【助産師監修】赤ちゃんの人見知りはいつから? 人見知りする子は賢いの? 原因と対処法を解説

赤ちゃんの人見知り、わかっていても泣きじゃくる姿を見るとママも不安になります。場合によっては、パパや祖父母を相手に号泣する赤ちゃんも珍しくありません。

この記事では、赤ちゃんの人見知りはなぜ起こるのか、人見知りはいつから始まるのかについて詳しく解説します。また、愛情不足の赤ちゃんは人見知りしないという説の真偽や、人見知りする赤ちゃんへのママパパの対処法もご紹介しましょう。赤ちゃんの人見知りを理解し、号泣しても焦らずに対応できるママやパパでいられるようにしましょう。

赤ちゃんの人見知りはなぜ起こるの?

まるで天使のような笑顔を無邪気に振りまいてくれるかわいい赤ちゃん。しかし、あるときを境にママ以外は誰が相手をしても泣き叫んだりしてしまう、いわゆる人見知りが始まる場合があります。どうして赤ちゃんは突然人見知りをするのでしょう? ここでは、赤ちゃんの人見知りの原因、そのメカニズムを詳しく解説していきます。

赤ちゃんの人見知りはなぜ起こるの?
赤ちゃんの人見知りはなぜ起こるの?

ママ以外を判別できるようになる

赤ちゃんの人見知りは、記憶や判別などの能力が備わってきた表れです。生まれたときから本能的にママの存在を認識できている赤ちゃんですが、ママ以外の人たちのことはまだわかりません。しかし生後半年頃を過ぎると、脳や視力の発達から、パパや祖父母などママ以外の人たちも見分けられるようになります。このため、見知らぬ人たちよりも安心感を得られるママを求め、人見知りが始まるのです。

ママ以外の人たちに興味を持つ証拠

ママ以外は人見知りをしてしまう赤ちゃん。しかし、単純にママ以外の人たちを怖がっているだけではありません。見知らぬ人を怖がる反面、すごく興味を持っているのです。例えば「この知らない怖い人は誰だろう?」「ママ以外の怖い人、でも近づいてみたい」そんな相反する葛藤から泣いてしまいます。このことからもわかる通り、人見知りが強い赤ちゃんほど、怖がりながらもママ以外の人たちに興味津々なのです。

ちなみに、赤ちゃんの場所見知りとは?

慣れない場所に連れていかれ、その不安から泣いたり固まったりする「場所見知り」をする赤ちゃんは、自分の置かれた環境について記憶や判別ができているといえます。人見知りはしないけど場所見知りはする赤ちゃんや、その逆の赤ちゃんもいます。

人見知りはいつから始まる?

ママ以外の人たちに興味を持ちながらも不安定な感情から泣いてしまう赤ちゃん。そんな人見知りの原因は、健全な成長過程のひとつだということがわかりました。ここからは、赤ちゃんの人見知りはいつから始まるのかを、人見知りする赤ちゃんは賢いといわれる理由と合わせて詳しく解説していきます。

人見知りしやすいのは6ヶ月から

赤ちゃんによって程度や期間に個人差がある人見知り。人見知りをする赤ちゃんの場合、生後6ヶ月くらいから遅くとも1歳くらいまでに人見知りが見られるようです。赤ちゃんの生まれ持った性格、家族構成や生活環境などにも大きく左右されるといわれますが、一般的には2歳くらいまでには人見知りが落ち着くといわれています。

3ヶ月で人見知りする赤ちゃんも

赤ちゃんの中には、生後3ヶ月くらいで人見知りをする子もいます。生後3ヶ月でも記憶や判別する能力が育ち、人見知りをすることもあるのです。しかし、早ければよい、遅ければ悪いなどというものではありません。あくまでも赤ちゃんの個人差、成長速度の違いと考えましょう。

人見知りする赤ちゃんは賢い?

人見知りする赤ちゃんは賢いといわれることもあるようです。確かに赤ちゃんの人見知りは、記憶や判別する能力、そして心が育っている証しともいえるでしょう。見知らぬ人を見ると泣いてしまう反応は、健全な成長ともいえます。しかし、人見知りしないからといって成長していないわけではありません。生まれ持った赤ちゃんの性格の違いということもあるのです。

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愛情不足の赤ちゃんは人見知りしないって本当?

人見知りをしない赤ちゃんは親の愛情が不足しているから、などといわれることもあるようですが、それは違います。赤ちゃんの人見知りは個人差があり、いつ始まるかもわかりません。全くしない赤ちゃんもたくさんいるのです。ママやパパからいっぱいの愛情をかけられているからこそ、見知らぬ人にでもすぐになつく赤ちゃんがいても不思議ではないでしょう。

人見知りしない赤ちゃんに考えられる障害や病気は?

