年賀状の挨拶文の書き方|一般的なものやビジネス・親戚向け、先生向けなど相手別の例文をチェック!

年賀状の挨拶文、どのように書けばいいい?

12月に入ると、そろそろ準備しておきたいのが年賀状です。年賀状の裏面を書くときには挨拶文を書きますが、どのように書けばよいのか迷ってしまうことはありませんか。そこでこの記事では、相手別の年賀状の例文を紹介していきます。一般的な年賀状から、ビジネス向け、親戚向け、出産報告を兼ねたもの、小学校の先生やママ友まで、相手別の年賀状の例文を紹介していきます。

年賀状の挨拶文、迷っていませんか?

年賀状の文面は、賀詞と挨拶文の組み合わせが一般的です。賀詞や挨拶文は、送る相手によって書き分けるようにすると、失礼がない年賀状になります。これから、送る相手別に、年賀ハガキの裏面の例文を紹介していきます。

なお、年賀状の表書き(宛名)の書き方はこちらの記事を参照してください。

年賀状の正しい書き方|基本の書き方からメッセージ文、マナーやルールをおさらい!
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一般的な年賀状の挨拶文の例文

まずは誰に送っても失礼のない、一般的な年賀状の賀詞と挨拶文の例文をご紹介します。

ふさわしい賀詞

年賀状では、挨拶文の前に「賀詞(がし)」を書きます。賀詞とは、「賀正」や「謹賀新年」などお祝いの気持ちを表す言葉で、1文字、2文字、4文字、文章といったさまざまな種類があります。

誰にでも使える一般的な賀詞は「あけましておめでとうございます」「謹んで新年のお祝いを申し上げます」「新年おめでとうございます」などです。

例文1

あけましておめでとうございます
本年も宜しくお願い申し上げます

例文2

謹んで新年のお祝いを申し上げます
昨年は大変お世話になり 誠にありがとうございました
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます

もう一言添えるなら?

・皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
・本年も良い年でありますようにお祈り申し上げます

ビジネス年賀状の挨拶文の例文

取引先やお客様など、ビジネス上で社外の方に向けた年賀状の挨拶文は、ビジネス文書同様、丁寧な言葉を選ぶようにしましょう。そして、相手の会社に対するお礼や挨拶、今後も変わらぬ付き合いを願う言葉などを書き添えるのがベターです。

ふさわしい賀詞

ビジネス上で社外の方に年賀状を出す場合、ふさわしい賀詞には「謹賀新年」「恭賀新年」「謹んで新年のお慶び申し上げます」などがあります。

例文1

謹賀新年

旧年中は格別のお引き立てにあずかり 深く感謝申し上げます
本年もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします

例文2

恭賀新年

旧年中はひとかたならぬ御高配にあずかり厚く御礼申し上げます
貴社ますますのご繁栄とご健勝を心よりお祈り申し上げます
本年も貴社のお役に立てるよう努めてまいります
本年も宜しくお願いいたします

もう一言添えるなら?

・本年も変わらぬご愛顧のほど心よりお願い申し上げます
・皆様にとりまして幸多き一年になりますようお祈り申し上げます

会社の上司・先輩や目上・年配の方に送る年賀状の挨拶文の例文

目上の方への年賀状は失礼がないように気をつけたいものです。どのような賀詞や挨拶文がふさわしいのか、例文をご紹介しましょう。

ふさわしい賀詞

会社の上司・先輩や目上・年配の方への賀詞は、「謹賀新年」「謹賀新春」「恭賀新年」「恭賀新春」「謹んで新年のご祝辞を申し上げます」「謹んで新年のお慶びを申し上げます」などがふさわしいでしょう。けして「寿」「賀」「賀正」などの簡略化した賀詞は、目上の人には使わないようにしてください。失礼にあたります。

例文1

謹んで新年のお慶びを申し上げます

昨年は公私にわたりお世話になり 誠にありがとうございました
ご指導いただきました経験を生かし
本年はご期待に応えるべく精進する所存です
これからも変わらぬご指導ご叱責をお願い申し上げます

例文2

謹賀新年

健やかに新春をお迎えのことと存じます
本年もよい一年でありますよう心よりお祈り申し上げます

もう一言添えるなら?

・いつも親身なご指導をいただき 感謝しております
・本年もお力添えのほどよろしくお願いいたします
・これから寒さが増してきますのでお体ご自愛ください

親戚に送る年賀状の挨拶文の例文

親戚の方へは、家族の近況報告や帰省についてに触れる文章を書き添えると喜んでもらえます。また、年配の親戚の方には、健康を気遣う言葉を入れるといいですね。

ふさわしい賀詞

親戚の方にふさわしい賀詞には、「謹賀新年」「新春のおよろこびを申し上げます」「新年おめでとうございます」などがあります。親戚の多くが目上の方でしょうから、「寿」「賀」「賀正」などの簡略化した賀詞は避けたほうがよいでしょう。

例文1

新年おめでとうございます
昨年は何かとお心遣いいただきありがとうございました
おかげさまで家族一同無事新年を迎えることができました
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

例文2

新春のお慶びを申し上げます
旧年中はなかなかお会いできませんでしたが
皆様お揃いでよき新春を迎えられたことと存じます
我が家は家族皆 元気にしております
近いうちに会える日を楽しみにしております
本年も家族ともどもよろしくお願い申し上げます

もう一言添えるなら?

