赤ちゃんを車に乗せるときに必要になるのが、ベビーシートです。当記事では、ベビーシートの対象年齢や、チャイルドシート、ジュニアシートとの違いなどの基本をチェック。また、ベビーシートの選び方や、レンタカーでも必要になるベビーシートについてや、おすすめのベビーシートをご紹介します。
赤ちゃんの車移動に必要なベビーシート、いつまで使う?
赤ちゃんと一緒に車で移動するときに必ず必要となるのが、「ベビーシート」です。ただ、ベビーシートと同じようなものに「チャイルドシート」や「ジュニアシート」もあり、その違いはいったい何なのでしょうか。またベビーシートはいつまで使えばいいのか、対象年齢についてチェックしてみましょう。
ベビーシートの対象年齢
ベビーシートを使う赤ちゃんの年齢は、新生児のときから生後9ヶ月の頃まで。ベビーシートの着用に関して厳密な年齢の制限はありませんが、首がすわって、体重が10キロ未満で身長が70センチ頃までが、ベビーシートを使う期間の目安となります。
チャイルドシート、ジュニアシートとの違いは?
もともと、赤ちゃんから幼児までが車に乗るときに着用するカーシートを総称して、「チャイルドシート」と呼び、道路交通法では6歳未満の子供を車に乗せるときにはチャイルドシートの着用を義務付けています。
ただチャイルドシートの中には、子供の年齢や体格によって、いくつかの種類があります。生まれてから生後9ヶ月頃まで使うのが「ベビーシート」、その後1歳から4歳頃まで使うのが「チャイルドシート」、その次は3~4歳以降に使う「ジュニアシート」になります。
ベビーシートは車の進行方向に対して後ろ向きに使い、チャイルドシートは前向きで使うものと、前向きと後ろ向きの兼用タイプもあります。ジュニアシートは車の座席の上に敷いて使うタイプのもので、車のシートベルトを着用することになります。
またベビーシートとチャイルドシートが兼用されているものもあるなど、各メーカーでさまざまなシートが作られています。
ベビーシートの選び方
ではベビーシートを用意する場合、どんなところに気をつけて選べばいいでしょうか。
赤ちゃんの年齢&体格に合ったものを選ぶ
ベビーシートを選ぶときは、シートと赤ちゃんの体格がきちんと合っていることが何よりも大切。赤ちゃんの身長や体重、年齢と、ベビーシートのサイズと対象年齢の確認をまず最初に行いましょう。赤ちゃんの体とシートが合っていないと、万が一事故などが起きたときも危険です。
また赤ちゃんの体の大きさは個人差があるので、メーカーが推奨している対象年齢にとらわれず、赤ちゃんの体に合ったものをチョイスするようにしましょう。
安全性の高いもの
ベビーシートには、衝突事故が起きた場合のために、赤ちゃんの頭部を守るようなデザインやベルトをしっかりと固定するバックルなどの機能が備えられています。小さくてか弱い赤ちゃんを守るためにも、ベビーシートはできるだけ安全性の高いものを選びたいものです。
ISOFIX対応で取り付けが簡単なもの
ベビーシートを車の座席に固定させるときにあるのが、ISOFIX(アイソフィックス)と呼ばれるマウント。これは欧州安全基準認証も取得している、いわば世界基準のベビーシート用安全規格です。ベビーシートを選ぶ際、「ISOFIX対応」と表示されているものなら、ISOFIXの金具を車に取り付けておけば、簡単かつ安全にベビーシートの取り付けができます。
ベビーカー&チャイルドシートと兼用できるもの
ベビーカーを使う期間は生後9ヶ月頃までと短く、その後はチャイルドシートを用意する必要が出てきます。そのため、ベビーカーとチャイルドシートを別々で購入するのは手間も費用もかかります。ベビーカーとチャイルドシートが兼用でき、新生児から4歳頃まで使えるものもありますので、そんなタイプは経済的と言えるでしょう。
また、ベビーシートにアタッチメントをつけてベビーカーとして使えるタイプもありますので、それぞれの家庭のライフスタイルに合ったものを選ぶと良いでしょう。
