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Q:学校のトイレで用を足しづらいようです。安心して使えるようになってもらうには?
娘は学校のトイレが嫌なようで、帰宅すると真っ先にトイレに向かいます。担任の先生は、「いつでもトイレに行っていいよ」と言ってくれるようですが、本人はなかなか行けずにいます。いつでも安心して学校のトイレを使えるようになってもらいたいのですが、家庭ではどのように伝えればよいでしょう。 (T・K さん)
A:トイレのことに限らず、困ったことがあれば、担任の先生に相談しましょう。
1年生が入学して最初に行うことのひとつに学校探検があります。校内のどこに何があるかを子どもたちと確認していくのですが、その際、トイレの場所と使い方も教えます。
また、担任は子どもたちの様子を見ながら、「トイレに行こう」といった声かけも積極的に行います。私自身も1年生の担任になった際は、「みんなでトイレに行くよ」などと声をかけ全員でトイレに行ったりしています。そうすると、1人では行けない子や恥ずかしがる子でも、友だちにつられてできたりするのです。そしてほとんどの子は、時間とともに慣れていきます。
ただ、この子のように、自宅以外のトイレで用が足せないといった子も少なくありません。日中の大半を学校で過ごすことになるので、トイレが使えない子にとっては、とても辛いことだと思います。お母さんが「我慢しないでトイレに行きなさい」「行きたいときは先生に言えばいいよ」などと子どもにいくら言ったとしても、この時期の1年生にはなかなかハードルが高いでしょう。
ご相談の文面からすると、担任の先生にはまだ相談されていないかと感じました。ご相談されていたとしても、お子さんの深刻さが先生にしっかりと伝わっていないのかもしれません。もう一度、ご相談されてみてはいかがでしょう。
先生への連絡方法は連絡帳でも電話でもかまいません。「子どもがとても困っているんです」といったスタンスで、具体的に伝えましょう。そうすれば、先生は必ず動いてくれますよ。これまでよりも気をつけて、トイレに付き添ったり、遠くのきれいなトイレに連れていくなど、いろいろな作戦を練ってくれると思います。担任が手が離せない場合は、保健室の先生が引き受けてくれるでしょう。
このように、1年生に早く小学校生活に慣れてもらえるよう、学校側も精一杯サポートしてくれるはずです。
家庭では、子どもが学校で困ったことがあったら、おうちの人になんでも言えるような会話を心がけましょう。例えば友だちに嫌なことを言われたり、からかわれたりしたど、学校のトイレに行けない原因がほかにあるかもしれないからです。
トイレのことに限らず、日ごろからどんなことでも子どもの話を聞くことはとても大切です。お母さんが自分の話を聞いてくれることがわかっていれば、子どもは学校であった出来事をいろいろと話してくれるでしょう。
無口なお子さんなら、「今日は学校でどんなことをしたのかな」とこちらから聞いてみてもいいですね。それでも話さないときは、無理強いせず、話してくれるまで待ちましょう。
小学校において、とくに1年生は担任の先生がすべてなのです。先生が言ったことは、「そうなんだ」と素直に聞く耳を持っています。だからこそ、ご家庭で困ったことがあれば抱え込まず、どうか担任を頼ってくださいね。
【小学校生活ワンポイントアドバイス】 先生と話したいときは、連絡帳でアポイントを取りましょう!
昔は連絡帳が不可欠でしたが、今はタブレット端末で早退、遅刻、欠席の連絡をしたり、学校側からの連絡を受けたりできるようになりました。
ただし、先生に個別に相談したいことなどは、タブレットですと、関係職員と共有されてしまいます。そのため、私が勤務する小学校では、連絡帳やお手紙で伝えてもらえるようお願いしています。急な用件などは、学校に直接電話をいただいてもかまいません。学校に電話する場合は、急用でない限り、放課後に連絡するようにしましょう。
先生と直接会ったり、電話で相談したい場合は、連絡帳や手紙に都合の良い日時と相談内容を書いて子どもに持たせるとよいでしょう。そうすれば、担任だけが読みますし、先生側も「それでは◯日の△時にお越しください」などと、お返事を書くことができます。
連絡帳やお手紙を上手に利用して、先生にどんどん相談してくださいね。
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私がお答えしました
構成/天辰陽子
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。