子育てしながらフルタイムワークは無理? 働くママに聞いてみた!夫婦共働きのメリット&大変なこと、上手にこなすコツ

子育てと仕事の両立にはお悩みがつきもの。今回は、子育て中&夫婦共働きでもフルタイムで勤務するママさんに、そのメリットや直面している大変なことをアンケートにてうかがいました。さらに、ママさんたちが実践している、仕事と子育てを上手に両立するコツも合わせてご紹介いたします。

夫婦共働き&育児中でもフルタイムで働ける?

育児に奮闘していると、夫婦共働きに加えてママがフルタイムで働くなんて不可能なのでは、と自信を失くしてしまうこともありますよね。けれども、ちょっとした工夫や周囲の協力次第で可能に。育児と仕事、その両立の困難を乗り越えて、フルタイムで働くママはもはや珍しくはありません。

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ママがフルタイムで働くメリット

そもそもママがフルタイムで働くとどのような良いことがあるのでしょうか? アンケートに寄せられた、ママがフルタイムで働くメリットをまとめました。

経済的な余裕ができる

一番のメリットはなんといっても、経済的な余裕ができること。パパの収入に加えて一定の額の収入を確保できると、子育てにかかる経済的な不安も多かれ少なかれ軽減されます。

「子供にいざというとき色々買ってやれる。旅行など楽しみたいことにお金を使える。 保育園に預けることで友達もでき社交的になるし、親も息抜き出来る」(30代・新潟県・子ども1人)
「子育てにはお金がかかるので。精神的な安心が体の疲れを上回る」 (30代・愛知県・子ども2人)
「収入を一定の額で確保できるため、収入の見通しが立つ。 」(30代・静岡県・子ども2人)

リフレッシュにつながる

子どもとたくさん一緒にいてあげたい反面、家事や育児だけにずっと向き合っているのも大変。ママモードから仕事モードへ、仕事モードからママモードへの切り替えは、案外リフレッシュになるものです。

「外に出ることでストレス発散にもなる」(30代・東京都・子ども1人)
「子育てと仕事の切り替えができて、少しリフレッシュになる」 (20代・北海道・子ども1人)
「子供とは適度な距離が必要 自分も気分転換になる 」(30代・宮城県・子ども3人)
「働く親の後ろ姿を見せられる。親へのリスペクトが身につく。親も子供と離れることで気持ちの切り替え、気晴らしができる」 (40代・東京都・子ども2人)

生活にメリハリがつく

時間の管理は大変ですが家事も仕事も効率の良さを目指すようになるので、生活に自然とメリハリがつくようです。その内にもっとも過ごしやすい一日のルーティンを見つけ出すことができるはず。

「仕事と子育てのメリハリがつく。 子育てには費用がかかるので、働くことで安心して暮らせる。 」(30代・和歌山県・子ども2人)
「子供と常に一緒にいると、イライラしてあたってしまいそうだが、働いていると気分を切り替えられる」(40代・埼玉県・子ども1人)

子どもに優しくなれる

離れている時間が増え、いっしょに過ごせる時間が限られてしまうからこそ「子どもに優しくなれる」という声も多く寄せられました。仕事モードとママモードの切り替えは、ママとお子さんのコミュニケーションの密度を高めてくれるようです。

「子供と離れる時間が多くなることで気持ちが楽になってまた子供に向き合える」(40代・長野県・子ども1人)
「子供と2人で日中ずっと家にいると、世間に取り残されている感じがして辛い。 離れている時間がある分、家に帰るとより子供と向き合える」(20代・山口県・子ども1人)
「働く姿を見て子どもは家のことを手伝ってくれる。 子どもとべったりいるのはしんどい時があるけど仕事をして子どもと、離れてる時間を作ることでより子供との時間を大事にできる」(30代・岡山県・子ども3人)

子供も成長できる

働くママの背中を見ることで、自立心が育まれるという声も。家事を手伝ってくれるようになるなど、ママを助けてあげようという気持ちが芽生える子も多いようです。ママの帰宅を待つ間の学童や習い事で、家族以外の人たちと関わることも子どもの成長に繋がります。

「金銭的理由で、余裕があれば習い事をさせる事ができる」(40代・神奈川県・子ども2人)
「子供に過干渉にならずみすみ、子供の自立心が育つ」(30代・大阪府・子ども1人)
「生活費が必要だから働いているが、学童や保育園など子供が家族以外の人と触れ合う時間が多いので、いろいろな面で成長が見られる」(30代・東京都・子ども2人)