レンタルの選択肢も
ベビーシートやチャイルドシートは限られた期間しか使わないものなので、車での移動を頻繁に行わないのなら、ベビーシートをレンタルするという手段を考えるのもひとつの方法です。特にベビーシートは9ヶ月程度しか使うことがないので、レンタルして赤ちゃんが大きくなったら返却することを考えてみても良いでしょう。
レンタカーでもベビーシートは必要
レンタカーで車を借りるときにも、ベビーシートの着用は必ず必要です。各レンタカーショップでベビーシートやチャイルドシートのレンタルも行っているので、赤ちゃんと一緒にレンタカーでお出かけするときは、必ずベビーシートも借りて使用するように気をつけましょう。
ただし、車の構造上ベビーシートを固定できない場合や、赤ちゃんのケガや病気でベビーシートを使うことができない場合など、状況によりベビーシートとチャイルドシートの着用が免除されるケースもあります。しかし、ママやパパが赤ちゃんを抱いて車に乗っているようなケースは、赤ちゃんを危険にさらすことになることをよく理解しておきましょう。
ベビーシートのおすすめ8選
では、おすすめのベビーシートをここで8品ご紹介します。チャイルドシートと兼用できるものや、赤ちゃんの安全性にこだわったもの、コンパクトタイプなど、それぞれの特徴で選んでみてはいかがでしょうか。
「マムズキャリー ブライトデニムプラス ベビーシート」(西松屋KID’S)
新生児から1歳頃まで使える、後ろ向き専用のベビーシートです。赤ちゃんをのせたまま持ち運びOK。従来品より大きめのゆったりサイズで、赤ちゃんの頭を包み込む立体成型3Dヘッドクッション付きです。
「ベビーセーフ アイサイズ」(ブリタックス)
イギリスのベビー用品の「ブリタックス」と、ドイツのチャイルドシート専門メーカー「レーマー」が統合したブランドで、安全性が高いと評判のヨーロッパのトップブランドのベビーシートです。
「ベビーシート」(サイベックス)
赤ちゃんの成長にあわせて11段階に高さの調整が可能。アダプターを使用すれば、サイベックスのベビーカーに取り付けて使うこともできます。
「スムーヴTSインファントカーシート」(アップリカ)
わずか2.6キロという軽量のベビーシートで、ロッキングチェアやベビーカー、キャリー、チャイルドシート、チェアと1台5役で頼もしい存在。シートはオーガニックコットン製で、取り外して洗濯できるタイプと、赤ちゃんにもやさしいです。
「シローナ Z アイサイズ ISOFIXベースセット」(サイベックス)
最新安全基準i-Sizeに適応したベビーシート と、ISOFIX固定の車載ベースのセットです。 ベースは360度回転シートのため、赤ちゃんの乗せ降ろしが楽にできます。
「チャイルドシート アーク360度」(KATOJI Joie)
赤ちゃんを乗せ降ろせしやすい360度回転タイプ。ISOFIXで簡単に取り付けでき、コンパクトタイプのため小さな車でも使いやすいです。
「チャイルドシート」(リーマン)
横からの衝撃から赤ちゃんの頭部を守る「サイドガードプラス」や、衝撃時の安全性を考慮した低重心構造、子供がはずしにくい「セーフティバックル」など、子供を守るための機能がたくさん。安心の日本製です。
「チャイルドシート」(レカロ)
側面衝撃試験などをクリアし、ヨーロッパの最新安全基準「UN-R129」に適合した、安全性の高いベビーシート。ISOFIXの金具に差し込むだけで、簡単に取り付けられます。強い日差しから赤ちゃんを守る、大きめの日よけ付き。
ベビーシートを使って大切な赤ちゃんを守ろう
ベビーシートは、赤ちゃんを車の事故から守る大切なもの。無力な赤ちゃんに万が一のことがあっては大変です。車を利用する方は、安全性を第一に考えてベビーシートの準備を行いましょう。
文・構成/HugKum編集部