離乳食のじゃがいもはいつから?レンジの下ごしらえや冷凍保存、時期別レシピも

初期、中期、後期、成長別じゃがいもの離乳食。レンジ、時短調理法も。栄養を壊さず、子供に人気のレシピをご紹介します。

じゃがいもはいつから食べられる?

じゃがいもは離乳食初期から

じゃがいもは癖がなく、離乳食初期から食べられ、完了期、それ以降の子供の食事に大活躍する食材です。旬は春と秋ですが、年中流通しています。

裏ごししなくても潰してお湯や出汁などでのばすだけでペースト状になり、くせがないので、使いやすい食材です。

栄養価はでんぷんを多く含み主食としても利用できます。ビタミンCやカリウムが豊富です。じゃがいものビタミンCは熱を加えても壊れにくく優れています。すりおろすととろみも出やすいので、いろいろなレシピに重宝します。

レンジを使えば下ごしらえも簡単

レンジを使った方法

洗ったじゃがいもを皮のままラップに包み、電子レンジで3~4分加熱するとホクホクになり甘みも増すのでおすすめです。

※じゃがいもの芽は毒性があるので取り除いて下さい。

下ごしらえ

皮をむいて、芽を取り除いてから調理します。

じゃがいもは詰まりやすいので、多めの水分でのばしましょう。固さも水分量で調節します。

冷凍するときの注意点

じゃがいもは大きめのものを冷凍すると水分量が多く、解凍してもパサパサになります。冷凍する場合は柔らかく加熱したものを潰してペースト状にしたものがおすすめ。またはみじん切りの状態して冷凍しても。

 じゃがいもを使った離乳食初期のすすめ方

 <離乳食初期のレシピ> じゃがいものペースト

裏ごしすると滑らかになるじゃがいものペースト。ほくほくなので野菜スープを少しずつ加えて、最初はゆる目のペーストからスタートさせましょう。

材料(1食分)

じゃがいも 15g

野菜スープ少々

作り方

1. 茹でたじゃがいもの皮をむきます。

あらかじめ1/4程のサイズに切り、ラップをかけて1分ほど加熱し柔らかくます。

 

2. 2cm角の大きさに切ったじゃがいもを潰し、野菜のだしでのばしたらできあがり。

(一度にたくさんの量を潰すときは、マッシャーやブレンダーを使うと手早くできます。)

(離乳食の進み具合によって加えるスープの量を変えて、固さを調節しましょう。残ったペーストは冷凍庫で約3日間保存も可。)

レンジを使ったじゃがいもペーストの作り方

上記の方法以外でもじゃがいもをすりおろしてから水を加えて電子レンジで加熱してもOK。加熱後に混ぜ合わせるのがポイントです。

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 じゃがいも使った離乳食中期のすすめ方

 <離乳食中期のレシピ> ヴィシソワーズ

オシャレなイメージのヴィシソワーズを離乳食で。じゃがいも、玉ねぎ、最後に加えた牛乳の風味がおいしい。

材料(1食分)

じゃがいも 25g

玉ねぎみじん切り 5g

野菜スープ 50mL

牛乳 大さじ1

作り方

1. みじん切りにした玉ねぎが透き通るくらいまで野菜スープで煮たら、<初期>で作ったじゃがいものペーストを加えます。

 

 

2. 牛乳大さじ1を加えて、ひと煮たちさせたら完成。お好みで乾燥パセリをかけてください。

 

 じゃがいも使った離乳食後期のすすめ方

 <離乳食後期のレシピ> 青のりポテトのおやき

歯茎が固くなる後期から、食べやすい大きさにして手づかみでパクパク食べられる食事も始められます。しらす、青のりが入ったカルシウムもしっかり取れるおやき。

材料(1食分)

じゃがいも 35g

しらす 5g

青のり 少々

片栗粉 少々

作り方

1. しらすを湯通しします。

<初期>1と同じように茹でて柔らかくしたじゃがいもを潰し、湯通ししたしらす、青のり、片栗粉を混ぜて一口サイズに成形します。

(水分が足りない場合は、ゆで汁を少量加えるとまとまりやすくなります)

 

 

2. 一口大に成形したじゃがいもをフライパンで焼きます。

 

3. 焼き色がついたらできあがり。

 

 じゃがいも使った離乳食完了期のすすめ方

大きさ

後期はまだ自分で調節が難しいので、大きめのみじん切りがおすすめ。

完了期になると前歯で噛み切って調節することもできるようになります。大きめに切って手づかみで食べられる大きさもいいと思います。

固さ

完了期・後期の違いは口の中の状態です。

後期は歯茎で潰せる固さ(バナナ位)、完了期では前歯が生え始めて歯茎でかみ潰せる固さ(肉団子位)になります。

味付け

おとなの1/3程度です。

今まで味付けをしていませんでしたが、レパートリーを増やす意味でも、少しづつ風味付け程度に味をつけていきます。

記事監修

野村 泉|栄養士・幼児食アドバイザー

病院内にて妊産婦・乳幼児の栄養指導に従事。東京・小金井市のもぐもぐ子ども調理室にてレシピ監修、講義サポート、離乳食・幼児食講座を担当。

離乳食のじゃがいもに関する体験談

HugKum編集部では、12歳のお子さんがいるママやパパを対象に、離乳食のじゃがいもに関するアンケートを実施しました。まずは、お子さんがじゃがいもを食べた様子についてお聞きしました。

Q.離乳食でお子様はじゃがいもを好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

離乳食のじゃがいも

3割を超えるお子さんがじゃがいもを好んで食べ、約88%のお子さんが食べられています。じゃがいもは、お子さんにとって好きな食材のひとつと言えそうです。ご家庭でも入手しやすく、メニューのバリエーションも持たせやすい野菜なので、扱いやすいですね。

ママパパの体験談

じゃがいもは様々な味付けができるので便利ですね。しっかりつぶしたり、茹でて出したりパパママたちは工夫しているようです。
つぶし方にムラがあると固い部分が残ってしまうので、注意が必要です。

この記事内のメニューも参考にして、じゃがいもを離乳食に取り入れてみてください。

「蒸したじゃがいもをよくあげていますが、好きなようでよく食べてくれています。 色々な味付けに合うので、角刈りに切って蒸かして冷凍しておいたものを、解凍してよく使っています。 時々蒸かした時に黒っぽくなったり、ガリッとする事があるので気をつけています」 (30代・神奈川県・子ども2人)
「ペースト状にして牛乳と合わせたクリームポテトは好きだが、サイコロ状やスティック状はあまり好きではないようだった。」(40代・東京都・子ども1人)
「ポタージュはあまり好まず食べてくれなかったが固形で茹でたものを一口の大きさに茹でて出すと好んで食べてくれた」(30代・千葉県・子ども2人)
「噛まずに食べがちな息子だがじゃがいもは歯茎で簡単に潰せるのでよくおやきにしたり柔らかく煮たりして使っている。」(30代・神奈川県・子ども1人)
「少しでも固形な部分があるとすぐに出していたので 全体を潰すのに苦労しました」(30代・東京都・子ども3人)

 

構成/HugKum編集部 写真/田中麻衣

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