目次
赤ちゃんはいつから外出させていい?
生まれたばかりの赤ちゃんを外に連れていくのは、不安がいっぱい。多くのママは赤ちゃんの外出デビューが、1カ月検診のときになると思います。小児科で検診してもらい、問題がなければゆっくり外出に慣れていけるといいですね。
新生児の外出がダメな理由
生まれてから、生後1ヶ月までを新生児と言います。この期間は、ママからの免疫があるとはいえ、お腹から出てきて数週間。感染症などへの抵抗力が弱いため人混みは避けるべきです。
また、赤ちゃんが健康に成長しているかどうかも、外出する際の重要な目安なので、赤ちゃんの健康状態が確認してもらえる1ヶ月健診までは赤ちゃんの外出を極力控えるべきと言われています。
はじめは外気浴を短時間から
産後1カ月のママの身体は、まだまだ回復途中。赤ちゃんと一緒に無理のない程度に、はじめは日差しが強い時間帯を避けて、外気浴など短い時間で外の空気に少しずつ慣れていくようにしましょう。
慣れてきたら少しずつ時間を延ばして
生後2カ月くらいになって授乳やミルクの間隔もあいてきたら、人混みを避けて少しずつ散歩する時間や距離を伸ばしてみましょう。この頃の赤ちゃんは昼と夜の区別がついてくる頃なので外出することで、生活リズムも整いやすくなります。
赤ちゃんのお出かけで注意点したいこと
赤ちゃんとお出かけするときには、体調管理にも気を付けて。虫よけや日焼け止め、防寒など季節に合わせてしっかり対策をとりましょう。
長時間の外出は控える
外出が平気になったからといっても、長時間の外出は避けたいもの。赤ちゃんは体温調節なども未熟なので、汗をかいていないかなどをこまめにチェックしましょう。
外出時間の目安は、授乳が一回で済む程度の時間がベター。また外出先でお昼寝もせず赤ちゃんがよく泣くようになったら疲れてきたサイン。授乳をしても泣きやまないようなら、無理をせず早めに帰宅するようにしましょう。ママは息抜きしたくても、まずは赤ちゃん優先で考えてあげて。
人混みや混んでいる時間帯を避ける
ママからの免疫力は生後1ヶ月くらいから徐々になくなってくるので、さまざまな病気にかかりやすくなります。特に冬場はインフルエンザや胃腸炎などウィルス性の感染症にも注意するため、人ごみをは避けるようにしましょう。
赤ちゃんと外出するなら、朝〜昼間の気候のいい時間で、公園など広々とした場所を。生活サイクルも整いますよ。
日焼け・虫よけ対策
夏のが外出時には日焼け対策が大切。肌が弱いのでベビー用の日焼け止めを塗ったり、日差しを遮るための帽子を被らせたりすることも必要。
一人歩きをするようになったら、首の後ろもカバーしてくれるような帽子だと安心ですね。また、虫に刺されるとアレルギー反応を起こすこともあるので、こちらもベビー用のディート不使用の安全な日焼け止めを使ってあげましょう。
寒暖差に気を付ける
赤ちゃんは体温調節機能が未熟なので、こまめに背中に手を入れて、汗をかいていないか確認を。
真冬には、重ね着しやすいものを持っていき、体温調整をしやすくしましょう。また、真夏の外出では、保冷剤を持っていくのがおすすめ。ベビーカーの背中部分に入れたり、保冷剤を入れたぬいぐるみを持たせたりするとよいでしょう。
時間に余裕をもって行動する
赤ちゃんとのお出かけは、おむつ替えや授乳、理由がわからないぐずりなど途中で何が起こるかわかりません。時間に余裕をもって行動しておくと安心です。慣れない場所では、エレベーターがどこにあるのかわからないこともあるので飛行機や新幹線を利用する場合は、早めに出発地に到着するようにしておくと気持ちにも余裕が持てます。
生活のリズムを崩さないようにタイムスケジュールを決める
