目次
そもそも、妊娠線はどうしてできるの?
妊娠線はどうしてできるのか分かりますか? 知っていれば、ケアの方法も分かってきそうです。
急な体型の変化
妊婦さんの妊娠線は、どんどん大きくなるお腹の皮膚が急激に伸びることで皮膚(真皮)がついていけず、ひび割れのような状態になること。妊娠中は皮下脂肪が急激に増え、週数が進むにつれて子宮も大きくなります。急激な皮膚の伸びが原因なので、成長期の子どもや肥満が原因で起こることもあります。肥満で太ももなどにできるものは肉割れと言ったりもしますよね。また、乳房も大きくなるので、乳房にも妊娠線ができることがあります。
コラーゲンの減少
もう一つは、妊娠によるステロイドホルモンの分泌量の変化です。妊娠中はステロイドホルモンが多く分泌されることによって、コラーゲンの生成が通常よりも行われなくなってしまします。コラーゲンの生成が減ってしまうと、結果として皮膚が断裂しやすい状態になってしまいます。
ホルモンの変化
妊娠中はコルチゾールというホルモンが上昇し、妊娠末期には非妊娠時の3~4倍になります。コルチゾールは、肌のハリ・弾力のもとになる成分をつくり出す線維芽細胞の働きやコラーゲン生成を抑制するため、肌の弾力が失われてしまい、結果として皮膚が断裂しやすい状態になってしまいます。
赤い妊娠線と白い妊娠線の違い
できたばかりのときには赤や赤紫色の線ですが、時間がたつと白っぽい筋になります。できたばかりはびっくりするかもしれませんが、時間が経つにつれ、そこまで大きく目立つものではなくなります。
妊娠線を消すにはどんな方法がある?
できてしまった妊娠線を消すのはなかなか難しいもの。温泉に行ったり、水着を着たりしたいのに気になってしまうなど、そんな時には美容皮膚科を利用するのも手です。高い効果が期待できるのがオススメ。
レーザー治療
フラクショナルレーザーは、皮膚の再生能力に働きかけ、肌を新しい皮膚に入れ替えていくレーザー治療。レーザーで微細な照射をすることで皮膚のコラーゲンを活性化させ、肌の再生を促し、新しい皮膚に入れ替えます。肌をなめらかにすることで、妊娠線・肉割れの改善に繋がります。
炭酸メソ
炭酸メソはもともとフランスで妊娠線解消の治療として行われている方法。皮下組織に注射針で治療用の炭酸ガスを注入する治療法です。炭酸ガスを注入することで、真皮の血流が改善し、注入した部分の皮膚の代謝がアップします。また、炭酸ガスの注入により、一時的に皮膚にダメージを与えることにより、コラーゲンの産出が促進され、皮膚の再生能力が高まります。
熱治療 高周波(RF)治療
レーザー光線の何倍もの強さをもつラジオ波(高周波)の熱エネルギーを使用して、自己コラーゲンを産生し、傷跡の凹み改善や皮膚の中の塊を柔らかくする治療機器です。
腹部にラジオ波をあてることで熱が真皮を収縮させ、ゆっくりと時間をかけてコラーゲンを再生させる治療方法。皮膚の引き締め効果とともに、肌がすべすべになります。
ダーマペン
16本程度の超極細針を皮膚へ刺し、肌へ微細な傷をつけます。傷を修復しようとする人体の自然治癒力の作用により、体内のコラーゲン生成を促進する治療なので、強い副作用の心配がないのが嬉しいところ。また、自分の体内でコラーゲンが増殖していくため、長期間効果が持続します。
マッサージピール
マッサージピールとは、PRX-T33🄬という薬剤をマッサージしながら肌に浸透させるピーリングです。主成分であるトリクロロ酢酸は、肌の真皮層にまで働きかけて線維芽細胞を刺激し、コラーゲンの生成を促します。肌にハリが出て、妊娠線を改善します。コウジ酸も含まれているので美白効果もあります。
参照:https://osaka-bc.com/menu/massage-peeling
記事監修
南 真実子 院長
ママたちが試した方法、効果はどうだった?【体験談】
できてしまった妊娠線を消すのは大変なことがわかりましたよね。やはりできないに越したことはありません。妊娠線ができないようにどんなケアをしたのか、ママたちの体験談を教えてもらいました。
Q.妊娠線ができたしまった経験はありますか?
