トイレトレーニングのプロが教える! おむつ卒業までの3ステップ

トイレトレーニングを始めたいけれど、どうすればいいのかわからない、調べるといろんなことが書いてあって混乱してしまう……。そんな悩みをおもちではありませんか? 保育士としての経験をもとに“トイレトレーニングクラス”を開設している森田先生に極意を教えていただきました。

大切なのはトイレに親しむこと

近年、トイレトレーニングにストレスを感じる方が増えています。
長年、子どもたちのおむつ外しに携わってきてわかったことは、親子ともにストレスなくトイレトレーニングを進めるためには、トイレに座る習慣を、楽しみながら自然と身につけていくことが大切だということです。
楽しくなるよう工夫しながらトイレに座ることを習慣化し、その回数を増やしてステップアップしていくことで、自然にトイレトレーニングが進んでいくのです。

気負わず焦らず、楽しくトイレへ

ここで意識してほしいのは、おうちの人が肩の力を抜いて取り組むこと。できないときがあっても気にせずに、気持ちを切り替えて「じゃあ、後でしようか」と軽く流して次の行動に移せば、子どもも重く捉えることがないのでスムーズに進みます。また、誘い方も大切です。実は、「トイレに行こう」はNGワード。
歌いながら電車ごっこで行ったり、「ママはトイレに行くけど行く?」と誘ったり。思わず行きたくなる工夫をしてみましょう。

いつ始める? トイトレスタート見極めサイン

トイレトレーニング(トイトレ)を始めるタイミングは、年齢で決めるのではなく、次の3つのサインを目安にするといいでしょう。

おしっこの間隔が3時間程度あく

おむつが濡れていないかチェックして、おしっこの間隔がどれくらいあいているかを調べてみましょう。前のおしっこから3時間程度あいてきたら、トイレトレーニングを始める体の準備ができた目安です。

おうちの人のトイレについてこようとする

ママやパパなどおうちの人がトイレに行こうとするとついてきたり、トイレの様子を覗くなどのしぐさが見えたら、トイトレを始めるサイン。おしっこやトイレに興味をもっているということなので、この時期にトイレに誘うとスムーズに進みます。

おうちの人が始めてみようと思える

「〇歳だから」「他の子がやっているから」という基準で始めると、うまくいかないことにイライラしてストレスを感じがちです。周りのタイミングではなく、自分とお子さんのタイミングで「そろそろやってみようかな」と思えるときが、始め時です。

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トイレトレーニング 3つのステップ

実際にトイレトレーニングを進めていく手順をご紹介します。

【おむつ・パンツの種類説明】

おむつ… おしっこを完全に吸収するので、不快感はほぼない。

トイレトレーニング用おむつ… おむつのようにおしっこを吸収するが、濡れた感覚が伝わるようになっている。

トレーニングパンツ… 布製で股の部分が多少分厚くなっているため多少吸収するが、量が多いと漏れる。

布パンツ… 大人と同じ、通常のパンツ。

ステップ1 トイレに慣れる・親しむ

まずは1日1回、トイレに座ることから始めましょう。ズボンとおむつを脱がせて、便座に座らせます。座る時間は
20秒程度。一緒に数を唱えたり、親子で好きな歌をうたうなど、おしっこをしに行くというよりは、トイレで楽しく過ごすスキンシップの時間だと思ってください。
おしっこは出ても出なくてもOK。まずは便座に座ったことをほめて、もし、おしっこが出た場合は「出た〜!  すごいね!」と大喜びしましょう。

◆トイレの回数とタイミング

1日1回
寝起き(朝の起床時、もしくはお昼寝から起きたとき)

