苦労してようやく寝かしつけた赤ちゃんがベッドに置いたとたんに覚醒! そんな困った現象にお悩みのママやパパはきっと少なくないはず。
赤ちゃんの寝かしつけ時の悩みのタネ「背中スイッチ」はいつまで続く?HugKumでは、先輩ママ・パパにアンケート調査を実施しました。寄せられた回答から、「背中スイッチ」にまつわる体験談や、対策法、便利なアイテム等をご紹介いたします。
目次
寝かしつけ時の悩みのタネ「背中スイッチ」とは?
ベッドへの着地を察知し赤ちゃんを覚醒させるその背中には、まるでスイッチでも付いているかのよう。「背中スイッチ」とも呼ばれ、多くのママパパたちを悩ませています。
布団に触れた瞬間にON! 赤ちゃんが起きてしまうのはなぜ?
背中スイッチ発動の原因には、ベッドに着地する際の刺激によってモロー反射が起こってしまうことや、抱っことベッドの温度差、体勢の変化など、様々なことが挙げられます。ママの体温や匂いが離れてしまうことも、その一因になるようです。
背中スイッチが目立つのはいつごろから?
では、赤ちゃんの背中スイッチはいつごろから目立つようになるのでしょうか? 赤ちゃんの背中スイッチと奮闘してきたママパパにアンケートでお聞きしました。
Q.赤ちゃんの背中スイッチが目立ったのはいつごろですか?
1位が新生児期〜2ヶ月頃(40.2%)ともっとも多い回答。次いで、2位が3〜4ヶ月頃(27.9%)3位が5〜6ヶ月頃(14.8%)、4位がなし(10.7%)5位が7〜8ヶ月頃(4.1%)という結果でした。新生児期〜生後6ヶ月以内には背中スイッチが目立つようになる子が多いようです。
背中スイッチを経験したママパパの体験談
では、背中スイッチの発動はいったいどんな瞬間に見られるのでしょうか。実際に背中スイッチに困ってしまったママやパパのエピソードをご紹介。
『起きててほしいときは寝ちゃうのに!』
まずご紹介するのは、頑張っておっぱいを飲んでほしい授乳中に寝てしまい、仕方なく布団に移動してあげると背中スイッチがON→覚醒のケース。もう、どっちなの! という、「ママあるある」なエピソードです。
『赤ちゃんはスヤスヤ。ママパパは睡眠不足…』
抱っこしている間はぐっすり眠ってくれるのに、ベッドに置いたとたんにお目々ぱっちり! いつまでもキリのない抱っこにより寝不足のママさん多数。
「抱っこではスヤスヤ寝ているのに、布団に下ろした瞬間に泣く。わたしはずっと寝られないんじゃないかと思った」(40代・愛知県・子ども2人)
『寝たと思いきやギャン泣き!もう降参…!』
抱っこと子守唄を繰り返し、寝かしつけに四苦八苦。ようやく眠ってくれたと思いきやベッドに背中が触れたとたんに覚醒、そしてギャン泣き! 振り出しにまた戻り、抱っこで寝かしつけて……。もう降参しそうという泣きのお声も。
「寝かせるために抱っこするが、寝ないためにまた抱っこ。ずっと抱いて腱鞘炎になり、辛かった。」(30代・大阪府・子ども2人)
『ある意味すごい!毎回のことで感心。』
抱っこさえしていればずっと眠っているのに、布団に置いたときだけ確実に目覚める赤ちゃん。その敏感さにはもはや感心してしまうというママさんも。
ママパパを寝かせてくれない背中スイッチ。いつまで続くの?
夜な夜なママパパを翻弄する背中スイッチ。うまくいかない寝かしつけも、毎晩のことだと辟易してしまいますよね。背中スイッチの敏感さは一体いつまで続くのでしょうか?
実際に背中スイッチを経験したママパパに、背中スイッチがなくなった時期アンケートで聞いてみました。
Q.背中スイッチはいつまで続きましたか?
