【離乳食】豆腐はいつから? 進め方や量の目安と期別のおすすめレシピ

大豆のたんぱく質で栄養価の高い豆腐は、離乳食でも取り入れやすい食材です。ほか食材とも相性が良く、離乳食では頼りになります。ここでは、離乳食での豆腐の取り入れ方をご紹介します。

離乳食の豆腐はいつから食べていい?

豆腐は離乳食初期から

豆腐は離乳食初期から食べることができます。離乳食の初中期は、やわらかい絹ごしがおすすめです。大豆の良質なタンパク質を始め、ビタミンE、マグネシウム、鉄分、カリウム、カルシウムやミネラルも豊富で栄養価も高く、加えて消化も良いです。味は淡白で、どんな食材との相性も良く、離乳食では登場頻度の高い、とても頼もしい食材です。

はじめて食べさせる量はどのくらい?

豆腐の原料である大豆でアレルギーを起こすこともあるので、はじめて与えるときは、一さじからスタートし、食後しばらくの間、変化がないか観察することが必要です。問題がなければ、少しずつ増やすようにしましょう。

加熱は必要? いつまで?

大人は冷ややっこなどでそのまま食べることが多いですが、離乳食では必ず加熱します。つぶして食べさせるときも下茹でしてから使いましょう。

そのままあげてしまったら?

豆腐は生のものは傷みやすいために必ず加熱してから与えるとされていますが、もしそのまま与えてしまっても赤ちゃんに下痢や嘔吐などの異変がなければ大丈夫です。その後もしばらくは体調に変化がないか様子を見ておきましょう。

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離乳食の時期別の進め方

離乳食初期

【5~6ヵ月/開始~1ヵ月】唇を閉じて飲み込む練習(そのままごっくんと飲み込める固さ)

はじめて与えるタンパク質としても使うこともできる食材です。飲み込む練習をしてみましょう。水分が多く滑らかな絹ごし豆腐を使用し、茹でてからすりつぶしお湯を加えて滑らかにします。

量の目安
10~15gくらい

離乳食中期

【7~8ヵ月/開始2ヵ月頃~】舌と上あごを使って押しつぶす練習(舌でつぶせる固さ)

まだ歯が生えていないので舌とあごで押しつぶして食べます。絹ごし豆腐を5㎜くらいの角切りにして加熱してから与えます。

量の目安
30~40gくらい

離乳食後期

【9~10ヵ月/開始4ヵ月頃~】歯茎ですりつぶす練習(歯茎でつぶせる固さ)

前歯が生える頃で歯茎も硬くなるため、歯茎で押しつぶして食べます。絹ごし豆腐を7~8㎜の角切りにして加熱してから与えます。木綿豆腐の場合は崩してひき肉と混ぜ柔らかい肉団子などにして使うのがおすすめです。

量の目安
45gくらい

離乳食完了期

【11~12ヵ月/開始7ヵ月頃~】前歯でかじり取る練習(歯茎で嚙みつぶせる硬さ)

前歯でかじりとって歯茎を使って嚙んで食べます。木綿豆腐を1㎝角くらいにして、スープや片栗粉でとろみつけをしたり卵とじにしたりすることで食べやすくします。

量の目安
50gくらい

豆腐の下ごしらえや保存方法

すりつぶしてそのまま食べてもOK

他の食材との相性も良い豆腐ですが、離乳食のあいだは、すりつぶして食べることが多いです。スプーンでつぶすだけでも食べやすくなりますが、初期の頃や、料理によっては、裏ごしをするとより滑らかで口当たりがよく、また違った食感になります。

加熱方法

レンジで加熱するだけで水が出るので、簡単に水切りができますが、後期のハンバーグなどでしっかりとした水切りが必要なときは、豆腐の上に重しになるお皿を載せて加熱すると、より水を切ることができます。

ブレンダーは使う?

ブレンダーを使わなくても絹ごし豆腐はすり鉢や袋に入れてつぶすと簡単にペースト状になります。豆腐は新鮮なうちに使いきることが望ましいため、加工してからのストックはあまりおすすめしません。

豆腐の保存方法

冷蔵保存の場合、開封後は密閉容器に移して、豆腐が隠れるほどのひたひたの水を入れ、冷蔵庫で保存しましょう(水は毎日替えるのがベスト)。

水分の多い豆腐は冷凍するとパサつくので冷凍するのはあまり向きません。もし冷凍してしまった場合は、加熱してもパサついてしまうのでとろみをつけたりほかの食材と混ぜて使うといいでしょう。

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豆腐を使った離乳食のおすすめレシピ

 <離乳食初期> 豆腐のおかゆ

米と大豆の風味豊かな豆腐のおかゆ。優しい甘みを味わってほしい離乳食初期のおかゆ。

◆材料(1食分)

