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2022年の祝日はどうなる?
2020年と2021年は、東京オリンピック開催のため、祝日が変則的になったことを覚えているでしょうか? そこで気になるのが2022年の祝日。2020年と2021年にはイレギュラーに移動した祝日は、2022年はどうなるのでしょうか? 順番にご紹介していきます。
祝日とは
祝日とは、「国民の祝日に関する法律」で定められた日。豊かな生活を築くために、国民が祝ったり感謝したりする日として、年間で16の日が「国民の祝日」として決められています。
祝日の種類
祝日を分類すると、毎年日付が固定されているものと、変動する祝日があります。
日付が決まっている祝日は、1月1日の「元日」や、11月3日の「文化の日」など。変動する祝日には、1月第2月曜日の「成人の日」、9月第3月曜日の「敬老の日」などがあります。またこれ以外に、1月2日や3日が「三が日」として休み扱いになる日もあります。
2022年・2021年・2020年で異なる3つの祝日
東京オリンピック開催にともなって日付が変わり、混乱しやすいのが、「海の日」、「スポーツの日」、「山の日」の3つの祝日です。
海の日
「海の日」は「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日」と定められており、本来は「7月第3月曜日」とされています。
日本は海に囲まれた島国であり、海の恵みを受けて発展してきた歴史があります。そこで海に感謝する日として、1996年から施行されました。7月に制定されたのは、1876年に明治天皇が明治丸で東北巡幸から横浜港に帰港したことにちなんでいます。
スポーツの日
「10月第2月曜日」に決められているのが、「スポーツの日」。スポーツを楽しみ、健康で活力ある社会の実現を願うために定められています。
もともと、1964年に日本で初めて開催された東京オリンピックを記念して、「体育の日」という祝日がありました。これが、2020年から「スポーツの日」に名称が変わったのです。スポーツの日の時期はよく晴れる日が多く、運動会やスポーツのイベントなどが開催されています。
山の日
「山の日」は、山に親しみ山の恩恵に感謝する日として、8月11日に決められています。
日本は海に囲まれていますが、国土の半分以上は山地であり、人々は山などの自然とともに生きてきました。そこで「海の日」の祝日ができてから、「山の日」も設ける構想が生まれ、2016年から国民の祝日として施行されることになったのです。
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祝日移動の目的
2020年と2021年は、東京オリンピックのため、いくつかの祝日が移動となりました。これは、オリンピック開催で国内外から多数の人々が往来すると予測されたから。とくに開会式と閉会式の当日と前後は公共交通機関や道路が混雑すると考えられ、それを緩和する目的で、特例措置として祝日を移動することになったのです。
2020年
2020年は当初、東京オリンピックの開催が予定された年。これに合わせて、「海の日」は開会式前日に、「スポーツの日」は開会式当日に、「山の日」は閉会式翌日に移動されました。
ただし、その後新型コロナの世界的な感染拡大によってオリンピックの延期が決定。しかしこれらの移動した祝日はそのままになったのです。
2021年
東京オリンピックが1年の延期をへて開催となったのが、2021年のことです。混雑緩和と大会のスムーズな運営などを目的に、「海の日」、「スポーツの日」、「山の日」の3つの祝日が移動されました。
2022年
2020年と2021年は東京オリンピックの開催と延期によって祝日が特別に移動されましたが、東京オリンピックが終わった2022年からは、祝日は従来の日付に戻されています。
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海の日・スポーツの日・山の日はいつになる?
2020年から2022年の3年間、日付が変わっていった「海の日」、「スポーツの日」、「山の日」。それぞれの年でいつに実施されたのか、改めて振り返って確認しましょう。
2022年
2020年と2021年はイレギュラーで移動しましたが、2022年からは従来の日付に戻っています。
- 海の日:2022年7月18日(月)
- スポーツの日:2022年10月10日(月)
- 山の日:2022年8月11日(木)
2021年
2021年の日付は以下のとおりでした。
- 海の日:2021年7月22日(木)※オリンピック開会式前日
- スポーツの日:2021年7月23日(金)※オリンピック開会式
- 山の日:2021年8月8日(日)※オリンピック閉会式、翌日の8月9日は振替休日
2020年
2020年の日付は以下のとおりでした。
- 海の日:2020年7月23日(木)※オリンピック開会式前日
- スポーツの日:2020年7月24日(金)※オリンピック開会式
- 山の日:2020年8月10日(月)※オリンピック閉会式
3つの祝日以外に変わった祝日はある?
東京オリンピック開催の影響で「海の日」、「スポーツの日」、「山の日」の3つの祝日が移動しましたが、これ以外にもここ何年かで変わった祝日があります。
天皇誕生日
「天皇誕生日」は、文字通り天皇の誕生日を祝う祝日のこと。現在、2月23日に定められています。しかし2019年5月1日に「平成」から「令和」に変わり、天皇の代替わりがありました。
2018年までの「天皇誕生日」は、現在の上皇さまの誕生日である「12月23日」でしたが、2019年からは今上天皇の誕生日である「2月23日」が「天皇誕生日」の祝日となったのです。長いこと「天皇誕生日=12月23日」と覚えていた人にとって、12月23日が平日になったことは違和感となったかもしれません。
2022年の祝日をチェック
最後に2022年の祝日をあらためて一覧でご紹介します。
2022年(令和4年)の祝日
- 元日:1月1日(土)
- 成人の日:1月10日(月)(1月第2月曜日)
- 建国記念の日:2月11日(金)
- 天皇誕生日:2月23日(水)
- 春分の日:3月21日(月)
- 昭和の日:4月29日(金)
- 憲法記念日:5月3日(火)
- みどりの日:5月4日(水)
- こどもの日:5月5日(木)
- 海の日:7月18日(月)(7月第3月曜日)
- 山の日:8月11日(木)
- 敬老の日:9月19日(月)(9月第3月曜日)
- 秋分の日:9月23日(金)
- スポーツの日:10月10日(月)(10月第2月曜日)
- 文化の日:11月3日(木)
- 勤労感謝の日:11月23日(水 )
2022年の3連休は9回
2020年から2021年は祝日の日付にイレギュラーが続きましたが、2022年からは元通りに戻っています。ちなみに2022年の3連休は、ゴールデンウィーク中の3連休も含めると、全部で9回と頻繁にあるのが特徴です。さらに6月と12月を除けば、すべての月で祝日があり、「よく祝日がある」と感じられるかもしれません。
また2022年のゴールデンウィークは飛び石にはなりますが、5月2日(月)と5月6日(金)を休めば、4月29日(金・祝)から5月8日(日)まで、最大で10連休になります。
カレンダーで祝日をチェックして、これらの休みをぜひ有効に活用してはいかがでしょうか。
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文・構成/HugKum編集部