目次
保育園の連絡帳とは
保育園の連絡帳は、ママパパと保育園との情報交換を行うための大切なコミュニケーション手段のひとつです。では、どんな目的があり、内容はどのようなものなのでしょうか。
目的
保育園の連絡帳は、家庭と保育園が協力して適切な保育をするための重要な連絡手段のひとつです。保育園からの連絡事項を保護者に伝えるだけでなく、保護者側からもその日の体調や機嫌、生活態度や必要事項などを記入することで、保育士との情報交換をスムーズに行えるようにします。
内容
保育園の連絡帳に記載する内容は、子どもの年齢によってさまざまです。
保育園によってフォーマットも違ますが、主に「健康状態」と「生活態度」について記載します。
■「健康状態」記入欄の内容
・食事内容
・排便の有無
・昼寝
■「生活態度」記入欄の内容
・お友達と遊んでいる様子
・発育について(「寝返りができるようになった」など)
保育園からは、園での様子について、必要な情報をわかりやすく伝えます。ママパパからは、子どもの家庭での様子について、保育園側に引き継ぐべき内容を記載します。
アプリを利用する園も
紙の連絡帳を使うことが一般的ですが、最近では携帯アプリなどを使用する保育園も増えてきているようです。アプリを使えば、緊急連絡やお便りの配信、写真の共有なども簡単に行えます。
また、保護者からの出欠連絡も一元管理でき、保育士の業務軽減につながると注目されています。
保育園の連絡帳、書き方のコツ
では、保育園の連絡帳にはどのようなことを書けばよいのでしょうか。保護者が保育園の連絡帳を書く際のコツを紹介します。
コツ1:短く、簡潔に書く
文章でなにかを伝える時は「いつ、誰が、どこで、何を、なぜ、どのように」、いわゆる5W1Hを過不足なく書くようにします。この基本項目さえ押さえておけば、短い文章でも伝わりやすく、意思疎通をスムーズに図ることができます。
さらに、体調が悪い時などは、より具体的に状態を追記し、保育士が注意できるようにするとよいでしょう。
コツ2:素直に書く
保育士にとって給食やおやつの食べ方・食べ具合は、保育園で子どもをケアするときの重要な情報になります。
家での食事メニューなどを記載する場合、栄養バランスが整っていないとプレッシャーに感じてしまうという声もありますが、同じメニューを続けて食べることはどこの家庭でもよくあること。あまり気にせず、素直に書くようにします。
コツ3:子どもから聞いたことを書く
連絡帳も毎日となると、書くことがないときもあります。その場合のおすすめは、子どもが家で話した保育園での出来事を書くことです。
子どもが保育園での様子を楽しそうに話した、悲しいことがあったと話した、などと伝えることで、保育園とのコミュニケーションがさらに深まります。
保育園の連絡帳、書き方の注意点
保育園の連絡帳を書く時、何か注意すべきことはあるのでしょうか。書き方の注意点について紹介します。
注意点1:体調の変化は丁寧に
子どもの体調の変化は、保育園での過ごし方に大きく関わるため、丁寧に書くようにしましょう。
「朝、いつもより鼻水が多く出た」「朝食を残した」など些細なことでもできるだけ丁寧に書くことで、保育園側でも変化がないかしっかり様子を見てくれるようになります。
注意点2:重要な連絡は早めに
登園時は忙しく、伝えたい連絡事項を直接、保育士に話せないこともあります。また、登園時にお迎えは担任の保育士とは限りません。
保育園へのお迎え時間の変更や延長保育のお願い、お休みなど、重要な連絡は決まった段階で早めに書くようにします。
注意点3:深刻になりすぎない
子育てには悩みはつきものです。また、育児の悩みはママ同士では話しにくく、保育士にアドバイスを求めることもあるでしょう。
その場合は、あくまでも子育ての悩みに限るようにしてください。たとえば、あまり踏み込んだ家庭の悩みを相談することは避けてください。
内容別・保育園の連絡帳の例文
保育園の連絡帳に使える内容別の例文を紹介します。子どもの様子を加えつつ、例文を参考に連絡帳を書いてみましょう。
保育初日の挨拶
(子どもの名前)の母です。今日からお世話になります。
(子どもの名前)は、家ではままごとやお店屋さんごっこが大好きです。
少し人見知りしますが、早くお友達ができるといいなと思っています。
私は今日から仕事復帰。久しぶりの出勤でドキドキしています!
