離乳食のレタスはいつから?生であげてもいい?下処理や保存法、時期別レシピも紹介

旬は春~夏にかけてですが、スーパーでは1年を通して見かけるレタス。手軽に手に入る野菜のひとつです。今回は、そんなレタスを離乳食に取り入れるときの注意点や、レタスのレシピを紹介します。

離乳食のレタスはいつから?

レタスは繊維が多いので離乳食初期は避けます。使れるようになるのは離乳食中期から。

茎のかたい部分は避け、葉先の軟らかい部分を中心に使います。レタスなどの葉物は、すりつぶしたり噛みちぎることがなかなか難しいので月齢の目安の大きさよりも小さく刻むと食べやすくなります。

レタスにアレルギーはある?

レタスでアレルギーが出ることは、あまりありませんが、離乳食のキホンとして「初めて食べる食材は小さじ1からスタート」と言うルールを守ることが大切です。初めて食べた後は赤ちゃんの体調面の観察もしましょう。

生のレタスはいつからあげていい?

大人にとってレタスは、サラダなど生で食べることが多いですが、噛みちぎりにくいことと衛生面を考え、離乳食期は必ず火を入れて調理をします。離乳食完了期になってもまだまだ噛み切りにくいので、火を入れましょう。生で食べられるようになるのは幼児期以降。奥の歯が生えそろい、しっかりとカミカミできるようになってからが目安です。

サニーレタスはOK?種類によって違う?

サニーレタスも離乳食に使うことができます。ただ、レタスよりも少し苦味を感じますので最初はレタスからスタートするのがおススメ。サニーレタスは少量ずつ与えて、赤ちゃんの食べる様子を見てみましょう。

レタスの下ごしらえと保存方法

レタスを離乳食に使う場合は、必ず加熱します。

・ある程度大きいまま、水やだしでくったりと煮すぎなくらい軟らかくなるまで煮る
・中期は細かいみじん切り。後期は2~5㎜程度の粗いみじん切り、完了期は5㎜~1㎝に刻む

きざんだ後に、離乳食レシピとして調理に加え再加熱します。もし、赤ちゃんが食べにくそうなら、水溶き片栗粉などでとろみをつけると食べやすくなります。

ゆで時間や加熱方法

レタスを「くったりと煮すぎなくらい」と言われても、どれくらい加熱すればいいかわかりませんね。ゆでるときはたっぷりのお湯で茹でます。ゆでる時間は5分程度。

レンジを使う時は洗ったレタスを耐熱容器に入れラップをかけ、2分程度加熱します。

食べやすくするにはブレンダーがおすすめ!

離乳食初期はまだ食べられないレタス。離乳食中期になったからと言ってすぐにみじん切りにすると、食感に赤ちゃんが戸惑ってしまうかもしれません。そんな時はまずブレンダーで調理してみましょう。

<ブレンダーを使った調理方法>

1.お湯やだしでレタスを軟らかくなるまで煮る

2.煮汁と一緒にブレンダーに入れて細かくする

3.鍋に戻して再加熱する

下処理後は冷凍保存で1週間

冷凍する場合は、下ごしらえが終わって再加熱したものの水分を切り、1回分に小分けにして冷凍庫に入れます。冷凍したたレタスは1週間で使い切るようにしましょう。

時期別 レタスを使った離乳食レシピ

離乳食中期 レタスとじゃがいもの和ポタージュスープ

<材料>

じゃがいも 20g
レタス 5g
かつお昆布だし 100ml
豆乳 20~30ml

<作り方>

1.かつお昆布だしでじゃがいも→レタスの順に軟らかくなるまで煮る

2.煮汁20mlと一緒にブレンダーでポタージュになるまで細かくする

3.2と豆乳を鍋に入れ弱火で90秒ほど加熱する

離乳食後期 レタスと鶏肉の煮物

<材料>

鶏むね肉 15g
にんじん 10g
玉ねぎ 10g
レタス 5g
かつお昆布だし 150ml
しょう油 0.5ml

<作り方>

1.鶏むね肉は皮と脂肪を取る。にんじん、玉ねぎは1㎝厚さに切る。レタスは煮やすい大きさにちぎる。

2.かつお昆布だしに、にんじんと玉ねぎを入れ沸騰したら弱火でふたをして煮る。レタスと鶏肉も加えてしっかり火を通す。

3.2を取り出し、レタス以外は5㎜、レタスはみじん切りにする。

4.3を鍋に戻し弱火で90秒ほど加熱してしょう油で風味をつける

離乳食のレタスに関する体験談

HugKumでは、0~2歳のお子さんがいるママやパパ120人に、離乳食のレタスに関するアンケートを実施しました。まずは、お子さんがレタスを食べた様子についてお聞きしました。

Q.離乳食でお子さんはレタスを好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

Q.離乳食でお子さんはレタスを好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

離乳食では、15%のお子さんがレタスを好んで食べ、35.8%のお子さんが離乳食でレタスを口にできたよう。大人は手軽に使える食材のレタスですが、離乳食期のお子さんたちの人気はあまり高くなさそうでした。

それでは、実際のママパパの体験談を紹介します。

ママパパの体験談

「繊維が食べにくいのか、ぺろっと出した」(20代・東京都・子ども1人)
「スープに入れると柔らかくなって食べやすくなるのでよく食べてくれます。」(30代・埼玉県・子ども2人)
「なるべく繊維を断ち切るように細かく切って、チャーハン等火を通すようにしたら食べてくれていました。」(30代・宮城県・子ども2人)
「レタスを茹でて細かく切って納豆に混ぜていれた。納豆が好きなので、納豆に混ぜれば大概食べてくれる子だったので。」(30代・埼玉県・子ども2人)
「べーと出された。 上の子は離乳食中は全くだったが大きくなってドレッシングが使えるようになると食べるようになった」(30代・三重県・子ども2人)

レタスの繊維が口に残るのか、食べにくそう、べーっと出したなどの声が聞こえます。細かく刻んでチャーハンに混ぜたり、スープにすると食べてくれる子も。好きな食材と組み合わせてみるのもよいですね。離乳食では苦手でも、少し大きくなってからサラダにしたら、食べれるようになったお子さんもいらっしゃいます。

大人がレタスでサラダを作る時に、赤ちゃんはレタスで離乳食。スープにしても煮物にしても美味しいレタスです。大人からの取り分け離乳食としても使える食材ですので、家族のごはんに活用してみてくださいね。

記事監修

中田馨|離乳食インストラクター

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

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