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赤ちゃん用の洗剤は必要?
赤ちゃんの衣服などを洗濯する際、洗剤は日常的に使っているもので十分と考えている人は多いのではないでしょうか。しかし、わざわざ赤ちゃん用の洗濯洗剤が販売されているのには理由があります。
赤ちゃんの肌は想像以上にデリケート
赤ちゃんの肌は、大人の肌と比較して厚みが半分ほどしかありません。ぷるぷるに潤っているように見えても、実は乾燥しやすく、バリア機能も弱いので、ちょっとした刺激でも肌荒れを起こしてしまうのです。
そのため、大人用に使っている洗濯洗剤では、赤ちゃんの肌にとって刺激が強過ぎることがあります。
一方、赤ちゃん用の洗濯洗剤は、刺激に弱いデリケートな赤ちゃんの肌にも優しい成分で作られています。刺激を最小限に抑えられるため、肌トラブルの予防に役立つのです。
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使用の目安は1歳前後まで
赤ちゃん用の洗濯洗剤は、明確な使用期間が定められているわけではありませんが、一つの目安は「1歳前後」です。不要な刺激を与えないためにも、生後1年間くらいは赤ちゃん用の洗濯洗剤を使用するのがおすすめです。
その後、赤ちゃんに目立った肌トラブルがなければ、1歳頃を目安に大人用の洗濯洗剤に切り替えてもよいでしょう。洗濯洗剤を切り替えた後は、赤ちゃんの肌にトラブルが起きていないかよく観察することが大切です。
大人用洗剤を無添加に変えるのもアリ
肌への優しさを考えると、赤ちゃん用の洗濯洗剤を用意したいものですが、大人用に使っている通常の洗濯洗剤とは別に用意するのは手間がかかりますよね。また、赤ちゃん用の洗濯と、他の家族の洗濯を分けなければならないのも面倒に感じることがあるでしょう。
そこでおすすめなのが、「大人用の洗濯洗剤を無添加に変更する」方法です。赤ちゃん用の洗濯洗剤と同じように、無添加で刺激の少ないものなら、赤ちゃんの洗濯物にも問題なく使えます。
また、大人の肌トラブルが解消される可能性もあるでしょう。
Q.赤ちゃん用の洗濯洗剤を使っていましたか?
HugKumでは、0歳のお子さんがいるママやパパ121人に、赤ちゃん用の洗濯洗剤を使用したかどうか、アンケートで聞いてみました。
赤ちゃんが生まれてから、赤ちゃん用の洗濯洗剤を使ったかの設問に、半数以上の54.5%の方が「赤ちゃん用の洗剤を使った」と回答。刺激の少ない「無添加洗剤を使っていた」と回答した方とあわせると72.7%と、多くの方が赤ちゃん用に洗剤を用意して使っていたことが分かります。
それぞれの理由も教えていただいたのでご紹介します。
赤ちゃん用の洗剤を使った
無添加洗剤を使っていた
赤ちゃん用の洗剤を使わなかった
赤ちゃん用の洗剤はどう選んだらいいの?
洗濯洗剤にはさまざまな種類がありますが、それは赤ちゃん用の洗濯洗剤でも同じです。数ある赤ちゃん用の洗濯洗剤の中からベストなものを選ぶには、どのような点に着目したらよいのでしょうか?
肌に優しい天然か洗浄力の合成か
赤ちゃん用の洗濯洗剤を選ぶ基準になるのが「天然」か「合成」かです。
洗濯洗剤は、純せっけんが主原料になっている天然のものと、石油や油脂から作られる合成のものに分けられます。天然の洗濯洗剤は、肌に優しい成分で作られていますが、洗浄力の点では弱く感じることがあります。
洗浄力がほしい場合は、純せっけん成分にココナッツやヤシなどで作られた天然の合成界面活性剤を配合したものを使うとよいでしょう。その場合、純せっけんのみの洗濯洗剤と比べて肌への負担があるので、配合は最小限に抑えられているものがおすすめです。
一方、合成洗剤は強力な洗浄力がありますが、その分肌への刺激が強いので肌トラブルを起こす可能性があります。
液体、粉末などのタイプで選ぶ
洗濯洗剤のタイプで選ぶのもポイントです。「液体」と「粉末」では使い勝手が異なりますし、洗浄力にも差があります。そのため、使用している洗濯機や使い方に合ったタイプを選びましょう。
ドラム式洗濯機と相性がよく、洗濯洗剤の溶け残りの心配がないのが「液体タイプ」です。洗濯洗剤が衣類に残りにくいので、赤ちゃんの肌に刺激を与えるリスクを最小限に抑えられます。計量やセットが簡単で扱いやすいのも魅力です。
「粉末タイプ」は洗浄力が高く、皮脂汚れや臭いまでしっかり対策できるので、汚れ落ちを重視する人におすすめです。コスパがよいのもメリットといえるでしょう。ぬるま湯で溶かしてから使うと、粉末でも溶け残りせずに使えます。
避けたい成分をチェック
成分表示を確認することで、赤ちゃんの肌を刺激する成分が入っている洗濯洗剤を避けることができます。特に注意したい成分に、「合成界面活性剤」「蛍光増白剤(蛍光剤)」「合成香料」「抗菌剤」などがあります。どれも肌トラブルの原因になったり、赤ちゃんの嗅覚の発達を邪魔したりなど、人体への影響が懸念されている成分です。
パッケージに「無添加」と表示されている洗剤でも、成分表示を見ると気になる成分が配合されていることがあります。洗濯洗剤を選ぶときは、自分の目で成分表示をしっかりとチェックしましょう。