せっかく整っていた生活リズムが乱れないように、旅行中も離乳食を食べる時間や寝る時間など、いつもの赤ちゃんのタイムスケジュールに合わせて行動してあげるようにしましょう。
赤ちゃんのお出かけに必要な持ち物・あると便利な持ち物
赤ちゃんとお出かけするときに、おむつやミルクなど必ず持って行ったほうがいいものや、先輩ママとパパおすすめのあったら便利なアイテムを紹介します。
必要なもの
赤ちゃんとお出かけするときはどうしても荷物が多くなってしまいがちですが、できるだけ身軽に行動したいですよね。厳選して必要な物だけを持っていきたい!日帰りでも長い時間赤ちゃんとお出かるときに必要なものとは?ママたちが必ず持ち歩いているというアイテムを紹介します。
抱っこ紐やベビーカー
外出時のマストアイテムが抱っこ紐やベビーカー。特に抱っこ紐は、ベビーカーでの移動がほとんどだからいらない、と考えがちですが、急に泣きやまなくなってしまったなんていう時に抱っこができれば落ち着くなんてことも。かさばるものではないので、ベビーカーに乗せておくのがベスト。逆に遠出をする場合には、抱っこ紐だけではママ・パパが疲れてしまうことも。そんな時のためにベビーカーがあると安心です。赤ちゃん用のグッズは持っていくものが多いので、ベビーカーにいろいろと積めるのもいいところです。
粉ミルクとお湯
長い時間外出するとなると、途中でミルクをあげることになります。どこでもすぐにミルクを作れるように魔法瓶にお湯を入れて持ち歩いておくと安心。ミルクは小分けになったスティックタイプや固形のタイプを使うと便利です。
おむつやおしりふき
いつどのタイミングで、おしっこやうんちが出るのかはわからないですよね。数時間のお出かけのときでも、おむつとおしりふきのセットは持ち歩いておきましょう。
着替え
ミルクをもどしてしまったり、おむつからおしっこが漏れてしまったりしたときなどのために、着替えを1セット持ち歩いておくといいでしょう。
ビニール袋
洋服やよだれかけ、ガーゼなど汚れたものやゴミなどを入れるときにあったら便利なビニール袋も必須アイテム。かさばるものではないので、1枚は持っておきたいですね。
市販の離乳食
温めなくてもそのまま食べられる離乳食なら、赤ちゃんが食べるタイミングに合わせてすぐに食べさせてあげることができます。
おやつ、おもちゃ
赤ちゃんがぐずってしまったときの対策にもなる!おやつやおもちゃも持ち歩きたいアイテム。普段からお気に入りのアイテムがあれば、赤ちゃんもご機嫌に。
あると便利なもの
赤ちゃんと遠出や旅行に行くときには、おむつなどの必須アイテム以外にも赤ちゃんが快適に過ごすためのアイテムを持って行くと安心です。そこで先輩ママとパパおすすめの「赤ちゃんとの遠出で持ってくと便利な持ち物」を紹介します。
授乳ケープ、ブランケット
授乳室がない場所でも、授乳ケープを持ち歩いていれば大丈夫。ブランケットや大きめのタオルは授乳ケープ代わりにもなり、気候や室内の気温に合わせて赤ちゃんを冷えから守ってくれます。
赤ちゃん用の椅子、固定ベルト
赤ちゃんと一緒に外食をするときに便利な、固定用ベルトがあれば子ども用の椅子がないときに大活躍。旅行先にバンボを持って行くというママの声もありました。
離乳食用のはさみ
うどんやパスタなど、赤ちゃんに大人の食事を取り分けてあげるときに便利なアイテムです。
ママパパが赤ちゃんと遠出や旅行をしたのはいつ?
近場の散歩にも慣れてきたら、旅行や帰郷の計画を立てるママやパパも多いのではないでしょうか。でも、いつ頃から遠出をしていいの?というのが気になるところですよね。
そこで、0~2歳の子を持つママとパパに「赤ちゃんの外出、はじめて遠出させたのはいつ頃ですか?」という質問をしてみました。
Q.赤ちゃんと初めて遠出したのはいつ頃ですか?
