遊び感覚で足し算のゲーム
算数を学ぶ上での基本になる「足し算」に、苦手意識を持つ子どもはたくさんいます。教材を使用して足し算を教えても、足し算への理解が進まないこともあるでしょう。苦手意識を植え付けずに、‟足し算や数への理解を深めるのにおすすめなのが、足し算ゲームができるおもちゃです。本記事では、対象年齢別に足し算ゲームが楽しめるおもちゃを紹介します。
足し算のゲーム!対象年齢5才以下
足し算の概念に興味を持ち出す幼児にピッタリのゲームを紹介します。
★編集部おすすめポイント
足し算を学び始めた幼児には、数の概念の基礎の「数と数字の一致」「大小比較」「順序数」などが学べる知育玩具が◎。
トーマス 10までつなげて – 学研ステイフル
「きかんしゃトーマス」と一緒に、「つなげる」「色あわせ」「重ねる」といった遊びを通して、「数の概念」が学べます。トーマスと数字が書かれた色鮮やかな貨車、貨車に乗せることができる大きさの動物たちがセットになっています。収納バッグ付きですので、お片付けも簡単。対象年齢は2歳以上。
ドラえもん すうじあそび – 株式会社エポック
ドラえもんの手が「てんびん」のようになっていて、「数字の大小」を理解する足し算・引き算ゲーム。「数字がかかれた重り」をドラえもんの手にひっかけて釣り合うように、数字が書かれた重りを足したり、引いたりします。釣り合うと、ドラえもんのポケットから「タケコプター」が現れます!対象年齢は3歳以上。
おふろでレッスン たしざんのひょう – くもん出版
おふろの壁に貼れる防水「足し算表」です。1たす1から10たす10までの足し算が一覧となっており、数字に興味を持った子どもや小学校で足し算を習い始めた子どもにピッタリ。一の位が、同じ答えになる足し算は、同じ色で表してあり、20までのドッツ(量)が下段に掲載されています。対象年齢は2歳以上。
玉そろばん120 – くもん出版
「玉そろばん」です。1本の横棒に10つの珠が通っており、球を左右に動かして、「足し算」や「引き算」を学ぶことができます。珠の数は120まであるので、3桁の数字への概念や理解をより深められるでしょう。そろばんの背板には数字が書かれており、付属の厚紙製の「数シート(背板)」に差し替えることで、「助数詞」「数えていくつ」などの学習もできます。対象年齢は3歳以上。
あそびながらよく分かる さんすうタブレット – 学研ステイフル
さんすうタブレットは数字の概念や理解を深め、足し算を学べます。指で計算式が書かれているボタンを押すと、式と回答を「音声」と「液晶パネル」で確認できます。「もんだいモード」では足し算や引き算などの問題が音声で流れますので、クイズ形式で数字の足し引きの学習が可能。また、さんすうタブレットは5種類のシートを入れ替えることにより、足し算だけなく、引き算、かけ算、わり算の学習を実現。対象年齢は4歳以上。
足し算のゲーム!対象年齢10才以下
足し算の概念を学校で習った子どもが、演習代わりや、暗算力強化のために楽しめるゲームを紹介します。
★編集部おすすめポイント
小学生向けの足し算ゲームは、「暗算力」がつき、さらに「集中力」「記憶力」をも養えるゲームをおすすめします。
足算 (あしざん) – 仮説社
「生き物の足」を数えながら楽しく足し算を学べるカードゲームです。カードは全50種類、生き物のイラストと足の数が書かれています。遊び方はとても簡単。裏返しになったカードをめくっていきながら、ちょうど10になるとカードは自分のものになり、10以上になってしまった場合はカードを没収。その上、生き物についての知識まで身につきます。
I Sea 10! – Learning Resources
アメリカの知育玩具メーカーであるラーニングリソーシズが発売している足し算ゲームができるおもちゃです。数字と海の生き物のイラストカードが90枚、海の生き物と表面にサメのイラストがあるカード10枚がセットになっています。海の生き物が書かれている面を上にして、交互にカードをめくって合計10になったらカードを獲得する足し算ゲーム。サメカードを引いてしまった人は自分のカードを没収するといった罰ゲームもあり、大勢で楽しくゲームができます。対象年齢は6歳以上。
サイコロたしざんランド – くもん出版
サイコロたしざんランドは、すごろくゲームをしながら足し算を学べます。あらかじめゴールを設定してから2つのサイコロを振って出た目を足した場所にコマを移していき、先にゴールへたどり着いた人が勝ちです。また、足し算練習カードがついていますので、足し算が苦手な子どもは、練習カードを確認しながら遊ぶとよいでしょう。
1人でも複数人でも遊べます。サイコロやコマが小さいため、小さな子どもがいるご家庭では注意して取り扱いましょう。対象年齢は5歳以上。
エルカミノ式 理系脳を作る 計算図形ゲーム – 幻冬舎
計算図形ゲームでは、「足し算ゲーム」や「図形を組み合わせて形をそろえるゲーム」ができます。数字の書かれたカードを2枚ずつ配り、残ったカードを中央に置いて1枚ずつ順番にめくっていきます。手持ちのカードと合わせて「10」を作り、中央に置いたカードがなくなった時点でゲーム終了。「10」をたくさん作った人が勝ちです。また、「10」にこだわらず「15」や「20」など違う数字でも遊べますので、子どもの学習能力に合わせて難易度をあげるとよいでしょう。なお、手持ちのカードと残ったカードを組み合わせて「3×3」の図形を作る遊びも楽しめます。対象年齢は6歳以上。
ラーニング・ラップアップス – ボールネンド
ラーニング・ラップアップは、本体左側に書かれている数字と真ん中の数字を足した答えの数字を右側から探して順番に紐をひっかけていきます。答えが合っていた場合は、本体後ろに刻まれている線と紐が重なるようになっています。足し算ができるようになってきた子どもが計算力を高めるためにぴったりです。また、ラーニング・ラップアップは真ん中の数字が1~10までの10枚セットです。複数人で同時にスタートして誰が一番早く正解を導き出せるか競争すると盛り上がるでしょう。対象年齢は5歳以上。
足し算はゲーム感覚で
子どもが数字や足し算などの概念を深めるためには、数字の仕組みを理解する必要があります。机の上で算数ドリルを繰り返し行う方法もよいですが、ゲーム感覚で数字や足し算に触れ合えるおもちゃは子どもに苦手意識を植えつけることなく計算力を伸ばせます。また、勉強が嫌いという子どもであっても日々の遊びに足し算ゲームを取り入れることで、足し算への拒否反応もなくなっていくでしょう。
文・構成/HugKum編集部