親子でほっこり美術館ライフ♡「ムーミン展 ART AND THE STORY」ママ的見どころ4つ

「ムーミン展 ART AND THE STORY」が開催中!

©Moomin Characters ™

最近、関東でオープンしたムーミンバレーパークに続き、4月9日より六本木にて、『ムーミン展 THE ART AND THE STORY』が開催中です。

愛らしい姿とユーモアあふれる言葉で世界中のファンを魅了するムーミンとそのなかまたち。フィンランドを代表する芸術家、トーべ・ヤンソン(1914~2001年)が生み出した「ムーミン」シリーズは、小説、絵本、新聞連載コミック、アニメ、商品などさまざまなかたちで親しまれています。その多彩なアートと奥深い物語の魅力が、約500点の展示でたっぷり楽しめます!

見どころ①貴重な作品が本国「ムーミン美術館」からやってくる!

トーベ・ヤンソン≪「ムーミン谷の彗星」挿絵≫1946年、1968年(改作) インク・紙 ムーミン美術館 ©Moomin Characters ™

フィンランド・タンペレ市にある「ムーミン美術館」は、2017年に装いをあらたにリニューアルオープンしました。世界で唯一のムーミンの美術館では、約2000点もの作品を所蔵しています。本展では、ムーミン小説の原画やスケッチに加え、トーべ・ヤンソンがムーミン小説を手掛ける前に、描いていたスウェーデン語系の政治風刺画雑誌「GARM」の挿絵など、よりすぐりの作品が来日しています。

見どころ②ムーミン一家から学べる家族観に注目!

トーベ・ヤンソン≪「フォーレニングス銀行」広告≫1956年 印刷 ムーミンキャラクターズ社 ©Moomin Characters ™

ムーミンシリーズはムーミン一家を巡る大河小説。初期の家族が幸福を感じる平和な暮らしは、ひとり息子であるムーミンの成長にともない、ムーミンパパとムーミンママの間に生じる夫婦の変化にも及び、家族そのものを問うものとなっていきます。各お話にも、誰もがうんうんと頷ける家族関係の出来事が表現されており、ムーミン一家の選択はまた大きなヒントになります。

見どころ③ムーミンの小説や絵本から名シーンを原画で紹介

トーベ・ヤンソン≪イースターカード 原画≫1950年代 グワッシュ、インク・紙 ムーミンキャラクターズ社 ©Moomin Characters ™

 

本展では、ムーミンの小説9作品全てのさまざまなシーンが紹介されています。是非、その家族観がふんだんに込められたお話もお楽しみください!!

9作品はこんなストーリー

●「小さなトロールと大きな洪水」

ムーミンの物語は家族の住まい探しから始まります。ムーミンパパは行方不明。でも、ムーミンママはムーミントロールと暗い森を進みます。冬が来る前に暖かい場所を見つけ、家を建てなければならないからです。スニフも加わり、いくつもの危機を乗り越え、助けを待つパパと喜びの再会を果たします。でもパパが建てた家は流されていました。もう二度と離れ離れにならないことを確かめ合った家族は、やがて小さな谷でパパの建てた家が流れ着いているのを見つけます。「この家より素晴らしい家はないわ」と安堵するママの言葉どおり、ムーミン一家はそれからずっと、この美しい谷の家に暮らすのです。第二次世界大戦中に執筆された本作は不安な気配を漂わせながらも、家族共通の希望を感じさせています。

●「ムーミン谷の彗星」

穏やかな暮らしの最中に、じゃこうねずみが「もうすぐ彗星が地球に衝突してこの世は終わる」と予言。おさびし山の天文台にムーミンを向かわせるムーミンパパ。おびえる息子ムーミンが、自分で調べることが肝心と考えたからです。前作では、ママと一緒だったムーミンが、今度は家を離れて仲間と危機を乗り越えるお話です。

●「たのしいムーミン一家」

春が来て冬眠から覚めたムーミンは、帽子を拾い、家に持ち帰ります。それが物の姿形を変えてしまう魔法の帽子だったため、困ったことが次々と起こります。結局、持ち主の飛行おにが現れ、帽子の謎が明かされます。ムーミン屋敷で開かれたパーティでは、みんなそれぞれに家族や友人への温かい思いやりのこもった願いを飛行おにに叶えてもらうというお話です。

