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2歳児の食事で食べてはいけないもの
2歳を迎え、色々な食材を食べられるようになっていますが、まだ内臓機能は未発達。咀嚼機能もまだ発達段階です。控えた方がいい食べ物がありますので、その一例を紹介します。また、初めて食べさせる食材は、食べさせる前に大人が確認しましょう。「これ食べさせても大丈夫かな?」と悩んだときは「食べさせない」選択を。
生もの
生ものは3歳以降を目安にするといいですね。絶対与えなければいけないものではありませんので、心配なら幼児期は与えない方がいいですね。また肉の刺身は大人になってからにしましょう。
生卵、魚の刺身、肉の刺身 など
噛みちぎりにくい、喉につるんと入る食べ物
そのまま食べると噛みちぎりにくい物は食べさせないほうが安心です。例に出した食材は3歳以降を目安にします。3歳以降も「小さく切って大人が見守る中で少しずつ食べる」ということが原則です。
団子、餅、たこ、いか、こんにゃく、するめ など
大人用に味付けられた加工品食品
大人用に味付けられたものは、まだ2歳の子どもには味が濃いです。できる限り食べさせないようにしましょう。もし、食べさせる場合は湯通しする、少量だけ使うだけにしましょう。
たらこ、いくら、ちくわ、かまぼこ、ソーセージ、干物、缶詰、味付けられた冷凍食品、インスタント食品 など
刺激が強い食べ物
大人にとって美味しい刺激ですが、子どもにとってはまだまだ強い刺激です。こちらは幼児期の次の学童期に入っても注意する必要があります。
キムチ、ワサビ、カラシ、大人のカレー、コーヒー、紅茶、炭酸飲料 など
2歳児にちょうどいい食事量は?
幼児期の食事量は、大人の1/3~1/2程度が目安です。食べる量は個人差があるので「うちの子はあまり食べない!」と心配しすぎなくても大丈夫。元気で顔色が良いなど、体調面で問題がなければ、その子のペースで食事を勧めていきましょう。
2歳の食事に多いお悩み
HugKum編集部では、2歳ごろのお子さんの食事のお悩みについてアンケートで聞いてみました。ママパパの体験談をご紹介します。
2歳児の食事の悩みママパパの体験談
食べ終わるのに時間がかかる
食べムラや好き嫌いが目立つ
遊び食べ
手づかみ食べばかりする
2歳児が食事を食べない時の対処法
2歳になるとかなり記憶力が発達します。そして自己主張も強くなってきます。ですので、一度食べて嫌な思いをした食べ物は「食べない」と本人の中で決めてかたくなに食べない姿が見られることも多いです。そんな時にママができるアプローチ方法を紹介します
1.無理強いしない
食べたくないものは食べたくないんです。なので無理強いしません。
2.食卓からその食材の存在を消さない
食べないからといって、その食材の存在を食卓から消さないようにしましょう。全く食卓に出なくなったら「食べない食材」から「知らない食材」になってしまいます
3.自由に自分で食べさせてみる
食事中にあれこれと口と手を出して、子どものサポートをしていませんか?子どもの食べたい意思を尊重しながら、いい意味での「知らん顔」をして、自分で自由に食べさせてみましょう
4.大人が美味しそうに食べる姿を見せる
大人がご飯を美味しそうに、楽しそうに食べる姿を見せましょう。
2歳児の食事の献立例
主食
ご飯 90~100g
にんじんとじゃがいものお味噌汁
<材料>
だし 200g
にんじん 10g
じゃがいも 10g
玉ねぎ 15g
味噌 0.5g
<作り方>
・野菜は1~2㎝の角切り
1.かつお昆布だしで材料を入れる
2.軟らかくなったら、味噌で風味付け
鮭のチーズ焼き
<材料>
生鮭 20g
チーズ 5g
<作り方>
・生鮭 皮と骨を取って食べやすい大きさに切る
1.フライパンにクッキングシートを敷いて生鮭を蒸し焼きする
2.出来上がり直前にチーズをのせて入れて少し加熱
大根とわかめの和え物
<材料>
大根 10g
キャベツ 5g
もやし 5g
ごま油 極少し
しょう油 0.3ml
<作り方>
・にんじんとキャベツ 1㎝千切り
・もやし 5㎜に切る
1.野菜をしんなりするまでゆがく
2.しょう油とゴマ油で和える
2歳児向け パンを使った朝ごはんレシピ
しらすじゃがトースト
<材料>
食パン 1/2~1枚
じゃがいも 10g
しらす 3g
青海苔 少々
<作り方>
・じゃがいも ゆがきやすい大きさに切る
1.じゃがいもを湯がく
2.1を湯切りして、滑らかになるまでつぶす
3.食パンに2を塗って、しらすをのせトースターで焼く
4.仕上げに青のりをかける
2歳児におすすめ!野菜を使った栄養満点レシピ
かぼちゃチーズ
<材料>
かぼちゃ 20g
チーズ 5g
青海苔 少々
<作り方>
・かぼちゃのタネとワタを取り一口サイズに切る
1.かぼちゃを蒸し器で蒸す
2.器に入れてチーズをのせ、トースターで焼く
3.青のりをふりかける
コーンとほうれん草のお浸し
<材料>
ほうれん草 15g
コーン(缶) 5g
かつお昆布だし 小さじ1
しょう油 1ml
<作り方>
・ほうれん草を1.5㎝幅に切る
・かつお昆布だしとしょう油を合わせる
1.ほうれん草を軟らかくなるまでゆがく
2.コーンとだししょう油を和える
2歳児の食事は、離乳食の延長線上にあります。だまだ未発達な子どもですので、「子どもが食べるから与える」のではなく、子どもを中心に考えられた食事を与えるようにしてくださいね。
記事監修
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。