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新生児はいつから外出していい?
新生児の外出は、基本的に1ヶ月になるまで避けたほうがいいとされています。1ヶ月検診があるので、その際に問題なければ、少しずつ外出するのが安心です。
新生児の外出がダメな理由は?
ではなぜ、新生児の外出は避けたほうがいいのでしょうか?
新生児のうちは感染症などへの抵抗力が不十分なので、病気にかかるリスクも高い状態です。そのため、人混みなどに出かけると病気に感染してしまう可能性があるのです。
また、赤ちゃんが健康に成長できているかどうかも、外出するのには重要な目安。赤ちゃんの健康状態を確認できる1ヶ月健診までは、赤ちゃんの外出は極力控えるべきと言われているのです。
ママ・パパに調査!赤ちゃんの外出はいつごろ?
ここで、ママ・パパたちに、いつから赤ちゃんと外出したかをリサーチ。さまざまな回答が挙がってきました。
Q.赤ちゃんを初めて外出させたのはいつですか?
生後1ヶ月までにという人は約30%と意外と多い回答に。一番多いのは生後2ヶ月までにという回答なので、やはり検診後からという人が多いようです。そして、生後5ヶ月以降という回答も多いですね。赤ちゃんや産後のママの健康上の理由にもよるのかもしれませんね。
2人目以降の赤ちゃんの外出のタイミングは?
2人目以降の赤ちゃんの外出は、上の子の面倒を見ながらになるので、1人目とは大きく変わりそうですよね。実際にママ・パパたちがどうしていたのか聞いてみました。
Q.2人目以降のお子さんを初めて外出させたのはいつごろですか?
先ほどのアンケートと比較すると、1ヶ月未満の2〜3週間で外出させている人がぐっと増えて、約30%もいます。また、1ヶ月頃までと合わせると約80%と、ほとんどの赤ちゃんが外出していますね。
生後2~3週間の外出目的
上の子が保育園・幼稚園に通ったりしているとどうしても送り迎えが必要に。下の子が1歳未満でも連れて出なければならないことが多いよう。また、2週間検診など早いタイミングでの検診が必要だった場合も。
「2週間。検診に連れて行った」(20代・東京都・子ども2人)
生後1ヶ月の外出目的
1ヶ月検診があるので、この時期にはほとんどの子が外出しています。また、上の子がいる場合には実家などのヘルプが必要な場合も多く、この時期からは一緒に連れて行くという人も多いのかもしれません。上の子がいるとお散歩や公園遊びなども欠かすことができないですよね。おのずと一緒に出かけることになるという声も多いようです。
「1ヶ月たったので、実家とかに連れて行った」(30代・茨城県・子ども2人)
「1ヶ月。お兄ちゃんが家の中で過ごす事に飽きてしまい公園に連れて行った。」(40代・埼玉県・子ども3人)
赤ちゃんの外出準備と進め方
赤ちゃんのはじめての外出予定ができると、ちょっと緊張するママ・パパも多いではないでしょうか。どんな準備や注意をしておくのがよいのでしょう。
1ヶ月検診まではなるべく外出は控えて
抵抗力のない生後1ヶ月までは、なるべく外出は控えて。でも、上の子のお迎えなど、やむを得ない場合には、なるべく短時間ですませましょう。温度変化のあるところや、人混みを避けるのはマスト。電車やバスは避けて、自家用車やタクシーで行くのがオススメです。
生後2ヶ月になったらお散歩で外気に慣れさせて
1ヶ月検診で、健康に問題がないと分かれば徐々に外気に慣れさせるように、少しずつお散歩をスタート。赤ちゃんは体温調節が未熟なので、最初は短時間で、温度変化の少ないところからが基本です。帰ってからはゆっくり休めるようにしてあげて。太陽の光を浴びてお散歩することで、1日の生活サイクルも整ってきます。
生後3ヶ月以降は積極的にお散歩を
赤ちゃんは見るもの、聞こえるものなどさまざまな刺激を受けて発達していきます。お散歩で風に触れたり、花の香りを感じたりすることで、好奇心も育まれるもの。また、抵抗力のついてきた3ヶ月目以降であれば、道路を走る車の音などを聞かせてあげたりと、あちこちにお出かけすることで興味もどんどん広がっていきます。
避けるべき場所はある? 外出時の注意点
新生児〜2ヶ月前後の赤ちゃんたちの外出で避けたほうがいい場所はあるのでしょうか? どんな点をチェックすべきなのか、まとめました。
人混みは避ける
いちばん避けたいのは、たくさんの人で混み合う場所。不特定多数の人が集まるスーパーなども、新生児のうちは避けるのがオススメ。やむを得ない場合には、なるべく人のいない空いている時間を選んで。
日差しや気温差にも注意して