●「ムーミンパパの思い出」

ムーミンみなしごホームに置き去りにされていたムーミンパパ。窮屈なホームを飛び出し、気の合う仲間たちと冒険の旅へ出かけました。様々な遭遇に、冒険心が満たされ、旅の最後にムーミンママに出会えたからこそ、自分は良心的な生活を手に出来たと思うお話です。

●「ムーミン谷の夏まつり」

2. トーベ・ヤンソン≪「ムーミン谷の夏まつり」挿絵≫1954年 インク・紙 ムーミン美術館 ©Moomin Characters ™

火山の噴火と津波でムーミン谷はまたしても洪水に見舞われます。そこに流れてきたのは大きな劇場。一家は不思議な家だと思いながら移り住みます。深夜、劇場は再び流され、ムーミンママは離れ離れになった家族が心配でなりません。やがて夏まつりの夜、ムーミンパパの脚本による芝居が上演されるなか、家族は無事再会というお話です。

●「ムーミン谷の冬」

みんな冬眠しているのに目を覚ましてしまったムーミン。思い通りにならない自然や気持ちの通いあわない冬の生き物たちに苛立ちながらも、ムーミンは次第に未知の世界の魅力に気づいていきます。ムーミンを広い世界へと導いたガイド役は、おしゃまさんというお話。

●「ムーミン谷の仲間たち」

9つの短編集。登場人物に様々なエピソードを与えながら、実は身近な誰かにも当てはまる日常的な感情を潜在意識から掘り起こされるお話たちです。「みんな平等」というトーべヤンソンの想いが込められ、様々な登場人物が主人公になります。

●「ムーミンパパ海へいく」

7. トーベ・ヤンソン≪「ムーミンパパ海へいく」挿絵≫1965年、インク・紙 ムーミン美術館 ©Moomin Characters ™

一家は住み慣れたムーミン谷を出て、大海原にぽつんと浮かぶ岩だらけの孤島に着き、灯台で暮らし始めます。頼もしい父親になろうと島の調査や魚釣りに躍起になるパパ。花を植える土もない島でムーミン谷が恋しくなってしまうママ。そんな両親をよそに自分の世界を持ち始める思春期のムーミン。ミイだけは変わらず自由気ままに過ごします。長い年月を共に暮らす家族同士が孤立して人生の危機に直面した後、新たな暮らしを受け入れていく姿。それはトーベヤンソン曰く「もう一度家族になる」ということでありました。生前に何度も不仲となった亡き父ヴィクトルへの深い想いが感じられる作品です。

●「ムーミン谷の十一月」

ムーミン一家が移住してしまった後に、スナフキンやヘムレンさんなど6人が各々の理由を抱えムーミン谷にやって来て、ムーミン屋敷で共同生活を始めます。訪問者同士の会話や衝突、または自分と向き合うことでそれぞれ抱えていた問題が変容していくというお話。

 

見どころ④フォトブースや、会場限定ムーミングッズも見逃せない!

ムーミンのスノードームや、オリジナルブレンドのハーブティー、リトルミイのぬいぐるみ、カプセルトイ”ミニチュア食器コレクション”などを始め、会場限定グッズがいっぱい。

◆「ムーミン展」概要

名称ムーミン展 MOOMIN THE ART AND THE STORY期間2019年4月9日(火)~6月16日(日)開館時間10:00~20:00 (※火曜は17:00まで ※入館は閉館の30分前まで)会場森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)住所〒106-6150 東京都港区六本木6-10-1チケット料金一般1,800(1,600)円、中学生・高校生1,400(1,200)円、4歳~小学生800(600)円 各プレイガイドにて販売中

 

 

※カッコ内は団体料金(団体は15名以上) ※3歳以下入館無料 ※障がい者手帳をお持ちの方と介助者(1名まで)は、当日料金の半額(会場販売のみ)お問合せハローダイヤル 03-5777-8600 (8:00-22:00)

教えてくれたのは、LITTLE ARTISTS LEAGUEのお三人。

LITTLE ARTISTS LEAGUEは母になった、アーティストママが立ち上げた、
親子へ向けた、本気でアートをやっていく活動団体です。

 

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