絵本を借りに『子供図書館』へ行こう!都内おすすめ図書館や絵本の借り方、おすすめ絵本をピックアップ!

全国各地にある「子供図書館」。ここにはたくさんの絵本があり、本好きな子どもで溢れています。その魅力は、多くの絵本があるだけにとどまりません。おはなし会やプレイルームなど、子供が楽しめるイベントやスペースがたくさんあるのです。そこで今回は、都内にある子どもにやさしい図書館をご紹介します。また、図書館での絵本の借り方や、子供が図書館や読書が好きになる絵本も併せて見ていきましょう。

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子どもにやさしい図書館のサービスとは?

絵本もいっぱい!子供にやさしい図書館とは?

子供図書館には、子供やママ・パパにやさしいサービスがたくさんあります。どのようなものがあるのかをご紹介します。

絵本や児童書がたくさんある

子供図書館は、絵本や児童書を専門にしている図書館です。展示物のように絵本が飾られているところや、テーマで絵本を紹介しているコーナーなどがあるところもあります。絵本がたくさんあるので、どれを借りるか迷ってしまうかもしれませんね。

遊具のあるプレイルームや授乳室も

遊具のあるプレイルームや、カーペット敷きのスペースが併設されているところもあります。また、授乳室やオムツ替えスペースを設置しているところもあるので、赤ちゃんがいる方でも安心です。

カフェでランチや休憩も

カフェを併設している図書館もあります。そこでは、軽食やお菓子、飲み物などが楽しめるので、ランチやおやつの時間に利用して見てはいかがでしょうか。なかには、お子様ランチを提供しているところも。

勉強や調べものができるスペースも

もちろん図書館なので、勉強ができるスペース・学習室が設けられていることも。長期休みの宿題をしたり、調べ学習にぴったりです。

読み聞かせサービスも

多くの子供図書館では、「おはなし会」を実施しています。このおはなし会では、読み聞かせやストーリーテリングが行われます。子供と本の出会いの場を提供し、興味をもってもらうことが主な目的です。

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子供図書館では、読み聞かせも行われている

図書館での絵本の借り方

ここでは、図書館で本を借りるときの手順をお教えします。

手順1:利用者カードをつくる

はじめて図書館で本を借りるときは、利用者カードをつくります。図書館のカウンターにある利用登録申込書に必要なことを記入し、カウンターに提出します。図書館によっては、名前と住所がわかるものが必要な場合もあります。

手順2:借りたい絵本を選ぶ

子供の本のコーナーに行き、借りたい絵本を選びます。もし、読みたい本が見つからない場合は、カウンターにいる図書館の人に聞いてみましょう。

手順3:カウンターで絵本を借りる

カウンターで、借りたい絵本とカードを出し、借りる手続きをします。図書館で借りる本は、返却期限が設けられています。必ず返却期限を守るようにしましょう。

ネット予約や宅配サービスも

貸出中の本や、図書館にない本は、図書館のホームページからのネット予約ができる場合もあります。その場合、利用者カードが必要となるので、つくっておきましょう。
また、現在では、宅配による貸出サービスを行っている図書館も登場しています。利用条件は図書館によって異なるので、確認して利用しましょう。

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子供にやさしい都内の図書館で絵本を借りよう!

本好きな子もそうでない子も、子供図書館に行ってみましょう。たちまち図書館と本の、虜になりますよ。

国立国会図書館国際子ども図書館(上野)

「国際子ども図書館」は、国内外の児童書と、その関連資料に関する図書館サービスを行う国立の児童書専門図書館です。こちらの図書館には本にまつわるさまざまな部屋があり、本が好きな子供ならわくわくするはずです。

たとえば、「子どものへや」は、小学生以下を対象とした約10,000冊の児童書を備えた閲覧室。「おはなしのへや」は、読み聞かせやストーリーテリング、わらべうたなどが行われる部屋。「本のミュージアム」では、児童書に関する展示会を開催されています。また、建物自体も魅力。建築上の特徴、各室のサービスなどを紹介するガイドツアーも実施されています。