まず、ママたちに妊娠線ができてしまったかを調査しました。
妊娠線ができてしまったと回答したママは約56%。半数以上の人が経験しているものの、ほぼ半数の人はできなかったよう。ケアの差が出ているのでしょうか。
妊娠線を予防するため、またできてしまった妊娠線のケアをどうしていたか、ママたちに聞いてみました。
クリームを塗る
保湿を目的としてクリームを塗るという人が多いよう。ボディクリームはもともと持っている人も多いので手軽ですよね。予防効果は高いよう。
オイルを塗る
ボディオイルを塗ったという声も。伸びがよく使いやすいですよね。また、引き締め効果のあるボディオイルを使って余計な脂肪を減らす努力をした人も。
専用のクリームで保湿する
妊娠線ができないようにと、妊婦さん向けのクリームも多く販売されていますよね。敏感になった肌にも優しい設計になってることがほとんどなので安心して使えます。
ママたちが使っていた妊娠線対策クリーム・オイル
実際にママたちが使った・使っている、妊娠線を予防するためのクリームやオイルをご紹介。身近で手に入るものやネットで買えるものも揃うのでぜひ自分の肌に合うものをチェックしてみて。
ニベア
保湿クリームの定番として持っている人も多いのがニベアクリーム。濃厚な質感と、小さな子でも使える優しさで、手足の保湿と兼ねてお腹に塗っていたという人が多いよう。
ママ&キッズ ナチュラルマーククリーム
肌を柔軟に保つツボクサエキスやアルガンオイルを配合したボディクリーム。お腹はもちろん、ヒップや太ももなどカサつきがちなボディにのばすだけ。ベタつかずなめらかな感触で、しっとりうるおうボディに導いてくれます。妊婦さん用なので、敏感になった肌にも安心。
ヴェレダ マザーズボディオイル
産前、そして産後にもおすすめのオイル。急激に大きくなるママのお腹の肌をしっかり保湿し、やわらかな肌を保ってくれます。 高品質のアーモンドオイルやビタミンEを多く含む小麦胚芽オイル、アルニカのエキスがハリを与え、弾むような肌に。 お腹周り・太ももなどの保湿ケアやマッサージによる産後のケアに。香料はすべて天然のエッセンシャルオイルなので安心感も。
エルバビーバ ストレッチマーククリーム
するすると伸びて、スーッと肌になじみ、しっかり潤してくれるクリーム。カカオバターとヒマワリやホホバの植物オイルのブレンドが、急激に大きくなるお腹の皮膚をしっかりと保湿。しっとりやわらかな肌へ整えてくれます。妊娠中の敏感な肌にもやさしく作用するオーガニック成分でつくられているので、気軽に使えます。さらに余ったクリームは新生児の保湿ケアとして使用できるのも嬉しいところ。
ノコア アフターボディトリートメントクリーム
ノコアは、産前産後、ダイエットなど、 様々な要因によってできてしまった深い肌悩みを、サポートするために生まれたブランド。美容大国・韓国では産後ケアの意識がとても発達していて、その産後院を見学し、商品を開発したと言う並々ならぬこだわり。オーガニックネロリの香りで癒されます。
ピジョン 保湿ボディマッサージクリーム
おなかや太ももなど、妊娠中の気になる部分のお肌に潤いを与える、マッサージケアクリーム。ふわっと軽い感触のエアリークリームが肌にさっとなじみ、角質層までしっとりしみこんでくれます。べたつかず、さらっと心地よい使用感。たっぷり使えて手軽な、ポンプタイプなのも高ポイント。
無印のホホバオイル
ホホバの種子から搾ったオイルを化粧用に精製した、無印良品のオイル。肌なじみが良くさらっとした使用感で、保湿やマッサージなど全身のお手入れに適しています。優しい使用感なので、妊娠中のお腹のケアにもぴったり。無香料・無着色なので安心です。
ポウドボーテ マッサージクリーム
妊娠線のケアに最適なのは、クリームによるマッサージ。ポウドボーテは、潤滑性とクッション性に富んだクリームで、優しくマッサージしなければいけない妊娠中のお腹にぴったり。天然油脂ベースなので、お肌に優しいのも嬉しいポイント。
妊娠線はできる前のケアがポイント!
妊娠線は、クリームなどで保湿すればかなりの確率で予防できることがわかりましたね。妊娠したら、すぐにケアに取りかかるのがポイントのよう。またできてしまってからも目立たなくする方法もあるので、どうしても気になる場合にはぜひチェックを。きれいなお腹なら温泉やプールでも自信が持てますね。
文・構成/HugKum編集部