!

子どもの成長には、本当に目をみはります。親子で一緒に読むと、子どもが自分の成長がわかっておもしろいかもしれませんね。

『おかあさんがおかあさんになった日』

長野ヒデ子/作

1,300円 +税(童心社)

〝お母さん〟が生まれた日 一方、子どもが自分の生まれたときの話をうれしそうに聞くとき、その話をしているお母さんの表情は本当にやさしくかつ自信に満ちてきれい、というより、カッコいい! ふだんカウンターで接しているお母さんとは別の顔が垣間見え、若い人に同じ女性として同志のような気持ちを感じる瞬間でもありますが、出産はそれぞれの人にドラマやエピソードがあって、大変ではあったけれど、なんとか乗り越えてきた苦労です。はじめての子どもが生まれたとき、それは、お母さんがお母さんになったとき。お母さんの誕生日でもあります。絵本作家の長野ヒデ子さんは出産をそんなふうに感じて『おかあさんがおかあさんになった日』を描いています。  はじめてのおっぱい。あかちゃんこんにちは、おかあさんよ。よろしくね。あなたのおかげで、わたしはおかあさんになれたのよ。わたしのあかちゃん、ありがとう。あなたのうまれた日。おかあさんがおかあさんになった日。  命を抱いたうれしさと喜びに満ちた温かい絵と文に。読み聞かせを聞いてくださっている大人(お母さんだけじゃなく!)は思わず涙ぐんでしまいます。ところが、子どもたちはといえば、「赤ちゃんって、えらいんだねぇ」と、大人の感動をはために、他人(ひと)事のように赤ちゃんをほめていました。子育ての当事者感覚ってこんなふうなのかもしれませんね。

『ちいさなあなたへ』

アリスン・マギー/文

ピーター・レイノルズ/絵

なかがわ ちひろ/訳

(主婦の友社)

命の受け渡しの感動を描いた名作  そして、子どもが生まれたときの喜びとともに感じるのは責任。何があっても、私がこの小さな命を守らねばならない。そんな小さな命も、やがては守られるものから、守るべき命をもつ存在に変わり、やがて、親の役目は終わります。子育て中は毎日が必死で、そんな先のことまでは、とてもとても考えられないかもしれませんね。『ちいさなあなたへ』はそんな命の受け渡しを大げさな感情ではなく、静な想いで描いた大人のための絵本です。私はこの絵本を幼稚園の家庭学級などで、最後のごあいさつ代わりにお母さんたちによく読みます。すると、「実家の母に会いたくなりました」「忙しい忙しいと、雑な毎日を送っていた自分に反省」「今すぐ家に帰って子どもをハグしたい!」などの感想が多く寄せられます。子育て中は、切れ目のない毎日に何となく閉塞感を覚えてしまうことがあります。そんなとき、この絵本はあなたの毎日に、少し風を吹き込んでくれるかもしれません。

『こすずめのぼうけん』

ルース・エインズワース/作

石井桃子/訳

堀内誠一/画

900 円+税(福音館書店)

近ごろ、《カワイイ》という言葉で総称し、子どもの至らなさや失敗を描いた絵本を多く見かけます。安直に、それらを《子どもらしい》と勘違いしているのです。 子どもは毎日、はじめてのことに出会い、挑戦し、個人差はあれ、だんだんできることが増えていきます。その間は、たくさんの失敗もあり、悔しい思いや歯がゆい思いをたっぷり経験するのです。だからこそ、成功したときには、その分、達成感や満足感、自己肯定感を得ることができるのです。それゆえ、それらの勘違い絵本は、この時期、真剣にはじめてのことに取り組む子どもたちの応援団には、なり得ないのです。そのころ出会う絵本は、『こすずめのぼうけん』に代表されるように、読むことで、子どもが達成感や自己肯定感、安心を感じ、歩みを進め、新しいことに挑戦する勇気を育めるものであってほしいと願います。

『だいじょうぶだいじょうぶ』

いとう ひろし/作・絵
1,000 円+税( 講談社)

小さなぼくが不安な気持ちになると、いつもおまじないの言葉で助けてくれたおじいちゃん。生きていくためのしなやかな強さを育む、心にしみる絵本です。

どくしゃのみなさんへ
おじいちゃん、おばあちゃんをさそって、みんなで、さんぽにでかけよう。ゆっくり、のんびり、あるいていけば、ほら、ぼくらのまわりは、こんなにも、たのしいことがあふれてる。――いとうひろし

子供と一緒に、心温まる絵本との出合いを

本の世界に浸ることは子どもの心の奥行きを広げます。それがママの読み聞かせだったら、子どもは本の世界にぐんぐん引き込まれ、本の中でいろいろな経験を積んでいくことでしょう。「子どもの心をもっと育てたい!」そう思っているけれど何を選んでいいのか迷ったときは、『この本読んで!』から選んでみてはいかがでしょうか。

読み聞かせや絵本についてもっと知りたい方はこちら!

絵本と読みきかせの情報誌『この本読んで!』

毎号100冊の新刊絵本紹介や、対象別おはなし会プログラム、絵本作家のインタビュー、赤ちゃん絵本・のりもの絵本などテーマによる特集など、役立つ多彩な内容を見やすいカラー誌面で構成。家庭での読みきかせはもちろん、学校の朝読の参考にもなる情報が満載。全国各地で読みきかせ活動をされているボランティア、司書、教師の方々に支持されています。

5月28日発売の最新号(67号)の特集は「もっと知りたい!長谷川義史」、「好奇心・探究心をはぐくむ科学絵本」、「おはなし会は楽しい!」の3本立てです!

絵本と読み聞かせの情報誌『この本読んで!』

絵本セレクト・文/『この本読んで!』編集部 構成/HugKum編集部

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