赤ちゃんが人見知りをしない場合、まれに自閉症や発達障害などの可能性が考えられることもあります。ただし、人見知りしないからといって、何らかの障害や病気だとも限りません。人見知りの有無にも個人差があるからです。もしも1歳前後の赤ちゃんに、「名前を呼んでも反応がない」「目を合わせない」「感情の起伏がない」などの症状が見られるのなら、まずは小児科に相談してみましょう。

参照元:自閉症スペクトラム障害(ASD;Autism Spectrum Disorder)の早期発見のポイント(国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 児童・思春期精神保健研究部)

赤ちゃんの人見知り、ママパパができる対処法

乳児期の場合、ごく自然な反応といわれる人見知り。それでも赤ちゃんが号泣すると大変だったり、その姿は周囲の人たちを不安にさせたりするものです。ここでは、赤ちゃんの人見知りに対してのママパパの対処法をいくつかご紹介します。号泣しても焦ることなく、赤ちゃんの人見知りをママやパパも一緒に克服していきましょう。

赤ちゃんの人見知り、ママパパの対処法
赤ちゃんの人見知り、ママパパの対処法

「今、人見知り中です」と伝えること

初めて会う人や久しぶりに会う人には、赤ちゃんが泣いている理由がわかりません。恐らく「自分が泣かせてしまったのかな?」「私のことが嫌いなのかな?」と困惑したり、悲しんだりしてしまうでしょう。赤ちゃんが人見知りから泣き出した場合、ママやパパが「今、人見知り中です」と必ず説明するように心がけてください。

過剰な対応をしないこと

赤ちゃんが泣き始めると慌ててしまうママやパパも多いはず。祖父母や親戚、友人知人に抱っこをしてもらっている赤ちゃんが、人見知りして泣き出してしまった場合、ママやパパが赤ちゃんをすぐに引き離してしまうこともあるでしょう。このありがちな対応、実は赤ちゃんが「この人は怖い人なんだ」と記憶してしまう可能性があり、さらなる人見知りにつながることもあるかもしれません。過剰な対応は禁物、泣かれたとしてもしばらくは冷静にその状況を見守ることです。

いろいろな場所に連れていくこと

赤ちゃんが人見知りをするからといって、他の人たちとの接する機会を奪ってはいけません。いろいろな場所に連れていくことも人見知りを克服する大切な対処法です。家の外には大きな世界が広がり、ママやパパ以外の人たちもたくさんいることを見せてあげましょう。外の世界に触れることにより、赤ちゃんの人見知りは自然とおさまっていきます。

赤ちゃんの人見知り、こんなときどうする?

赤ちゃんの人見知りも相手や場所、シチュエーションなどにより、その反応は異なるものです。ここからは、保育園での人見知り、祖父母や義母・姑に対する人見知り、そしてパパに対する人見知りなど、考えられる具体的な人見知りのパターンを例に挙げ、そのときの対応や対策をご紹介していきます。

保育園での人見知りがひどいとき

保育園での人見知りは、赤ちゃんによっても個人差があります。すぐに溶け込む子もいれば、ママやパパが恋しくて泣き続ける子など、その反応もさまざま。しかし、どの赤ちゃんも時間が経つことにより、保育士やお友だちに興味を持ち、保育園という環境にも順応していきます。ママやパパも焦らず、赤ちゃんと一緒にゆっくりと慣れていくことが重要です。

祖父母や義母、姑に対する人見知りがひどいとき

祖父母や義母、姑などの近親者は、それぞれの顔を赤ちゃんに記憶させることも人見知りには効果的な対策です。テレビ電話や写真などを使い、普段から顔を見せておくようにしましょう。そこから赤ちゃんが祖父母や義母・姑などの顔を観察し、実際に会ったときでも「いつも見ている人だ」と判断するため、好奇心や興味から近づきやすくなります。

パパに対する人見知りがひどいとき

育児をママに任せきりになってしまう傾向にあるパパ(逆のパターンも含めて)は、一緒に住んでいても赤ちゃんと過ごす時間も短く人見知りの対象になりがちです。ポイントは、赤ちゃんとの関わり合いを避けないこと。ただし、無理やり抱っこをするなどではなく、少しでも同じ空間で同じ時間を多く過ごす、それだけでも赤ちゃんはパパ(ママ)の存在を強く認識し、安心感を覚えていきます。泣いたからといってもすぐに諦めず、根気よく接していきましょう。

また、人見知りをする相手とママ(パパ)が仲良く笑顔で話す場面を目せることも効果的です。ママ(パパ)が笑いながら話している様子を読み取って、この人は怖くない人だと認識するきっかけになるでしょう。

赤ちゃんの人見知りは成長の証し、焦らずに見守りましょう

この記事では、赤ちゃんの人見知りに関する疑問や対処法などをまとめてみました。生まれ持った性格や家族構成、生活環境などによって、赤ちゃんの人見知りにも個人差があります。しかし、人見知りは赤ちゃんが健やかに育っていく上で、必要な成長過程です。ママやパパは焦ることなく、赤ちゃんとの幸せな時間を楽しむくらいの余裕を持って見守ってください。

記事監修

Kawai
助産師・看護師
河井恵美

看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。様々な診療科を経験し、看護師教育や思春期教育にも関わる。青年海外協力隊として海外に赴任後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。現在はシンガポールの産婦人科に勤務、日本人の妊産婦をサポートをしている。また、助産師25年以上の経験を活かし、オンラインサービス「エミリオット助産院」を開設、様々な相談を受け付けている。

エミリオット助産院

文・構成/HugKum編集部

人見知りの息子。幼稚園と自主保育、どちらを選ぼうか迷っています【保育者歴46年・柴田愛子先生の子育てお悩み相談室】
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