日常生活でもおなじみの「星」。空に輝く星々から、慣用句、歌の歌詞などさまざまな場面で使われていますね。きらびやかさや雄大な宇宙のスケールを感じる「星」は、 実は名付けでも男女ともに人気の高い漢字の一つ。「星」を使った名前にはどんなものがあるのでしょうか。
そこで今回は「星」の成り立ちや意味、「星」を含めた名前について、女の子の名前にフォーカスを当てて徹底解説します。
「星」の由来と意味
まずは、「星」という漢字の由来や意味をあらためて紹介します。
「星」の成り立ち
「星」は「晶」と「生」を組み合わせた形成文字です。形成文字とは、漢字の意味と音の両方をあらわすものを指します。
「晶」は澄んだ光を放つ星々の象形です。これがのちに簡略化され「日」の形になりました。
また、「生」は草木が地面から生えるさまをあらわしています。「生(せい)」の読みが「清(せい)」と通じ、澄み切った星に意味がつながるようになり、現在の形や意味になりました。
「星」の意味
夜空に光る星を指すほかに、「星」は目標となる人や目印、期待を背負った人、利益や名誉を指す言葉にもよく使われています。
たとえば「希望の星」。これは本物の星ではなく、そのコミュニティや分野で周囲から期待を寄せられる人のことを指します。
「綺羅星のごとく」という言葉は、高い地位にいる人や注目される人がたくさん並ぶ様子を星になぞらえています。
また、「勝ち星を拾う(あげる)」はスポーツなどで勝利することをあらわしています。「白星」「黒星」も勝敗を意味する言葉です。
「星」を使った名前はこんなイメージ!
続いて、「星」を使った名前のイメージについて解説します。
光り輝く魅力や才能を持つ人
「星」の輝きや宇宙の壮大な印象から、名前でも光り輝くような魅力や才能といったイメージが込められます。
夜空にきらきらと光る星のようなひときわ目立つ魅力的な人に。きらめくイメージが名前にほしい人に「星」を使った名前はおすすめです。
人を導くリーダー
北極星をはじめ名だたる星座は、古来より人々にとって季節や方角を示す目印でもありました。このことから、「星」を使った名前には人を導くリーダー的なイメージが込められます。
リーダーシップにあふれ、世の中を動かす人物になってほしいと願う人に「星」はおすすめです。
「星」を使った名前に込められる願い
「星」を使った名前にはどんな願いが込められるのでしょうか。
唯一無二の個性を持つ人になってほしい
まず挙げられるのは、唯一無二の個性を持ってほしいという願い。
「星」には、何一つとして同じものはありません。その地上から目視できる星々には名前が付けられ、星座にまつわる素晴らしい物語が語り継がれています。ほかの誰のものでもない、自分らしさを大切にしてほしいという願いを「星」を使った名前に込めましょう。
無限の可能性を秘めた人になってほしい
星がある宇宙は広大で果てを知りません。今この瞬間も広がり続けていると言われています。
星が無数に輝く宇宙のイメージから、無限の可能性を秘めた人、器の大きな人になってほしいという願いも込められます。
「星」を使ったおすすめの名前12選
参考:赤ちゃん命名ガイド
それでは、女の子に使える「星」を使った名付け例 を紹介します。女の子の名前として紹介していますが、中性的な印象の名前は男の子の名付け候補にもぜひ検討してみてくださいね。
星(あかり)
まず紹介するのは「星」1文字の名前。1文字の名前は親しみやすく覚えやすいのが特徴で、近年の名付けでは人気の傾向にあります。周囲に愛される輝きを持つ人に。
明星(あみ、あけみ、あきみ)
明るいイメージの名前を探している方におすすめなのが「明星」。その光で周囲を照らし導く人に。明るく元気な人に育つことを願って。
稀星(きせ)
「たぐいまれ」などの意味を持つ「稀」。誰にもまねできない、その子だけの個性を大切にしてほしいという願いを込めて。「あなたは代わりのきかない大切な人」というママパパの思いも込められます。
星子(しょうこ)
古くから女の子の名付けで好まれてきた「子」。個性的な「星」と合わせれば、古風さを感じさせつつも個性的な名前に。賢く美しい人になってほしいと願って。
星七(せいな)
ラッキーナンバーとして知られる「七」は男女ともに名付けでも人気の高い漢字です。幸運に恵まれますように、たくさんの実りを得られる人生でありますようにと願って。
星奈(せいな)
女の子の名前で特に人気の高い「奈」は、もともとは果実を指す漢字でした。実り豊かな人生になりますようにという願いや、輝かしいイメージを込めて。
知星(ちせ)
知性をあらわす「知」もまた、男女問わず名前で好まれる漢字です。賢さと才能を併せ持った人に。活躍できる人物になってほしいと願って。
星乃(ほしの)
やや古風な印象の「乃」は女の子の名前の止め字として、近年人気が高まっている漢字です。しなやかな美しさ、きらびやかさを持つ人に。
文星(あやせ)
「文学」などでおなじみの「文」。文章に親しんでほしい、感受性豊かに育ってほしいという願いが込められます。本が好きな子に。文章の才能を願って。
快星(かいせい)
「快活」などで知られる「快」は、心地よさや心がすっきりと晴れ渡ることを指します。元気で爽やかな人に育ってほしいという願いを込めて。快活さで周囲を元気づけられますようにと願って。
星南(せいな、せな)
穏やかでのどかな南の国のイメージを持つ「南」。光り輝くような魅力と、のびのびと自由な感性を併せ持つ人になることを願って。
星名(せいな、せな)
「名前」だけでなく、「名演技」「名優」など優れているさまや「名誉」などのほまれをあらわす「名」。星のように光る才能や才覚で人生の成功を手にすることを願って。
名付けの際のポイントと注意点
最後に、赤ちゃんの名前を考えるときにおさえておきたいポイントや注意点を解説します。
名前の響き・名前の意味
ここまで紹介した漢字の名前には、さまざまなイメージや意味のものがありました。名前に使用する漢字によって、込められる意味や願いは大きく左右します。名付けの際には使う漢字の意味や由来をよく調べ、ママパパの思いにふさわしい漢字を選びましょう。
また、名前は声に出して呼び合うことも多いので、字面や意味だけでなく響きも大切です。名前単体だけでなく、名字とつなげても違和感を感じないかどうか、一度チェックしてみましょう。漢字そのものは良い意味でも、響きがネガティブな物事を連想させるようならば別の名前候補も考えたほうが良いでしょう。
姓名判断
日本では古くから、名前の字画からその人の性格や運命を占う姓名判断がさかんに行われてきました。姓名判断の結果に名づけのすべてをゆだねる必要はありませんが、気になる人は一度調べてみることをおすすめします。
姓名判断は、Webサイトで手軽にできるものからお寺や神社で行う本格的なものまであるので、ご自身に合った方法を選んでみてくださいね。
きらめく「星」を名前候補に!
今回は「星」の由来や意味、「星」を使った名付け例を紹介しました。さまざまな漢字の組み合わせがあり、選ぶ漢字によって名前のイメージや意味も大きく変わります。紹介した漢字の意味やイメージをふまえて、大切なお子さんの名付けにぜひ「星」を使った名前を検討してみてはいかがでしょうか。
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文・構成/HugKum編集部