自分のキャリアを実現できる

家計への貢献はもちろんですが、働くことでママ自身がキャリアを積んでいくことができます。子育てをしていても、自分のキャリアは諦めたくないという声が多数寄せられました。

「経済的な理由もあるが、自分のキャリアも諦めたくない。」(40代・沖縄県・子ども2人)
「今後のキャリアが確立出来る」(30代・愛知県・子ども1人)
「家計が厳しいため働いている。子育てしながら働いて、キャリア形成を図っている。」(30代・滋賀県・子ども2人)
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フルタイムで働くママの大変なこと

ママがフルタイムで働くと、メリットがたくさんある反面、生じる困難も多数。具体的にはどのような大変なことが想定されるのでしょうか。実際にフルタイムで働いているママたちからの回答をまとめました。

時間がない

子育てと仕事を両立する上でいちばんに大変なことは、やっぱり「時間がない」こと。特にフルタイムで勤務していると常に時間に追われてしまい、自分の自由な時間はなかなか持てないという声も。

「スケジュール管理など考えることが多いし、時間に追われるから大変」(30代・愛知県・子ども2人)
「常に時間がなく、バタバタしている」(40代・三重県・子ども2人)
「自分の自由な時間が持てない」(30代・東京都・子ども2人)

子供との時間をつくりづらい

「時間がない」ために困ってしまうのは、ママモードの時間の多くを家事に費やしてしまい、子どもにかまってあげる時間がつくりづらくなってしまうこと。パパと協力し合って家事を分担したり、お子さんに手伝ってもらいながらコミュニケーションをとったり、など工夫が必要になります。

「仕事が忙しいとかまってあげる時間が減ってしまう。」(30代・和歌山県・子ども2人)
「帰ったらすぐご飯の支度、片付けなど… ゆっくり子供と話す時間がない」(40代・熊本県・子ども1人)
「子供との時間使い方。限られた時間での関わり方が難しい。我慢させることも増えてしまう。」(30代・神奈川県・子ども1人)

病気のときに困る

勤務中に保育園から連絡が入り、急遽お迎えに行かなければならなくなったり、度々仕事をお休みしなければならなくなったり……子どもの発熱時や体調不良時に、子育てと仕事の両立の大変さを実感することも。

「子どもが病気の時に、休暇を取らなければならなくなる。」(30代・大阪府・子ども2人)
「熱が出たときなどの急な休みの預け先に困る。仕事がやすみずらい。」(30代・岐阜県・子ども2人)
「子供が病気の時が一番困る。病児保育の定員が少なすぎる。休みが増えると会社に居づらい。」(40代・愛知県・子ども1人)

仕事・家事・育児の両立が大変

仕事、家事、そして育児に日々忙しく奮闘していると、いつの間にかどれかが疎かになってしまうなんてことも。ママだけに負担が偏らないよう、パパとの上手な分担が大切です。

「要領良く家事などが回らないことがある」(20代・愛知県・子ども2人)
「家事育児に加え仕事が加わるので一日の仕事量が多い。時間がない。精神的にもたまりそう。」(30代・三重県・子ども1人)
「育児の負担は母親の比率が高く、休む暇がない。」(30代・京都府・子ども2人)

保護者会や行事の都合をつけるのが大変

日頃の家事だけでなく、育児には保育園や学校の保護者会・行事ごともつきもの。フルタイムで働いていると、これらのために時間をとることが困難な場合も。

「行事や保護者会活動がある時に、時間の都合をつけるのが大変。 子供との時間があまり取れない。」(30代・岐阜県・子ども3人)
「子供の体調や行事に振りまわされる。家事が疎かになったり、子供の相手をする時間がない」(30代・京都府・子ども1人)

疲れが溜まる

家事に育児に仕事に……日々が充実する反面、心身ともに疲労が溜まってしまうことも。無理をしないことや体調管理も、仕事と育児の両立における大きな課題です。

「家事、育児、仕事。充実はするがやっぱり体力的にキツいなと疲労が溜まりすぎる時がある。仕事が休みでもお母さんは休みがないので年中疲れてる」(20代・東京都・子ども1人)
「仕事の疲れで子どもに当たってしまう。 家事や育児が疎かになる。」(30代・岡山県・子ども3人)
「子供がイタズラしたり、疲れてるときにわがまま言われたり、癇癪おこされると疲れる」(30代・新潟県・子ども1人)

フルタイムの仕事が決まりにくい

新たに仕事を探してはみるものの、なかなか採用に繋がらずお困りのママさんも多いようです。育児中のブランクや様々な制約がその要因になってしまうことも。

「やはりお金の心配やいざフルタイムで働きたいと思ってもブランクがあってなかなか採用に繋がらないこと」(40代・鳥取県・子ども2人)
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子育てと仕事を両立させるには?