◆続ける期間

約10日間

ステップ2 「1日2回トイレに行く」をルーティン化する

トイレに行く回数を1日2回に増やします。「寝起きとお風呂の前」がおすすめ。嫌がりやすい時期です。シールやパペットなど楽しい要素を増やしましょう。どうしても嫌がったら座らなくてもOK。上手に切り替えて、おうちの人がストレスをためないことが大切です。
この時期から日中はトレーニング用おむつで過ごすのもおすすめです。おしっこをしたとき濡れた感覚がわかるので、次のステップに進みやすくなります

◆トイレの回数とタイミング

1日2回
朝の起床時&お風呂の前、もしくは、朝の起床時&お昼寝から起きたとき

◆続ける期間

約10日間

ステップ3 何かをする前にトイレに行く習慣をつける

トイレに行く回数を1日3、4回に増やします。起床時、お出かけ前、お昼寝から起きたとき、入浴前など、何かをする前にトイレに誘う習慣をつけましょう。
日中家にいる間はトレーニングパンツや布パンツで過ごすのもいいでしょう。失敗することもありますが、漏らしてしまって濡れた感覚を味わうのも大切なトレーニングのひとつです。
一喜一憂せず、「3歩進んで2歩下がる」ぐらいの気持ちをもって。余裕がない場合はおむつかトレーニング用おむつでOKです。

◆ポイント

自分から言えなくても、1日3、4回トイレに行けただけでほめてあげて。
イヤイヤ期も重なり、思うように進まないことも。激しく嫌がるなら、しばらくお休みしてもOK。

◆トイレの回数とタイミング

1日3、4回
朝の起床時・お出かけ前・お昼寝から起きたとき・お風呂に入る前

◆続ける期間

4か月程度

完了 自分から「トイレ」と言えるようになったら完了!

トイレに行くルーティンを繰り返すうちに、おしっこが出る前の感覚がわかるようになってきます。
自分から「トイレ」や「おしっこ!」と言えるようになったら、トイレトレーニングは完了です。
「ステップ1」から完了まで4か月から半年くらい。「すぐにとれる」と思って焦るより、「これぐらいかかるのが普通」と、どっしり構えておくほうがいいでしょう。

うんちはどうする?

自我が芽生えると隠れてうんちをする子が増えます。その子なりのうんちのやり方を尊重していいでしょう。
「うんちをしそう」というしぐさがわかってくるので、機嫌がよさそうなときを見計らって「トイレでしてみる?」と誘ってみて。そのタイミングで便座に座るとポトッと落ちる確率が高く、一度成功するとその次からもトイレですることが多くなるでしょう。

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おねしょはいつまで?

お昼のおむつがとれても夜のおねしょとは別物です。焦る必要はないので、長い目で見てOK。「昼はパンツ、夜はおむつ」と使い分けるといいでしょう。小学校低学年くらいまでは時々してしまうことがあります。

トイレが楽しくなるこんなひと工夫♪

 

シールで楽しさアップ!

トイレにカレンダーを貼っておき、座れたらシールをペタリ。
トイレが楽しくなります。画用紙を買ってきて、カレンダーを一緒に作るのもおすすめです。おうちの人と作ったものは、継続する力になります。

家族や親せきの写真も

トイレに家族や親せきの写真を貼って、「これだーれだ?」「ばあば!」など、親子で会話を楽しむのもいいでしょう。
20秒があっという間に過ぎます。親せきの顔と名前も覚えられるので、一石二鳥です。

パンツを自分で選ぼう

トレーニングパンツや布パンツを買うときは、ぜひ子どもと一緒に選びましょう。愛着がわき、はくのが楽しみになります。パンツは、失敗することを前提に、最初から3~4枚程度そろえておくといいでしょう。

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お話をうかがったのは

森田麻琴先生

ビーンズファミリー株式会社代表取締役。保育士歴16年。保育サロン「コスギビーンズ」にて日本で唯一のトイレトレーニングクラスを運営、人気を博している。

2020年7・8月号『ベビーブック』  イラスト/ハヤシフミカ デザイン/平野 晶 文/洪 愛舜 構成/童夢

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