初めての育児で不安に押しつぶされそう。赤ちゃんのお世話はわからないことばかり…【愛子先生の子育てお悩み相談室】

子育ては日々悩みの連続ですね。保育者歴半世紀あまり。常に子どもに寄り添い、ママたちからの信頼も厚い自主幼稚園「りんごの木」の柴田愛子さんが、豊富な経験を元に、悩めるお母さんにアドバイス。

わからないことばかりの赤ちゃんのお世話。初めての育児で戸惑い不安の毎日です

初めての子どもです。赤ちゃんの世話が、一つ一つ分からず迷ってしまいます。本を見ると「暑い時は一枚脱がせる」というが、シャツなのか洋服なのか、単肌着なのか長肌着なのか。泣いたらどうしたらいいか。赤ちゃんと遊ぶというのはどういう遊びなのか?など、すべて分からない。こんなにわからないことだらけで育てていけるでしょうか?(悩める新米ママ)

あなたの子どもは世界でひとりのあなたの子。わかろうとする気持ちが一番大事です

初めて育てなければならないあかちゃん。自分の子であるとは言うのものの、動かないし、しゃべらないし、どうしていいかわからないのは当然です。「何とか言ってよ〜」と叫びたくなってしまいますよね。迷って当然です。

育児書は参考にする程度の気持ちで

初めてのわからないことは、情報や専門家の話を聞いてがんばってしまいます。でもね、がんばればがんばるほど、実は目の前のあかちゃんが見えなくなっていきます。見当がつかないより、ついたほうがいいですが、あくまでも参考にする程度です。

子どもは個人差も多く、それぞれです。あなたの子どもは世界でひとりのあなたの子どもです。だから、専門書に合わせて育てようとすると、その通りにいかないことだらけになってしまいます。

赤ちゃんをよく見て、いろいろやってみることです

暑いときに脱がせるといっても、だれが暑いと感じたときなのでしょう? 赤ちゃん本人ですよね。わが子が暑がりなのか、寒がりなのかがわからずに気温を測って対応すると本人を無視した育て方になってしまいます。失敗したっていいんです。暑かったらむずかるでしょう。顔が赤くなるでしょう。背中に手を入れてみてください。汗でベタベタしているかもしれません。そしたら、一枚脱がせるとか、肌着を代えるとか、風通しのいい場所に移動するとか、あれこれやってみましょう。あかちゃんもあなたと同じ人間であることを忘れないでね。

なによりもわからない赤ちゃんに興味をもって、よく見て、臭いをかいで、触ってみてください。泣いたら、思いつくことをあれこれやってみてください。当たれば泣き止むし、当たらずに泣き続けていたら抱っこして外の風に当たってみてください。

遊びもむずかしく考えないで。喜んだらそれが好きということ

遊びもしかりです。遊んであげようと思うより、子どものやっていることを見て、真似すればいいのです。あなたがやってみたことで、キャッキャと喜べば、それが好きなんです。眉間にしわ寄せて泣くようならいやなんです。わからない我が子をあれこれしながら、わかろうとする気持ちが一番大事です。これが親子関係の絆が育っていくスタートになっていくのです。

記事監修

柴田愛子|保育者・自主幼稚園「りんごの木」代表
自主幼稚園「りんごの木」代表。子どもの気持ち、保護者の気持ちによりそう保育をつづけて47年。小学生ママ向けの講演も人気を博している。ロングセラー絵本『けんかのきもち』(ポプラ社)、『こどものみかた』(福音館書店)、『あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます』(小学館)など、多数。「りんごの木子どもグラブ」https://ringono-ki.org/top.htm

イラスト/海谷泰水

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