・ご無沙汰しておりますが お変わりありませんか
・今年のお盆に 家族そろってお伺いしたいと考えております
・寒さ厳しき折 お体ご自愛くださいませ

友人や同僚、部下に送る年賀状の軽い挨拶文の例文

友人や同僚、部下の方へ送る年賀状は、かしこまった文章だと堅苦しく感じてしまいます。少しライトな挨拶文にすると親しみやすさが伝わるはずです。

目下の人への年賀状の賀詞、挨拶文の文例を紹介!

ふさわしい賀詞

「あけましておめでとうございます」「新年おめでとうございます」「迎春」「新春」「賀正」「春」「賀」「福」「寿」などが、友人や同僚、部下の方にふさわしい賀詞です。

例文1

賀正

昨年は楽しい時間を一緒に過ごしてくれてありがとう
とくに秋の紅葉ドライブは思い出に残るひとときとなりました
今年もお互い充実した一年にしたいですね

例文2

迎春
楽しいお正月をお迎えですか
昨年の◯◯さんの成長ぶりは頼もしい限りです
共に飛躍の年にしましょう

もう一言添えるなら?

・今年はゆっくり会えるといいですね
・ハッピーな一年になりますように
・今年も一緒に笑って過ごせますように

出産報告を兼ねた年賀状の挨拶文の例文

年賀状で出産の報告を兼ねることもできます。挨拶文でおさえておきたいポイントは、いつ出産したか、お子さんの名前などを報告するとよいでしょう。

ふさわしい賀詞

出産の報告を兼ねた年賀状の場合、どのような人にも失礼のない賀詞を選ぶと無難です。たとえば「あけましておめでとうございます」「謹んで新年のお祝いを申し上げます」「新年おめでとうございます」などを書くようにします。

例文1

あけましておめでとうございます
昨年◯月◯日に新しい家族が増えました
名前は◯◯(ふりがな)です
親子ともどもよろしくお願いいたします

例文2

新年おめでとうございます
旧年中は大変お世話になりました
昨年◯月◯日 に長女◯◯(ふりがな)が誕生し
にぎやかな新年を迎えております
本年もどうぞよろしくお願いいたします

もう一言添えるなら?

・初めての育児に奮闘中です
・お近くにお越しの際はぜひ顔を見に来てください

小学生の子供の先生に送る年賀状の挨拶文の例文

学校の先生に年賀状を送る際には、どのような挨拶文がよいのでしょうか。例文をご紹介します。

ふさわしい賀詞

先生への年賀状は「あけましておめでとうございます」「新年おめでとうございます」「謹賀新年」「新春のお慶びを申し上げます」など四文字以上の賀詞を使うようにしましょう。

子供から先生へ送る例文

あけましておめでとうございます
昨年は星座のことをくわしく教えてくれてありがとうございました
今年も先生にいろいろなことを教えてもらいたいです

親から先生へ送る例文

新春のお慶びを申し上げます
昨年は◯◯(子供の名前)が大変お世話になりました
先生のおかげで、苦手だった算数が大好きになったようです
今後ともご支援ご指導のほどよろしくお願い申し上げます

もう一言添えるなら?

・いつも温かいご指導ありがとうございます
・先生のご多幸をお祈り申し上げます

子供のお友達・ママ友に送る年賀状の挨拶文の例文

子供からお友達に年賀状を送るときには、去年の出来事を振り返ったり、今年、お友達といっしょにしたいことなどを書くといいですね。ママがママ友に年賀状を送るときには、日頃のお礼などを一筆添えるとよいでしょう。

ふさわしい賀詞

子供からお友達へ、ママ友に送る際の賀詞は「あけましておめでとうございます」「新年おめでとうございます」などがよいでしょう。文章の賀詞なら、やわらかく、丁寧な印象を与えることができます。

子供からお友達へ送る例文

あけましておめでとうございます
いつもやさしくしてくれてありがとう
今年も仲良くしてね

親からママ友へ送る例文

新年おめでとうございます
昨年は親子共々お世話になり ありがとうございました
夏のキャンプは楽しかったですね
今年も◯◯家と素敵な思い出を作りたいです

もう一言添えるなら?

・この一年が素敵な年になりますように
・いつも相談にのっていただきありがとうございます
・親子共々よろしくお願いいたします

年賀状の挨拶文は、送る相手によって使い分けて

相手別に、ふさわしい賀詞や挨拶文の例文をご紹介しました。賀詞や挨拶文は印刷した文字でもよいですが、もう一言添える文章は手書きだとあたたかみが感じられます。年賀状作りにお役立てください。

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文・構成/HugKum編集部

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