こんにゃくは、イモ類だってご存じですか? サトイモの仲間で、こんにゃくイモの球茎が原料です。約97%が水分といわれ、グルコマンナンという水溶性食物繊維が主成分のため腹持ちは抜群。それに加えて、こんにゃくは消化吸収されずに直接、大腸へ届くのでカロリーがほぼゼロ!ダイエットに最適な優秀食材こんにゃくを、上手に保存してどんどん使いましょう。
こんにゃくを美味しく保存するポイントは?
パックに入った液体って何?
袋の中に入っている液体、気になりますよね。
答えは、こんにゃくと同じくアルカリ性の保存液です。普通の水より長持ちするため、使う直前に開封して使うようにするのがおすすめです。
こんにゃくは、水道水でも◎
使い残しのこんにゃくは、どのように保存していますか?
こんにゃくの袋に入っている保存液を捨てずにタッパーなどの保存容器に入れて保存すれば、殺菌作用があるため水よりも長持ちします。うっかり保存液を捨ててしまった場合は、水道水でも代用することもできるのでご安心を。
冷凍保存で新食感のこんにゃくを味わう
昔から、こんにゃくの冷凍保存はNGとされてきましたが、いまや、菜食主義者の方を中心に、冷凍こんにゃくの新しい食べ方が話題なんです。
詳しくは、こんにゃく冷凍の記事をチェック!
こんにゃくの保存期間はどれぐらい?
開封後は、5日以内を目安に食べ切ること。
未開封の場合は、1~3か月(商品によって異なるためパッケージをご確認ください)保存が可能です。
こんにゃくの上手な保存方法
常温保存
こんにゃくは、袋のまま常温保存ができる商品が多いのが特徴です(メーカーや製品によって異なるためパッケージで再確認すること)。常温保存ができる商品は、直射日光を避けて袋のまま冷暗所で保存できます。開封後は、冷蔵庫で保存するようにしましょう。
冷蔵保存
袋に入っている保存液があれば、保存液ごと保存容器に入れて保存できるので便利です。保存液がない場合は、タッパーにこんにゃくが浸るぐらいの水を張り、冷蔵庫へ。毎日、新しい水に取り換えるのがコツ! この方法で2~3日、保存することが可能です。
保存液でも水道水でも表面が乾かないようにラップをしてから、さらに保存容器のフタをして冷蔵保存するのが基本です。
茹でたこんにゃくを保存する方法
茹でてしまったこんにゃくは、あまり日持ちがしないため、冷蔵庫に保存してできるだけ早めに食べ切るようにしましょう。
腐ってしまったこんにゃくの見分け方
未開封のこんにゃくが腐った場合の見分け方は、袋の水が濁っていないか? 袋が膨張していないか?というのが見極め方のポイントです。
開封した後は、うっすらと白い膜が張ってきたら要注意! 他にも、ぬめりが出てきたり、悪臭がしてきたら食べてはいけません。速やかに処分するようにしてください。
撮影・文/川越光笑(たべものライター・発酵食スペシャリスト)
保存したこんにゃくを使ったおすすめレシピ
【1】鮭とこんにゃくのみそ煮
魚を煮るのもあっという間で手間いらず。鮭に熱湯をかける下処理でグンとおいしさが変わります。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
鮭(大) 2切れ
こんにゃく 1/2枚
【A】
みそソース 大さじ6
水 1カップ
◆作り方
【1】鮭は2~3等分に切 って熱湯をかける。こんにゃくは5mm厚さに切り、中央に切り込みを入れてくるりと回し、手綱こんにゃくにし、下ゆでする。
【2】鍋に【A】とこんにゃくを入れて煮立て、鮭を入れて中火にし、ふたをして6~7分煮る。
◆ポイント
すりおろしにんじんみそソースは、みそに、にんじんの甘みと水分が加わった、簡単で栄養たっぷりのソース。和風の一品を、味つけいらずでパパッと作れるから助かります。
(1カップ分)
にんじん 1本
【A】
みそ 大さじ3
砂糖 大さじ1
酒 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
しょうが(すりおろし) 1/2かけ分
【1】にんじんは耐熱皿にのせてラップをかけ、電子レンジで4分加熱し、粗熱がとれたらすりおろす。
【2】【1】と【A】を混ぜ合わせる。
教えてくれたのは
藤井恵さん
簡単に作れて、栄養バランスがよく、おいしさのセンスが光るレシピが人気。二人の女の子のママ。
『めばえ』2014年5月号
【2】みそ田楽
みそだれの副菜アラカルト
おやつみたいにパクパク食べたくなるおいしさ
◆材料
(1~2人分)
こんにゃく 1/2枚
みそだれ 1/2量
◆作り方
【1】こんにゃくを2cm角に切り、沸騰した湯で2分ゆでる。
【2】器に湯きりしたこんにゃくを盛りつけ、みそだれをかける。
◆ポイント
【みそだれ】
みそ 大さじ1と1/2
砂糖 小さじ1
みりん 大さじ1
しょう油 小さじ1
※みりんは耐熱容器に入れてラップをせず、電子レンジで約40秒加熱(600Wの場合)して沸騰させ、アルコール分を飛ばします。
教えてくれたのは
橋本加名子さん
料理研究家・栄養士・フードコーディネーター。料理教室「おいしいスプーン」主宰。働きながらの子育て経験を活かし、簡単でも〝手抜き〟ではないおいしい家庭料理を提案。雑誌や書籍、WEB発信のほか、企業のメニューコンサルティングなども行う。
『めばえ』2018年8月号
【3】ナスとこんにゃくのごま煮
脳をぐんぐん成長させる最強育脳プレート
こんにゃくの歯ごたえでかむ力がUP!
◆材料
(約4人分)
ナス 2本
こんにゃく 150g
いんげん 6本
しいたけ 3枚
ごま油 大さじ1/2
【A】
しょう油 大さじ2
砂糖、酒、すりごま 各大さじ1
◆作り方
【1】ナスは小さめのひと口大に切る。こんにゃくは塩もみし、流水で洗い流す。
【2】こんにゃくとしいたけはひと口大、いんげんは約2cm長さに切る。
【3】フライパンにごま油を熱し、【1】を皮目から入れて中火でさっと炒め、【2】を加え炒める。
【4】【A】を入れ、中火で煮汁が少なくなるまで煮詰める。
教えてくれたのは
りんひろこさん
料理家・フードコーディネーター・食育アドバイザー・薬膳アドバイザー。料理教室「みなとキッチン」主宰。京都で学んだ懐石料理と、アーユルヴェーダや薬膳など東洋の食養生の考えをもとにした、おいしく簡単な料理を提案。4歳と2歳、『めばえ』世代の子育てママでもある。
『めばえ』2018年10月号
構成/HugKum編集部