手遊びによる子どもへの効果とは?
手遊びには、運動能力・音楽能力・言語能力などを向上させる効果があります。それ以外にも協調性・想像力が養われるため、積極的に教育として取り入れたい遊びといえます。
手遊び歌にはリズムやメロディがありますので、歌ったり言葉を発したりすることで、言語理解や発音の正確性が身につきます。社会的発達の面では、協調性やコミュニケーション能力が向上し、他者との関わり方が自然に身についていきます。
手遊びは子どもの「想像力」「創造力」も刺激します。楽しくなると自分で動きや歌詞を考えたり、アレンジを加えたりするようになり、自己表現力が向上していきます。さまざまな能力の発達が、結果として自己肯定感を高めることにつながるのです。
手遊びに人気の音楽
手遊びにはさまざまな歌がありますが、以下に代表的なものを紹介します。
はじまるよ はじまるよ
クリスマスの手遊び
ミックスジュース
みかんの花
三ツ矢サイダー
キャベツの中から
カレーライスのうた
七夕
どんぐりころころ
とんとんとんとん ひげじいさん
これらの歌に合わせて手を動かすことで、子どもは楽しみながら手遊びの効果を得ていきます。どの手遊びにするか迷ったら、まずこれらの楽曲を試してみてください。
盛り上がる手遊びを年齢別に紹介
手遊びは子どものその時点の成長、発達に合わせたものを選ぶ必要があります。特に楽しさを感じられるかどうかが重要です。以下より、年齢別に最適な手遊びを紹介します。
3歳児が盛り上がる手遊び
3歳の時期は協調性を育むことが重要なため、複数人で一緒に楽しむ手遊びを選びましょう。
ころころたまご
鬼のパンツ
いっちょうめのドラねこ
ちいさなにわ
いっぽんといっぽんで
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4歳児が盛り上がる手遊び
この時期の手遊びは、少し難易度を上げて成長を促します。例えばじゃんけんなど、相手がいてはじめて成り立つ手遊びを選びましょう。おすすめの手遊びは下記のようなものです。
5つのメロンパン
ミックスジュース
奈良の大仏さん
おおさかうまいもん
やきいもグーチーパー
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5歳児が盛り上がる手遊び
5歳児は飽きがこないように、さらに刺激を得られる手遊びがおすすめです。
ピクニック
ペンギンマークの百貨店
三ツ矢サイダー
茶つぼ
保育園や幼稚園でも、これらの手遊びはよくされています。
小学生が盛り上がる手遊び
小学生の時期は、友情や協調性を育む大切な時期であるため、複数人で向かい合ってできる手遊びを選びましょう。下記のような手遊びをおすすめします。
アルプス一万尺
おちゃらか
ずいずいずっころばし
指スマ
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季節別の手遊び
手遊びはリズム感を養うのはもちろんですが、「想像力・創造力の向上」「手先の運動の発達」といった子どもにとって重要な能力を伸ばす効果もあります。加えて四季を感じさせる手遊びをすることで、より季節への理解が深まります。
春にやりたい手遊び
春の手遊びは比較的簡単な内容が多く、小さな子どもでもすぐ覚えて実践できます。手遊びの入門編としてもおすすめです。慣れてきたら、アレンジを加えて遊ぶのもいいでしょう。春におすすめの手遊びを紹介します。
●つくしんぼ
手遊びと同時に音の響きを学習しながら、春の季節感を理解していくことができます。
●はるですね、はるですよ
春に向けての季節感を表現した内容で、季節の移り変わりを理解しながら、体を使って大人と同じ動作を真似する遊びです。
●ピクニック
「食べること」への理解、数字への理解を深めていける手遊びです。歌の中には数字にふれた部分も多くあります。
●キャベツの中から
指先を動かすことで、手の発達を促すことができます。繰り返しのリズムを楽しみながら、動かし方の精度を上げていきます。
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夏にやりたい手遊び
夏の手遊びは、名称や数字などが出てくる内容が多くあります。夏におすすめの手遊びを紹介します。
●さかながはねて
身体の部位の名称を覚えることを目的とした手遊びで、身体の部位から連想するものをイメージする能力が養われます。また人の話をしっかり聞く姿勢を培うのにも向いています。
●三ツ矢サイダー
指の本数をベースに数える手遊びです。指を出したり折り曲げたりして、数の変化を理解していきます。
●すいかの名産地
すいかに親しみを覚えることができる手遊びで、子どもが地理的な知識や探究心を育むことも目的としています。
●おばけなんてないさ
「怖い」「楽しい」といった感情を表現する能力を養う手遊びで、恐怖や不安のようなマイナスの感情と向き合いコントロールする能力、楽しみに変えるポジティブな能力を育みます。
●アイスクリームをつくりましょう
食品の作り方を学習して実践できる能力を養える手遊びです。アイスクリームをテーマに、イメージを形にしていくことの楽しみと、粘り強く考えて実践し結果を出す能力を育んでいきます。
秋にやりたい手遊び
秋の手遊びは、じゃんけんや数字が登場する手遊びが多く、ルールを理解する能力の向上に役立ちます。また大人が一緒に参加することで、レベルの高い手遊びへの順応性も高めていくことができます。
●おいしい あき
食欲の秋に季節感を理解する手遊びです。季節に合った情報を覚えることで、照合の能力を養っていきます。
●やきいもグーチーパー
さまざまな言葉の意味を理解し、その形や風景をイメージする能力を養います。またグーチョキパーをする手遊びでもあり、じゃんけんのやり方を覚えることができます。
●おおきなくりの きのしたで
焦らず冷静に考え、行動することの大切さを学習できる手遊びです。物のサイズや位置を理解する能力も養えます。
●どんぐりとこりす
指を使って数字を表現することで、数への理解と親近感を養います。季節感のある楽しさが数を知る力をサポートします。
●いもむしかぞく
同じことを投げ出さずに繰り返し、努力する能力を養う手遊びです。指の筋力や器用さの向上にもつながります。
冬にやりたい手遊び
冬でも指と体をアクティブに動かし、脳の回転と身体能力の向上につなげます。寒い冬を室内で過ごす際には、手遊びをすることでより遊びが充実するでしょう。
●ゆきのこぼうず
雪とは何かを理解する手遊びで、雪の見た目の形状を親指と人差し指で表現する練習をします。
●ゆきだるまのチャチャチャ
冬の単語を覚えられる手遊びです。例えば雪と雪だるまの違いなど、類似の言葉の違いの理解も深めていくことができます。
●ふわふわ ゆきが
冬の物事をテーマに、指を使って数字への理解を深めていきます。寒い冬に指をアクティブに動かすことは、脳の回転の向上にも役立ちます。
●ペンギンひゃっかてん
買い物やままごとを実践することで、日常生活の正しい行動、苦労や楽しみを覚えていきます。
手遊びをして親子で楽しもう
手遊びは、子どもだけでなく大人も楽しめます。一緒に手遊びをすることで、子どもの発達をさらに促す効果が発揮されます。またオリジナルの手遊びを作ることで、子どもの創造力も養われます。
手遊びの動画撮影も効果的です。子どもは手遊びをしている自分の映像を見ることで、自己肯定感を高められるでしょう。子どもの健やかな発達と成長に大きな効果を発揮する手遊びを、四季折々いろいろなシーンでぜひ活用してみてください。
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構成・文/HugKum編集部