ポップコーンは、材料さえあれば家庭で簡単に作ることができるお菓子です。アレンジも簡単にできるため、いろいろなフレーバーで楽しんでみてはいかがでしょうか?シンプルな塩系や子どもが喜ぶスイーツ系、大人向けのおつまみ系の味付け9選を紹介します。
ポップコーンの基本と作り方
軽い口当たりのポップコーンは、大人にも子どもにも人気です。映画館で売られているイメージや袋菓子として売られているところをよく目にすることから、ポップコーンは完成品を購入するものだと思っている人も少なくないでしょう。
しかし、実はポップコーンは自宅でも手作りが可能です。ポップコーンについての基本的な知識と簡単な作り方について解説します。
ポップ種のトウモロコシを用意しよう
ポップコーンの元はトウモロコシの粒ですが、一般的に目にすることの多いトウモロコシである「スイートコーン」ではポップコーンを作ることはできません。
「ポップ種」と呼ばれるトウモロコシを乾燥させたものがポップコーンになるのです。
ポップ種は爆裂種とも呼ばれており、皮がとても硬いため粒の中の水分が閉じ込められたまま膨張します。圧力で勢いよく弾けることで、ポップコーンが出来上がるのです。ポップ種は100均やネット通販で手軽に手に入れられます。
5分で完成!基本の作り方
まずは基本的なポップコーンの作り方を覚えておきましょう。ベースとなる作り方さえ覚えておけば、味付けを変えてさまざまなバリエーションが楽しめます。
必要な調理道具は、ふた付きのフライパンのみです。まずはフライパンにサラダ油を大さじ2杯入れたら、中火にかけて温めましょう。十分に温まったら、ポップ種のトウモロコシを大さじ1杯入れます。
すぐにふたをしめて、トウモロコシが焦げないようにフライパンを振り続ければ、3分程で中から弾ける音がしてくるでしょう。フライパンの中の音が鳴りやんだら完成です。
ちょい足しするだけ 塩系ポップコーン
ベーシックな塩系ポップコーンは老若男女問わず人気のフレーバーです。シンプルな塩味もおいしいですが、ほかの味を「ちょい足し」することでよりさまざまな味を楽しめます。
ここでは、塩系ポップコーンの中でも人気の三つのフレーバーを紹介します。家庭で簡単に作ることができるため、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
定番の味付け「塩バター味」
「塩バター味」のポップコーンの作り方は、基本の作り方さえ押さえておけばとても簡単です。通常通りにポップコーンを作ったら、温まっているフライパンにバターを適量投入し、全体にまんべんなく絡めましょう。
仕上げに、好みに合わせて塩を振りかければ出来上がりです。特別な材料を用意しなくて済むため、ポップコーンさえあればいつでも気軽に作ることができます。
映画館でもよく販売されているフレーバーが家庭で楽しめれば、家族も大喜び間違いなしでしょう。
家族で楽しめる「カレー味」
より濃い目でスパイシーな味わいがお好みであれば、「カレー味」に仕上げてはいかがでしょうか。こちらも通常通りに作ったポップコーンに、市販のカレーパウダーと塩こしょうを加えれば出来上がりです。
ポップコーンの上からカレーパウダーを振りかけるだけでできますが、まんべんなくまぶさなければ味がかたより、極端に味の濃いところと薄いところができてしまうため注意しましょう。
カレーパウダーの種類を変えたり、塩こしょうの分量を変えたりすれば微妙な味の調整も可能です。大人向け・子ども向けでテイストを変えて楽しんでみましょう。
おつまみにもぴったり「チーズ味」
濃厚な味わいが人気の「チーズ味」なら、子どものおやつにはもちろん大人のおつまみにもぴったりです。粉チーズがたっぷりかかったポップコーンはお酒がどんどん進みます。
チーズ味のポップコーンを作るときは、あらかじめ温めたフライパンに粉チーズを投入しておきましょう。粉チーズが十分加熱されたら、作っておいたポップコーンを入れて全体に絡めます。
粉チーズだけでも十分おいしいですが、チェダーチーズをちぎって混ぜ込めばより濃厚な味わいになります。チーズ好きにはたまらないおいしさです。
子どもにも人気 スイーツ系ポップコーン