これから1年よろしくお願いします。
年度末の挨拶
〇〇先生、一年間、息子が大変お世話になりました。
おかげ様でお友達もたくさんでき、(子どもの名前)とても楽しい1年間を過ごせたようです。これからも先生のご活躍をお祈りしております。
本当にありがとうございました。
体調を知らせる
熱はありませんが、昨夜から鼻水が出るようで少し機嫌が悪いです。お昼寝のときなど、保育園では変わった様子はありませんでしたか。
家での出来事
土曜日に家族で動物園に行ってきました。パンダやキリン、ぞうなど大きな動物を見て楽しそうにしていました。
お友達とのトラブル
いつもお世話になっております。
本日お友達と喧嘩をしてしまったようで、顔にひっかいた傷がありました。保育園ではどのような様子でしたでしょうか。
明日、変わった様子がないか見ていただけますと助かります。
よろしくお願いします。
園に要望があるとき
いつもお世話になっております。
(子どもの名前)について、個別にご相談させてほしいです。
●月●日●時~、●月●日●時~のどちらかで保育園に伺いたいと考えております。ご都合いかがでしょうか。
よろしくお願いいたします。
保育園の連絡帳、こんなときはどうする?
保育園の連絡帳を活用していく際に、どうすればよいか悩んでしまうことがあるかもしれません。どうすればよいのでしょうか。
連絡帳はいつ書くといいの?
連絡帳は保育士との情報交換ツールです。家での様子をしっかり伝えたいので、おすすめは寝かしつけた後の時間です。
保育園から帰宅直後は、夕食の準備やお風呂などでバタバタしてしまいます。子どもの寝かしつけが終わった後なら、保育園からの連絡帳で今日の様子を確認しつつ、家での様子や明日以降の連絡をしっかり書くことができます。
連絡帳はいつまで書くの?
ほとんどの保育園の場合、0歳~2歳児の乳児クラスは連絡帳を毎日書いているようです。乳児期は言葉が出たり、できることが増えて活発になるので、成長の記録として重要な役割を果たします。
3歳以降は毎日ではなく、体調が気になる時や相談があるときに書くといいでしょう。
連絡帳は土日も書いたほうがいいの?
連絡帳を書くことが苦手の人は、保育園がお休みの土日は書きたくないと考えるかもしれません。連絡帳を土日や休日も書かないといけないという決まりはありませんが、土日の様子も書いておくと家庭での様子もわかり、保育士との情報共有がスムーズになります。
連絡帳は毎日書くべき?
乳児期以外、連絡帳を毎日書く必要はありませんが、その日の出来事を自分の言葉で残しておくと、あとで育児日記として見返すこともできます。大きくなった子どもに見せれば、親になった時のアドバイスに使えるかもしれません。
連絡帳はパパが書いてもいいの?
保育園の連絡帳は、ママが書くことが多いと思いますが、保護者であれば誰が書いても問題ありません。
パパが書くことで男性目線での子育ての悩みや疑問がわかるなど、ママや保育士にも新しい発見につながるかもしれません。また連絡帳を2人で書くことで、どちらかにお任せではなく、夫婦ふたりで保育園とコミュニケーションしていくことができます。
先生から返事がない場合は?
保育士は子どもたちがお昼寝している時間など、業務の合間に連絡帳を見ていることが多く、長文すぎると負担になってしまうこともあります。内容は簡潔に、あまり長文になりすぎないようにしましょう。
返事が遅いことがあるかもしれませんが「子どもとの時間を優先してくれている」と考えてください。急ぎ返事が欲しい場合は、お迎えの時など時間に余裕がある時に直接話をするようにしましょう。
連絡帳がない! なくしてしまった場合は?
連絡帳は、大切な情報をやり取りします。注意して取り扱うようにしてください。万一、なくしてしまった場合は、保育園と相談して新しく用意しましょう。体調やアレルギーなどがある場合は、新しい連絡帳に再度記入しておきます。
保育園の連絡帳カバーの作り方・手作りアイデア
保育園の連絡帳のカバーの作り方を紹介します。SNSで紹介された手作りアイデアを参考に、世界で一つだけの連絡帳を作るのも楽しいですね。
100均素材でリメイク
子どもが自由に描いた絵の上から、透明なブックカバーをかければ、世界でひとつの連絡帳カバーに。描いた絵をわざと水でにじませたり、シールを貼ったりと、お子さんといっしょに楽しんで作っている様子が伝わってきます。
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上は、100円ショップで手に入れたハギレとボタンを使って手作り。落ちついたカラーとボタンのアクセントで、センス良く仕上がっていますね。
ラミネート素材で水濡れ防止
ラミネート加工された生地を使った水濡れに強い連絡帳カバーです。カバーの縁取りに使ったバイアステープは、ほつれ止めになるだけでなく、見た目も可愛く仕上がります。
柄付きの生地に切り絵プリントで可愛く
柄の入った生地にコアラや車など、子どもの好きな絵柄を貼り付けた連絡帳ケースです。ハサミでチョキチョキ切って、アイロンで貼り付けるだけなので、刺繡や裁縫が苦手な人でも簡単にチャレジすることができます。
連絡帳を上手に活用しよう!
保育園の連絡帳の書き方を紹介しましたが、書き方に決まりはありません。必要事項だけを書いても、それ以外のことを自由に書いても、ママパパと保育園・保育士とのコミュニケーションがスムーズにできていれば問題ありません。
保育園への連絡事項だからと言って、難しく考えすぎず、楽しみながら子どもの様子を共有できるといいですね。
文・構成/HugKum編集部