ここまで、子育てをしながらフルタイムで働く上で、ママたちが実感しているメリットや大変なことをご紹介してきました。では、育児と仕事を両立するために、働くママたちはどんなことに気をつけているのでしょうか。アンケートに寄せられた仕事と育児両立のコツをご紹介します。

頑張りすぎない

仕事も育児も頑張りすぎないことを大切に。掃除もほどほどに手を抜いたり、料理にはミールキットを活用したりと、上手な手の抜き方を心得ることも子育てと仕事の両立には必要です。

「なんでもほどほどに。無理ない程度に。ガス抜き大事。」(30代・三重県・子ども1人)
「手を抜けるところは手を抜く!完璧にしない。」(30代・奈良県・子ども1人)
「料理や掃除はとにかく適当に。 ミールキットなども活用して、何でも完璧にしようとしない」(30代・東京都・子ども2人)

夫婦で連携する

子育てと仕事の両立には、夫婦での緊密な連携が必須。家事や育児のことは常に情報を共有しつつ、どちらかに負担が偏りすぎないよう上手に分担し合いましょう。

「旦那と予定確認や子供のことは共有できるようにして、二人で子育てしてる」(30代・新潟県・子ども1人)
「夫と家事や育児の分担をしている」(30代・東京都・子ども2人)
「夫と常にどうしたら良いのか話し合う」(40代・神奈川県・子ども2人)

家族や周りに協力を求める

夫婦で共働きしていると、どんなに連携し合っても二人だけではどうにもならないことが起こる場合も。時にはご両親に甘えてみたり、職場で使える制度はできるだけ利用したり、周囲に協力を求めることも大切です。

「両親に協力をえる。」(30代・愛知県・子ども2人)
「周囲の助けには甘えること、それに対し感謝を忘れないこと。」(30代・岐阜県・子ども3人)
「家族、職場の人間関係を円滑にし協力してもらえるよう気を使っている」(40代・長野県・子ども1人)

とにかく時短を意識する

仕事も家事も育児も、効率よく時短を意識。特に家事においては、食洗機やお掃除ロボなど、便利な家電を活用して時間を節約しているママも多いようです。

「家の物を少なくして余計なことに手間をとられないようにすること」(40代・鳥取県・子ども2人)
「おかずはまとめて作る。時短家電の活用」(30代・愛知県・子ども2人)
「時短できるよう努力する」(30代・神奈川県・子ども2人)

家事はできるときにやる

後回しにできることは後回しにしたり、休日にまとめてやったりすることで、家事が負担にならないように工夫しているという回答も多く寄せられました。お子さんと過ごす時間を確保するために、できるだけお子さんが寝ている間に家事は済ませてしまうという声も。

「家事は出来る時にまとめてやる。次の日に回すのもあり。」(30代・大阪府・子ども2人)
「朝が1番バタバタするから出来るだけ前日の夜に用意を済ませておく」(20代・愛知県・子ども2人)
「最大限に子どもとの時間をとるために、1人でできることは子どもが寝ているうちにやる」(40代・愛知県・子ども2人)
「子供が寝ている間にできる限り家事をこなす。休日は子供と過ごす時間を確保する。」(30代・滋賀県・子ども2人)

仕事をつめすぎない

仕事が忙しすぎると精神的に余裕がなくなったり、焦って失敗してしまったりと、かえって非効率な場合も。可能であれば会社の育児支援制度等を利用しながら、仕事はつめこみすぎないように調整しましょう。

「ある程度仕事優先ではあるけど、仕事を詰めすぎない。」(30代・京都府・子ども1人)
「スライド勤務している」(30代・徳島県・子ども3人)
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完璧を追求しすぎず、周囲のバックアップに頼ることも大切

夫婦共働きでの育児と仕事の両立は、なかなか一筋縄ではいかないもの。ですが、その分得られるメリットもたくさん。時には家族や勤務先のバックアップに頼りながら、あまり完璧を追求しすぎないことも上手な両立のポイントです。共働きを検討中のママさんは、ぜひ上記でご紹介した先輩ママさんたちからのアドバイスを参考にしてみてくださいね。

構成・文/羽吹理美

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