児童書コンシェルジュが教える【読み聞かせアプリ】のおすすめ活用法!「忙しいママパパこそ頼って」

「子どもには、なるべくたくさん絵本を読んであげたい」「でも、毎日忙しくて時間も気力も足りない……」そんな毎日忙しく頑張るママパパにこそオススメしたい「読み聞かせアプリ」の魅力や活用方法を「紙の絵本」と比較しながらご紹介いたします。

こんにちは!児童書コンシェルジュの川向真由子です。大学で児童文学を専門的に学んだ後、児童書コンシェルジュとして多くのママパパ、子どもたちの悩みを絵本で解決してきました。現在は紙の絵本の世界を飛び出し、『考えて伝える力を育てる絵本アプリKIKASETE(きかせて)』でアプリ内の絵本制作などを担当しています。どちらの良さも知っているからこそお伝えできる、それぞれのメリットや活用術をプロ目線でお届けいたします。

「紙の絵本」と「読み聞かせアプリ」の違い。それぞれのメリットとは?

◆「紙の絵本」のメリット

・実物があるので、紙の質感などを味わうことができる。

・ページを、物語の展開に合わせたペースでめくることができる。

・絵本のサイズを選ぶことができる。

・たくさんの種類の中から、子どもに合ったものを選ぶことができる。

・読み手と聞き手が、コミュニケーションを取りながら読むことができる。

 

◆「読み聞かせアプリ」のメリット

・端末さえあれば、いつでもどこでも絵本が読むことができる。

・質の高いプロによる読み聞かせを、いつでも聞くことができる。

・子どもが納得するまで、同じ絵本を繰り返し読みやすい。

・本にあまり興味がない子どもにも、ハードルが低く受け入れられやすい。

・アプリを使っているうちに紙の絵本にも興味が沸き、総合的な読書量が増える。

 

それぞれのメリットを比較してみると様々な違いが見えてきたかと思いますが、一番の大きな違いは読み聞かせをするときの親子の立ち位置です。「紙の絵本」は親が読み手となり、聞き手である子どもに絵本の世界を見せてあげるもの「読み聞かせアプリ」は、親も子どもも聞き手側に立ち、同じ目線で絵本の世界を見ることができるもの。この立ち位置が、一番の大きな違いではないでしょうか。

親が読み聞かせするのと効果はどう違うの? 子どもに対する影響は?

「紙の絵本」は、読み手と聞き手で密なコミュニケーションを取ることができるため、親子の信頼関係を築いたり、愛情を伝えたりする手段として、とても優れています。何かをしながら片手間で絵本を読むことはできないため、子どもはママパパが自分だけを見てくれている時間=絵本を読んでくれる時間だと認識します。

また、読み聞かせの途中でわからない箇所などについて尋ねながら絵本を読むことができるので、物語についての理解度も高くなります。

では、「読み聞かせアプリ」はどうでしょうか。読み手は機械なため、コミュニケーションを取ることはできませんが、その分物語に集中することができます。ママパパや親しい相手だと構ってほしくてふざけてしまい、なかなか物語が進まないことがあります。しかし、第三者が淡々と絵本を読み上げる場合、不思議なことに子どもたちは聞き逃さないよう耳を傾け、物語に集中しやすい傾向があります。

こうして二つを比較してみると、コミュニケーションの部分が「読み聞かせアプリ」には不足していることがわかります。その部分を補うような活用方法を、次の項目ではご紹介させていただきます。

「読み聞かせアプリ」のオススメ活用法。うまく活用して、親子時間をハッピーに!

◆おすすめの活用方法① ~子どもと同じ立場で、一緒に絵本の世界を楽しむ~

子ども1人にアプリで絵本を読んでもらうのではなく、ぜひママパパも同じ聞き手になって、絵本を楽しんでみてください。その時に絵本についての会話が生まれれば、親子のコミュニケーションを取ることもできます。

絵本を読んでいるのに、子どもが集中して聞いてくれなかったりすると、イライラしてしまうことはありませんか?

聞き手側に立つと「ちゃんと読まなきゃ!」というプレッシャーから解放され余裕ができるため、子どもと一緒に絵本の世界を楽しむことができます。

 

◆おすすめの活用方法② ~「紙の絵本」×「読み聞かせアプリ」のハイブリット型~

「忙しいけど、なんとか絵本は読んであげたい!」と思っているママパパにおすすめなのが、この活用方法です。その方法とは、まず少なくとも1冊だけは「紙の絵本」を読んであげて、その後は「読み聞かせアプリ」を活用するというものです。

どちらのよいところも取り入れることができる上に、ママパパの負担を減らすこともできるので、イチオシの方法です!

子どもたちも納得するまで絵本を読むことができるため読書量が増え、本好きになってくれるメリットもあります。

 

忙しいママパパこそ「読み聞かせアプリ」を上手に活用しよう!

「アプリを使うんじゃ、絵本を読んだことにならないんじゃ」

「なんだか子どもに対して手抜きしている気持ちになる……」

そんなふうに考えるのは、子どものことを真剣に考える頑張り屋なママパパの証ではないでしょうか。しかし、時間や余裕がないときに完璧であろうとする必要はありません。

上手に「読み聞かせアプリ」などのツールを活用して、息を抜けるところは抜いて、忙しい毎日を乗り切ってください!

私が絵本制作などを担当している『考えて伝える力を伸ばす絵本アプリKIKASETE(きかせて)』は、他と少し違った対話型の絵本アプリなため、「読み聞かせアプリ」に不足しがちなコミュニケーションの部分を補うことができる仕様になっています。

絵本の読み聞かせだけでなく、絵本の内容に沿ったクイズや質問なども出てくるので、子どもの成長を横で感じることができるアプリです。

教育格差をなくしたいという意思のもと開発されているため、絵本の読み聞かせやクイズなどの機能は、無料でお使いいただくことができます。

ぜひ一度、お試しください!

考えて伝える力を伸ばす絵本アプリ KIKASETE

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川向真由子|児童書コンシェルジュ
白百合女子大学児童文学・文化専攻卒業後、株式会社未来屋書店にて、児童書コンシェルジュとして勤務。
「もっとたくさんの子どもたちに絵本を届けたい!」という思いから、絵本アプリ「KIKASETE」に参画。

https://note.com/mariaproject/n/nfbff53a946d6?magazine_key=ma03605d5a87b

 

文・構成/川向真由子

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