絹ごし豆腐 15g
10倍がゆ 30g

◆作り方

1. 豆腐を軽くつぶしてからレンジで30秒加熱し、すりつぶします。

2. 水を切って、10倍がゆにのせたらできあがり。

10倍がゆの作り方はこちら

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 <離乳食中期> 豆腐の小松菜あんかけ

小松菜の濃厚な緑と豆腐の色が美しい。出汁も加わり、素材のうま味を十分に味わえます。

◆材料(1食分)

小松菜の葉 15g
豆腐 20g
かつお出汁 30cc
水溶き片栗粉 少々

◆作り方

1. 豆腐、小松菜の葉をそれぞれ茹でます。

2. 小松菜をすりつぶしたら豆腐を入れて、混ぜながら豆腐もつぶします。だし汁を加え、レンジで30秒、水溶き片栗粉を加えて、さらに20秒加熱して混ぜます。

3. とろみがついたら、できあがり。

 <離乳食中後期>豆腐のハンバーグ

鶏肉、玉ねぎも入った、幼児食に近いハンバーグ。後期食では、固さや味を考慮しながら、食べ応えのある食事も作っていくようにしましょう。

◆材料(1食分)

豆腐 30g
鶏ひき肉 30g
玉ねぎ 10g
片栗粉 少々

◆作り方

1. レンジで1分加熱し、水切りをした豆腐と鶏ひき肉、みじん切りにした玉ねぎをよく混ぜ、片栗粉を入れてさらに混ぜます。

2. 一口大の大きさにまとめます。(たくさん作ったときは、成形した状態で冷凍ストックもおすすめです。※保存期間は1週間程度)

3. フライパンに入れて、蒸し焼きにします。焼けたらしょう油を少し垂らして色付けと香りづけを。

3. お皿に並べてできあがり。

<離乳食完了期>豆腐の野菜あんかけ

豆腐のうま味が感じられ色々な野菜も一緒にとれる一品です。油抜きをした厚揚げをかわりに使ってもおいしいです。あんかけなので食べやすく、うどんやごはんにかけるのもおすすめです。

◆材料(1食分)

豆腐 50g
玉ねぎ 15g
人参 15g
小松菜 15g
しめじ10g
出汁 100㎖
調味料(みりん小さじ1・酒小さじ1・砂糖小さじ1/2・しょうゆ小さじ1)
水溶き片栗粉 小さじ1

◆作り方

1. 豆腐を1口大に切ります。人参・玉ねぎは千切りにしめじは細かく裂きます。小松菜も3㎝くらいにカットしておきます。

2. 鍋に豆腐と野菜を入れ、同時に出汁と調味料もすべて入れて火を点けます。沸騰したら弱火にして5分ほど煮ます。

3. 豆腐だけを取り出して器に盛り、鍋に残った野菜と汁に水溶き片栗粉でとろみをつけてあんにします。豆腐の上にあんをかけて出来上がり。

記事監修

野村 泉|栄養士・幼児食アドバイザー

病院内にて妊産婦・乳幼児の栄養指導に従事。東京・小金井市のもぐもぐ子ども調理室にてレシピ監修、講義サポート、離乳食・幼児食講座を担当。

離乳食の豆腐に関する体験談

HugKum編集部では、1~2歳のお子さんがいるママやパパを対象に、離乳食の豆腐に関するアンケートを実施しました。まずは、お子さんが豆腐を食べた様子についてお聞きしました。

Q.離乳食でお子さんは豆腐を好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

Q.離乳食でお子さんは豆腐を好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

 

喜んで豆腐を食べたお子さんは45%以上。約半数のお子さんが豆腐を好んで食べています。食べてくれたお子さんを含めると85%になり、豆腐はお子さんの好きな食材と言えそうです。

ママパパの体験談

やわらかい食感で食べやすく、そのままでもハンバーグなどに混ぜても使いやすい豆腐は、とても重宝する素材です。喜んで食べている、という体験談が多数見られました。いそがしいママとパパには大助かりですね。 栄養豊富で素材そのものの味を生かせることからも、離乳食の心強い味方です。工夫して取り入れてみてください。

「初期の頃にすりつぶしたものは食べなかったが、中期になってすりつぶすのをやめたらすんなり食べた」(20代・福岡県・子ども1人)

「柔らかいから食べやすそうで、よく食べてくれる。ハンバーグに入れたり汁に入れたりと使いやすい」(30代・鳥取県・子ども3人)

「子ども二人とも豆腐は好んで食べてくれました。特に豆腐屋さんのおぼろ豆腐は何も調理せずそのまま食べさせていました。好んで食べてくれていたので時間がないときの一品として重宝しました」(30代・香川県・子ども2人)

「出汁であえると豆腐の独特な風味や食感が和らぐから食べやすいみたいです」(20代・東京都・子ども2人)

「食べるかどうかはそのときの気分のようでした」(20代・神奈川県・子ども1人)

構成/HugKum編集部 写真/田中麻衣

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