日差しが強い日の外出は避けるようにしましょう。まだ日焼け止めを塗るのも難しい時期なので、肌へのダメージが気になります。日傘をさしたり、防寒具などを使って対策を。体温調節機能も未熟なので、暑い日や寒すぎる日も避けたいもの。
授乳やおむつ替えスペースはあるか
授乳スペースやおむつ替えができる場所だと安心ですね。赤ちゃんがご機嫌な斜めになった場合にも、のんびりできる場所があると、ママ・パパ自身も安心できるはず。
近くの病院もチェックしておく
実家などへ帰省する場合には、近くの病院をチェックしておくのもポイント。何かあった時に駆け込めるように、夜間診療なども合わせて確認しておきましょう。逆に、こういった病院にすぐに行けないようであれば、新生児のうちは帰省も避けたほうが無難かも。
赤ちゃんの外出に必要な持ち物や服装
新生児期前後の赤ちゃんの外出に必要なものをまとめてみました。たとえ荷物が多くなってしまっても、持っていたほうが安心です。
抱っこ紐
新生児の外出では、抱っこ紐がママ・パパの体温も感じられて赤ちゃんも安心できるもの。寝かせた状態で抱っこできるものや、新生児や首すわり前の赤ちゃんが使えるクッションが付いているものなど、しっかり確認することが大切です。
ベビーカーで行く場合にも、赤ちゃんが泣き止まない時などもあり、抱っこの方があやしやすいので、持って行くと安心です。
おむつ替えセット
おむつとおむつ替えセットは必需品。おしりふきは授乳時の吐き戻しやちょっとした汚れ拭きにも使えるので、多めに持っておくと安心。おむつ替えシートも一緒に持って行けば、公園などでのおむつ替えがラクに。
哺乳瓶や授乳ケープ
頻回な授乳が必要な新生児期の赤ちゃん。授乳の準備もしっかりしておきたいですね。授乳ケープがあれば、急にぐずってしまった時にも安心。また、ミルクの場合には、1回ごとに分けた粉ミルクに加え、調乳用のお湯を入れた水筒(魔法瓶)など、かさばってしまいますが持って行きましょう。
おもちゃなど
車内や外出先でぐずってしまった赤ちゃんをあやす用に、握れるものや、小さな音が鳴るおもちゃがあると安心。
赤ちゃんの服装の選び方
赤ちゃんの服装は、温度調節がしやすいように重ね着がベスト。こまめに汗をかいていないかなどをチェックして、上着の脱ぎ着で調整ができると安心です。
赤ちゃん(新生児)を車で移動させるときの注意点
新生児期の赤ちゃんの移動には、不特定多数の人が使う公共の交通機関よりも、自家用車などで移動する方が安心。でも注意点がいくつかあるのでチェックして。
ベビーシートは必須
6歳未満の子どもを車で移動させるには、ベビーシートやチャイルドシートの着用が義務付けられています。産院から退院するときにもベビーシートは必要なので、生まれる前から用意しておくこと。
新生児期の場合には、寝かせられるものや、クッションでしっかり体を支えてくれるものを選ぶ必要があります。ベビーシート単体のものや、チャイルドシートにインサートクッションをつける兼用タイプなどさまざまなものがあるので、しっかり確認して選ぶことが必要です。
首のすわらない赤ちゃんは後ろ向きに
首がすわる前のベビーシートは必ず、赤ちゃんが後ろ向きになるように設置します。またその際に、助手席に設置すると、エアバッグが開いた時にぶつかって危険なので、必ず後部座席に設置しましょう。
タクシー利用の場合はチャイルドシート免除
出産して退院するときにタクシーに乗って帰宅する、手続きのために新生児と一緒にタクシーで役所に行く、といったシチュエーションもあるでしょう。
6歳未満の子どもには、チャイルドシートの着用が法律によって義務付けられています。新生児も含まれますが、タクシーに乗っている場合は例外となります。公共交通機関であるタクシーやバスでは、チャイルドシートの設置義務が免除されているからです。
しかし不安があるという場合は、あらかじめタクシー会社に連絡しましょう。会社によっては、チャイルドシートの貸し出しや設置をしてもらえることがあります。チャイルドシートを使わずにタクシーに乗る場合は、抱っこ紐に新生児を入れましょう。両手を開けておくことで、支払いや乗り降りなどの際にスムーズに行動できます。
新生児の外出は注意しながら徐々に慣らして
赤ちゃんにとって外出は、さまざまな刺激を受けて好奇心が広がる大切な一歩。新生児期はなるべく最低限にしながら、徐々に慣らしていきましょう。お散歩や昼夜のサイクルが身につき、生活リズムを整えてくれます。しっかりと準備をしながら、赤ちゃんとの外出を楽しみましょう。
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文・構成/HugKum編集部