甘いポップコーンは子どもたちのおやつにぴったりの一品です。軽い口当たりでサクサクと食べられるため、子どもたちが皆で集まったときのパーティー用スイーツとしても大活躍するでしょう。
ポップコーンのアレンジは何といってもポップコーンの上から味付けをするだけで完成する手軽さが魅力です。子どもたちが喜ぶ甘いポップコーンフレーバーを紹介します。
サクサクの食感「キャラメル味」
濃厚な甘さが魅力的な「キャラメル味」は、映画館でもよく売られているため親しみ深いフレーバーです。一見凝っていて難しそうに見えますが、家庭で簡単に再現できます。
ほかの作り方同様に基本のポップコーンを作ったら、フライパンからお皿に移しておきましょう。キャラメルは、フライパンに砂糖・バター・牛乳を注いで作ります。
トウモロコシ大さじ2杯分のポップコーンを作った場合は、砂糖40g・バター15g・牛乳20ccで適量のキャラメルになるでしょう。
材料が全て溶けあい、キャラメルのような色になったらポップコーンを投入します。キャラメルが全体に絡んだら、ポップコーン同士がくっついて固まらないように、クッキングシートに広げて冷ませば完成です。
絡めるだけでOK「チョコレート味」
キャラメル味と同じ要領で、「チョコレート味」を作ることもできます。ポップコーンをあらかじめ作ってお皿に移したら、鍋にお湯を沸かし、ボウルに入れたチョコレートを湯煎しておきましょう。
チョコレートが熱いうちにポップコーンを投入し、よく混ぜて絡めます。その後、クッキングシートにポップコーンを広げ、冷蔵庫で冷やし固めましょう。塩味のポップコーンにチョコレートを絡めても、甘さとしょっぱさが絶妙なバランスでとてもおいしくなります。
お茶に合う和テイスト「黒蜜きなこ味」
ほかの二つのフレーバーとは少し違い、とろみのある食感を楽しめるフレーバーが「黒蜜きなこ味」です。
まずはメインとなるポップコーンを先に作っておきましょう。次に市販の粉末黒糖を30g・水を30ml準備し、鍋に入れて火にかけます。焦げ付かないように弱火でじっくり温め、とろみが出たら火を止めましょう。
ポップコーンの上から黒蜜をかけ、お好みできなこをまぶして完成です。
アイデア次第でさらにおいしく
ポップコーンが好きなのは子どもだけではありません。パンチのきいた辛味や、つい手が止まらなくなる塩味のポップコーンは、おつまみにもってこいのお菓子です。
大人も喜ぶポップコーンのアイデアレシピを紹介します。シンプルなポップコーンに飽きたら、ぜひチャレンジしてみましょう。
ピリッと辛い「七味唐辛子味」
辛いお菓子が好きな人におすすめのフレーバーが「七味唐辛子味」です。こちらのフレーバーは、先にポップコーンを作っておかなくても構いません。
フライパンにひくサラダ油をオリーブオイルに置き換え、中にトウモロコシと七味唐辛子の粉末を入れたら火をかけましょう。
ポップコーンのはじける音が聞こえなくなったら完成です。好みによって七味唐辛子の量を調節し、辛さを整えましょう。
絶妙な組み合わせ「明太子バター味」
何に合わせても十分おいしい「明太子バター」は、ポップコーンのフレーバーにもぴったりです。ポップコーンをあらかじめ作っておいたら、電子レンジかフライパンでバターを温めて溶かしましょう。
溶かしバターにポップコーンを絡めたら、ペーストにした明太子か、市販の明太子パウダーを混ぜ込みます。バターの塩味が明太子のうまみを引き出す、癖になる味わいです。
大人も子どもも喜ぶ「エビマヨ味」
変わり種のフレーバーがお好みであれば、大人も子どもも大好きな「エビマヨ味」にチャレンジしてはいかがでしょうか?
あらかじめ作っておいたポップコーンに細かく砕いた干しエビと塩をまぶし、マヨネーズをかければできあがりです。
とても簡単に作れるため、家庭でサッと仕上げて家族に振る舞ってみましょう。ポップコーンとしては珍しい味にきっと皆驚くはずです。
いろいろな味を作って楽しもう
フライパン一つで手軽に作ることができるポップコーンは、そのまま食べるとシンプルな味わいですが、だからこそアレンジ次第でさまざまな味が楽しめます。
どのフレーバーも家庭で簡単にできるものばかりです。気になった味があれば、ぜひ一度試してみましょう。ポンポンと弾ける音と出来立てのポップコーンに、きっと子どもたちも喜んでくれることでしょう。
構成・文/HugKum編集部