国立国会図書館国際子ども図書館

東京子ども図書館(新江古田)

「東京子ども図書館」は中野区にある子供の本と読書を専門とする私立の図書館です。1950年代から60年代にかけて都内4カ所ではじめられた【石井桃子のかつら文庫】、【土屋滋子のふたつの土屋児童文庫】、および【松岡享子の松の実文庫】を母体とし、1974年に設立されました。子供たち向けの児童室やおはなしのへや、“子どもと本の世界で働くおとな”のための資料室、お話会や音楽会などを行えるホールも備えられています。

東京子ども図書館

いたばしボローニャ子ども絵本館(板橋本町)

板橋区にある「いたばしボローニャ子ども絵本館」は、北イタリアのボローニャから寄贈された、世界約100か国、2万7千冊、70言語の絵本を所蔵している海外絵本の図書館です。建物には、かつて小学校だった建物の一部を利用。木の温もりが感じられる懐かしい雰囲気の中で、世界各国の絵本をゆっくりと楽しめます。毎週土曜日にはおはなし会が行われています。また、季節のおはなし会もあり、その会では、大型絵本や紙芝居、外国語と日本語で読んだり楽器の演奏など、ほかのお話し会とは少し違う雰囲気が味わえます。

いたばしボローニャ子ども絵本館

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子供が図書館を好きになる!おすすめ絵本

ここでは、図書館や本にまつわる絵本をご紹介します。読めば、図書館に行きたくなるはずです。

「としょかんライオン」(岩崎書店)

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としょかんライオン

いつも静かな図書館に、大きなライオンがやってきて、みんな大あわて。でもお行儀のいいライオンは、すぐにみんなと仲良しに。ところがある日、ライオンはある事件を起こしてしまって…。
もちろん決まりは守らなくてはいけないけれど、時には特別なこともあるということを、絵本をとおして感じ取れる絵本です。2回目にお話を読むときは、カバーをはずしてみてください。表紙の裏の絵から読むと、物語が裏表紙のところまで続いていて、楽しめます。

「おばけとしょかん」(評論社)

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おばけとしょかん

ある夜、ボーがまじょのお話を読んでいると、とつぜんあかりが消え、あやしいかげが…。本といっしょに空にとびだし、ついたところは、なんとおばけとしょかん!? いったいここは、なんなのでしょうか。
この本の表紙は、暗やみで光るしかけになっています。お話の中におばけが出てくるので、夜寝る前に読めば、臨場感たっぷり。お話の世界に入り込んでしまいますよ。

「ほんちゃん」(偕成社)

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ほんちゃん

この本は、本の子供「ほんちゃん」が主人公のお話。図書館に住むほんちゃんのお母さんは「りっぱな図鑑になりなさい」といいますが…。ほんちゃんは、どんな本になるのでしょうか? この本をきっかけに、「ほんちゃんカード」を作り、好きな本の中にはさんで、その本を読んだ人が、一言ずつ感想を書いていく「ほんちゃんプロジェクト」をしている学校もあるそうです。

図書館を上手に活用して、本が大好きなお子さんに!

「子どもには、本好きになってほしい」そう願う親御さんは多いことでしょう。そのきっかけに、ご紹介した子どもにやさしい図書館へ行ってみませんか?プレイルームやカフェが備えられた図書館なら1日中楽しめますし、赤ちゃん連れでも安心の設備も充実しています。また、おはなし会なら、あまり本を読まないお子さんでも楽しめるのではないでしょうか。図書館を上手に活用して、お子さんに本に触れさせる機会をたくさんつくってあげてくださいね。

関連サイト
国立国会図書館国際子ども図書館
東京子ども図書館
いたばしボローニャ子ども絵本館

文・構成/HugKum編集部

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