タイプ別 赤ちゃん用液体洗剤のおすすめ
使いやすい「液体タイプ」の洗濯洗剤の中で、特に赤ちゃんの衣類を洗うのにぴったりのアイテムを紹介します。
柔軟剤いらずの柔らか仕上げ サラヤ アラウベビー
柔らかな肌をした赤ちゃんの衣類は、ふんわり優しい肌ざわりに洗い上げたいものです。「サラヤ アラウベビー」なら、柔軟剤がなくてふわふわに仕上がります。
赤ちゃんの肌を刺激する、合成界面活性剤・合成香料・漂白剤・蛍光増白剤などが無添加なのもうれしいポイントです。アロエエキス配合なので、手洗い時も肌を優しくいたわります。
ママパパの口コミ
手洗いにもおすすめ シャボン玉石けん スノールベビー
「シャボン玉石けん スノールベビー」は、肌に優しい成分だけでできている洗濯洗剤です。洗濯機で洗うときはもちろん、気になる汚れに直接つけて揉み洗いするときにも使えます。
赤ちゃんの肌を刺激する蛍光増白剤・香料・着色料・合成界面活性剤は無添加で、皮膚アレルギーテスト済みの製品でもあるため、赤ちゃんの衣服にも安心して使えます。
ママパパの口コミ
植物由来成分 エコベール ゼロ 洗濯洗剤
植物由来成分の「エコベール ゼロ 洗濯洗剤」は、英国アレルギー協会認定。無香料・無着色で赤ちゃんや敏感肌の方の衣類におすすめです。植物由来成分でもパワフルな洗浄力で汚れを落とします。
ママパパの口コミ
タイプ別 赤ちゃん用粉末洗剤のおすすめ
汚れ落ちを重視するなら、「粉末タイプ」の洗濯洗剤がよいでしょう。赤ちゃん用の洗濯洗剤で、特におすすめのアイテムを紹介します。
安全性に優れた ライトウェーブ ニューバジャン
「ニューバジャン」は、界面活性剤も石けん成分もゼロの、やさしさと高洗浄力を両立した粉末タイプの洗濯洗剤です。部屋干しでも臭いが気にならないのもうれしいポイント。天気が悪い日が続いても安心して洗濯できるでしょう。
汚れ落ちがよい反面、使用している成分に残留性がないため、すすぎの回数は1回でも十分。使う水の量が少ないので経済的ですし、環境にも配慮できます。
酵素の力で汚れを分解 ネオナチュラル ネオベビー善玉菌酵素洗たく洗剤
一般的な無添加の洗濯洗剤は、せっけん成分で汚れを落とします。しかし、「ネオベビー善玉菌酵素洗たく洗剤」は違います。善玉菌酵素によって衣類の汚れを浮かして落とす仕組みです。
黒ずみや黄ばみといった汚れと同時に臭いも取り除きます。もちろん、合成界面活性剤や合成香料は無添加なので、赤ちゃんの肌に優しい洗剤であることは間違いありません。
また、善玉菌酵素は、衣類だけでなく洗濯槽の汚れもきれいに落としてくれます。洗濯するだけで自然と洗濯槽もきれいになっていくのはうれしいですね。
天然ラベンダーを配合 まるは油脂化学 ハーブの香り 粉石けん
「まるは油脂化学 ハーブの香り粉石けん」は、洗濯洗剤の溶け残りが出ないように作られた、ドラム式でも使える数少ない粉末タイプの洗濯洗剤です。
天然ラベンダーの清潔感のある控えめな香りに癒されるでしょう。合成界面活性剤といった肌トラブルの原因になり得る成分は無添加です。全成分を表示しているので、購入前にチェックしましょう。
赤ちゃんにも使えるおすすめ大人用洗剤
赤ちゃん用の洗濯洗剤を用意するのもよいですが、家族全員で使える無添加の洗濯洗剤を使うのもおすすめです。
赤ちゃんの洗濯と他の家族の洗濯を分けたり、2種類の洗剤を用意したりする手間を軽減できますよ。
洗浄力抜群 ミヨシ石鹸 そよ風
「ミヨシ石鹸 そよ風」は、合成界面活性剤といった赤ちゃんの肌を刺激する成分が無添加にもかかわらず、高い洗浄力を誇ります。その洗浄力は、合成洗剤と比較しても劣りません。
赤ちゃんの衣類は、食事やおむつ交換のときに汚れることもしばしばです。頑固な汚れをしっかり落として清潔を保ちたい人にぴったりの洗濯洗剤といえます。
汚れの種類も問いません。水性・油性・皮脂汚れなど、どんな汚れも落とすオールマイティーな洗濯洗剤です。
すすぎ1回でも安心 P&G さらさ 衣料用洗剤
肌を刺激する蛍光剤・漂白剤・着色料が無添加の「さらさ」は、皮膚科医監修の肌テスト済みの製品なので、赤ちゃんの衣服にも安心して使えるでしょう。シトラスの優しい柑橘系の香り。
すすぎ1回で洗い残しの心配がないのもポイントです。最小限の手間でしっかり洗える洗剤を探している人おすすめです。
ママパパの口コミ
赤ちゃんの肌に合わせた洗剤選びを
洗濯洗剤は、成分によって赤ちゃんの肌に影響を与える可能性があります。刺激につながる合成界面活性剤や合成香料などが含まれているものだと、デリケートな肌はトラブルに見舞われる可能性もあるでしょう。
そこで、赤ちゃんには専用の洗濯洗剤を選ぶのがおすすめです。刺激の強い成分を極力使用していない、肌に優しいものが理想といえます。同じ洗濯洗剤でも、液体や粉末といったタイプの違いで使い勝手や洗浄力が変わるので、洗濯機や使い方に合わせて選ぶことも大切なポイントです。
優しい洗い上がりの洗剤を選んで、赤ちゃんの肌を守りましょう。
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構成/HugKum編集部