1位が5〜6ヶ月頃(23.8%)ともっとも多い回答。次いで、2位が7〜8ヶ月頃(20.5%)3位が9〜10ヶ月頃(11.5%)、4位が11〜12ヶ月頃(9.0%)5位が1歳1〜2ヶ月頃(5.7%)とばらつきが目立ちました。生後5ヶ月頃以降、いつまで続くかは赤ちゃんによって異なるようです。
ママパパたちが実践した背中スイッチ攻略法
多くのママパパが苦戦している寝かしつけ。背中スイッチ対策として、先輩ママパパが実践していた攻略法を聞いてみました。
おなかや胸を離さないようにおろす
赤ちゃんの背中スイッチ発動の原因のひとつに、ママやパパから身体が離れ、じぶんが落下してしまう錯覚を起こすことがあるようです。抱っこから降ろしてあげる際には、赤ちゃんが落ち着くまでおなかや胸を密着したままでいてあげると効果的。
「降ろす時にしばらく上にかぶさって、密着して抱っこの感覚を残すと背中スイッチが発動しにくかったです。」(20代・愛知県・子ども1人)
赤ちゃんの布団を温めておく
抱っこと布団の温度差も背中スイッチ発動の一因に。赤ちゃんを移動する前に、布団やベッドを温めておくと眠りを妨げないというご意見も。
布団やタオルでくるんで寝かしつける
赤ちゃんを腕ごとおくるみやバスタオルで巻いた状態で寝かしつけ、そのままベッドに置いてあげれば、ベッド着地の際のモロー反射を防ぐことができます。抱っこされていた状態からの姿勢の変化も最少に抑えることができるので、寝かしつけに成功しやすいようです。
「なるべく抱っこしている時に布団やタオルでくるんであげてそのまま下ろしたりしていた。」(30代・東京都・子ども2人)
しばらく添い寝する
抱っこの中の体温やママの匂いで赤ちゃんは安心して眠ることができます。そのため、布団に移動した後も、赤ちゃんが深い眠りにつくまではしばらく添い寝をしてあげるのもおすすめの寝かしつけ法。
「置くと泣くが、その後添い寝すると安心して寝てくれた」(30代・和歌山県・子ども2人)
すぐ手を抜かずに腕枕をする
添い寝をしてあげる際に、腕枕をしてあげるとより効果的との声も。ママやパパに密着できるので、赤ちゃんがさらに安心して眠ることができるようです。タイミングを見計らって徐々に離れてあげれば◎。
「足からベッドに触れさせて最後にあたまを 置く 足からベッドに触れさせて最後にあたまを 置くとうまくいくときが多い」(20代・愛媛県・子ども2人)
背中スイッチ対策におすすめ! お役立ちアイテム4選
多くのママパパたちがさまざまな工夫を凝らし、向き合ってきた背中スイッチ。ここではその対策に実際に使われている、寝かしつけ時のお役立ちアイテムを厳選してご紹介します。
ベビービョルンの抱っこ紐
首すわり前の赤ちゃんでも安全に縦抱っこできることで大人気・ベビービョルンの抱っこひも。背当てと肩ひもの取り外しが可能なので、抱っこひもで寝かしつけた後、赤ちゃんを背当てごとそっとベッドに降ろすことができます。 「目を覚まさずにそのまま眠ってくれた」とママさんたちから好評です。
ベビービョルン 【日本正規品保証付】 ベビーキャリア MINI ブラック
おくるみ
ベッド着地の際のモロー反射を防げることから、背中スイッチ対策に重宝されているおくるみ。バスタオルやブランケットでも代用できますが、手や足が出ないようにマジックテープで優しく固定できるおくるみがより使いやすいようです。
CUBY おくるみ ベビー 赤ちゃん バスタオル アフガン 天然有機コットン100%
トッポンチーノ
背中スイッチ対策アイテムとして話題を呼んでいるトッポンチーノ。ママの匂いを染み込ませておくことで赤ちゃんが安心して眠ることができる、小さなクッションです。トッポンチーノごと抱っこして、眠ったらそのままベッドに移動してあげることができます。赤ちゃんがそのまま熟睡してくれると大好評。お気に入りの生地を使って手作りするのも◎。
ジョリーメゾン トッポンチーノ スタンダードパック「ジョリーメゾンのトッポンチーノ®︎」
布団乾燥機
寒い時期は抱っこと布団の温度差に赤ちゃんがびっくりして目を覚ましてしまうことも。布団乾燥機があれば、そんな赤ちゃんの寝床をあたためておくことができます。洗濯できない日でも布団を清潔に保つことができ、背中スイッチ対策以外にもなにかと活躍してくれるアイテムです。
シャープ プラズマクラスター搭載 ふとん乾燥機 ホワイト
背中スイッチは期間限定! ポジティブに向き合ってあげて
背中スイッチが敏感な時期の赤ちゃんの寝かしつけって、ほんとうに大変ですよね。けれども、そんな時期もいつまでも続くものではありません。わが子が心置きなく抱っこを求めてくれる限られた時間と捉えて、家族で協力し合いながらポジティブに向き合ってあげてくださいね。
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構成・文/羽吹理美