一番多かったのが、生後6~7カ月という回答でした。この頃の赤ちゃんは、首がしっかりすわっていて離乳食が始まる頃。ママの体力も回復してきて遠出がしやすくなる時期ですね。
その他の答えの中には、首がすわった生後4カ月頃に遠出をしたという回答が多数ありました。
「首もすわりだしたので、少しずつ外に出掛けられるようになったので」(30代・北海道・子ども1人)
赤ちゃんを連れてどこに出かけた?
赤ちゃんが生まれてからお宮参りや初節句など、さまざまな行事があります。そのときをきっかけに出かけることも。また、里帰り出産したママが家に帰るときが初めての遠出になることもあるようです。
赤ちゃんと初めての遠出はどこに出かけたの?旅行や冠婚葬祭、帰省など…ママとパパに外出した理由や目的を聞いてみました。
ママやパパの実家へ帰省
赤ちゃんが生まれたら、早く親戚や友人に赤ちゃんを会わせてあげたいですよね。いま暮らしている場所と実家が離れていると、赤ちゃんと一緒に帰省するときが初めての遠出になることもあります。
「帰省する目的で外出した。ベビーフードも食べるようになったので、長時間の外出も可能になったから」(30代・広島県・子ども3人)
観光や旅行
ママが育休中なら保育園に入園する前が、家族でゆっくり旅行に行けるタイミング!出産前から計画を立てていたというママも。赤ちゃんが物を目で追うようになったら見せてあげたい景色がたくさんありますよね。
「上の子の誕生日でディズニーシーへ行ったため。歩く前に連れて行った方が良いと思ったので。」(30代・岐阜県・子ども2人)
冠婚葬祭で
お世話になっている人や親戚、友人の冠婚葬祭に行ったのが初めての遠出になったという回答もありました。ホテルや式場などで行われる場合は、事前に赤ちゃんが一緒に行くことを伝えておけば安心です。
「結婚式に出た」(30代・神奈川県・子ども1人)
交通手段はどうする?電車や飛行機は大丈夫?
赤ちゃんと一緒に遠出や旅行に行くときに、一番のポイントになるのは交通手段。どこに行くか決まったら、赤ちゃんとどのように行くのがベストなのか、悩みどころです。おむつを替える場所や授乳スペースなども確認しておきたいですね。
融通が利くのは車
家族とプライベート空間で移動できる車が、まわりにも気を遣うことがなく一番融通が利きます。赤ちゃんの様子に合わせて休憩をしながら、移動できるのもいいですね。途中で休憩できる場所の事前確認と、渋滞にはまってしまった時のことを考えておくと安心です。
電車・新幹線でお出かけの注意点
電車や新幹線でお出かけする場合は、事前に席が予約できるなら席を確保しておくようにするのがベスト。新幹線では、授乳やおむつ替えをしたいときに乗務員さんに声を掛ければ、「多目的室」が空いていれば使わせてもらうことができます。
普通電車に乗って遠出をする場合は空いている時間を選ぶようにして、目的地までの駅でおむつ替えトイレがあるところなどを調べておくと安心です。
飛行機でおでかけの注意点
0歳のときに飛行機を利用したというママもたくさんいます。赤ちゃんと飛行機に乗ったときに、ベビーベットの貸し出しやミルク作りのお手伝いなど、各航空会社でさまざまなサービスがあるので事前に調べて利用するといいでしょう。
また、飛行機の離陸や着陸時は、気圧の変化により大人と同じように赤ちゃんの耳にも負担がかかりやすくなります。そのことで、赤ちゃんがぐずってしまうことも。おっぱいやおしゃぶり、ミルクをあげながら過ごすと少しやわらぐといわれています。
事前準備をして赤ちゃんとのお出かけを楽しもう
赤ちゃんといきなり遠出をするとなると不安になってしまいます。でも、近所をお散歩したり外で過ごす時間に、赤ちゃんだけではなくママやパパも少しずつ慣れるようにしておけば、心の準備もできて安心してお出かけすることができます。
目的地が決まったら、おむつ替えできる場所や赤ちゃん休憩室がある場所などを事前に調べておくようにしましょう。また、ホテルやレストランなどで赤ちゃん連れが利用できるサービスもたくさんあるので、しっかり調べてうまく活用したいですね。
文/やまさきけいこ・松川麗 構成/やまさきけいこ