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子どもはなぜ「ママ大好き」と言う?
生まれる前から誰よりもそばにいるママ。赤ちゃんはそんなママのことを五感が発達する生後4ヶ月頃から認識します。そして、授乳や抱っこなどの日々のスキンシップを通して、特別な愛情や安心感を寄せるようになるのです。
「ママ大好き」が気にかかることもある?
大きくなって言語が発達すると、「ママ大好き」とその愛情を言葉で表現してくれることも多くなるのではないでしょうか。うれしい一方で、「叱ったあと」「不安そうなとき」などのネガティブなシーンや、「どうして今?」と不思議に感じるような不自然なシーンで発され、心配になることもあるかもしれません。
どんなときに言われる? みんなのエピソード&体験談

では、世の中ママさんたちは実際にはどんなシーンでお子さんたちから「ママ大好き」と言われ、どんな気分になるのでしょうか? HugKum編集部では、お子さんたちの「ママ大好き」エピソードをアンケートリサーチしました。
Q.子どもの「ママ大好き」はどんなとき?
まずは、お子さんが「ママ大好き」と言ってくれるタイミングをリサーチ。アンケートに寄せられた回答のなかには、「毎日●●のときに」と日課のように言ってくれるパターンが多い印象でした。「怒られたあと」などママは複雑になってしまうようなエピソードも寄せられています。
『毎日言ってくれる』
毎日「ママ大好き」と言ってくれる子がたくさんいました。言葉が話せるようになると、いろいろなシチュエーションで愛を伝えてくれます。まさにママ冥利につきるといえますね。
・日頃からよく言ってくれる。何か質問をすると、その答えと関係ないのにママが好きだからと言う。 (30代・愛知県・子ども2人)
質問の答えよりも「好き」の気持ちを伝えたいなんて、本当に純粋でかわいいですね。ママの存在が子どもにとってどれほど安心で特別なのかが伝わってきます。
・言葉が話せるようになってから、今でも毎日「おかあさん、大好き!」と言ってくれる。 (30代・神奈川県・子ども1人)
言葉を覚えてからもずっと変わらず「大好き」を伝えてくれるのは、親子の信頼関係がしっかり育っている証拠ですね。毎日のその一言が、ママの心を優しく満たしてくれます。
・7歳ですが、今も毎日のように大好きと言ってくれて幸せです。 (40代・愛知県・子ども2人)
7歳になっても変わらず気持ちを言葉にしてくれるなんて、とても素敵です。成長しても「大好き」を素直に伝えられるのは、ママがいつも温かく受け止めてきたからこそですね。
『寝る前に言ってくれる』
一日の終わりに「大好き」と伝えてくれる子どもたちの声は、どんな疲れもふっと溶かしてくれる特別な魔法のようなもの。寝る前の静かな時間だからこそ、まっすぐな気持ちが響きます。
・2歳(現在)。布団に並んで寝るときに言ってくれる。 (30代・東京都・子ども2人)
小さな体で布団に並んで、眠る前にぽつりと「大好き」。その素直な一言は、2歳ならではの純粋さがぎゅっと詰まっていますね。
・今でも小学2年生の娘が寝るときに言ってくれる。 (40代・兵庫県・子ども2人)
小学生になっても変わらず「大好き」を伝えてくれるなんて、とても素敵です。成長しても気持ちを言葉にしてくれるのは、普段から安心して甘えられる関係が築けている証拠です。
『登園前やお迎えのときに』
朝の慌ただしい時間や、夕方のお迎えの瞬間に伝えてくれる「大好き」は、日常の中にふっと差し込む光のようなもの。忙しさや疲れを一瞬でやわらげてくれる、親子だけの特別な時間です。
・幼稚園に行く前。 (30代・新潟県・子ども3人)
登園前のバタバタした時間に「大好き」と言ってくれるのは、子どもなりのエールのようにも感じますね。行ってきますの前に気持ちを伝えてくれる姿が、とても愛おしいです。
・保育園に迎えにいったときに笑顔で駆け寄ってきて「ママ大好き」と抱きつくことがたびたびある。(30代・長野県・子ども1人)
一日の終わりに、全力の笑顔で駆け寄ってきてくれる瞬間は、何度経験しても胸が温かくなりますね。抱きつきながらの「大好き」は、その日頑張ったママへのご褒美です。
『特別な日に手紙に書いてくれる』
誕生日や記念日など、子どもにとって特別だと感じる日に届けてくれる「大好き」の言葉は、手紙という形になることでいっそう胸に響きます。
・誕生日に手紙で書いてくれる。 (30代・奈良県・子ども2人)
・幼稚園の頃から小学校低学年にかけて、毎年私の誕生日に「ママ大好き」の手紙をもらう。 (40代・東京都・子ども2人)
毎年欠かさず届けてくれる「大好き」の手紙は、成長の記録そのものですね。文字の形や言葉選びが少しずつ変わっていくのも、親にとってはたまらない愛おしさ。続けてくれるその気持ちが、何よりのプレゼントです。
『欲しいものを買ってあげたとき』
子どもが「大好き」と伝えてくれる瞬間の中には、特別なプレゼントやちょっとしたご褒美がきっかけになることもあります。物をもらったうれしさだけでなく、「自分のために選んでくれた」という気持ちが、まっすぐな愛情表現につながるのかもしれません。
・スイーツを買ってあげたり、やってほしいことをやってあげたとき。普段の何気ないとき。 (30代・岐阜県・子ども3人)
ちょっとしたスイーツやお願いを叶えてあげたときに「大好き」と言ってくれるのは、子どもにとってその瞬間が特別な幸せに感じられている証拠。日常の小さなやり取りの中で生まれる愛情表現が、とても温かいです。
・1歳のとき、ほしかったおもちゃを買ってあげたら。(30代・神奈川県・子ども2人)
まだ言葉が少ない時期でも、欲しかったおもちゃを手にした瞬間の笑顔や「大好き」という一言には、純粋な喜びがあふれていますね。小さな体いっぱいで気持ちを伝えてくれる姿は、忘れられない思い出になります。
『ママが不在だったときに』
少しのあいだ離れていただけなのに、帰ってきた瞬間に伝えてくれる「大好き」。その言葉には、会えなかった時間のさみしさや、また会えた安心感がぎゅっと詰まっています。
・今でも2人とも唐突に言ってくる。 自分が留守にしていた日に言うことが多い。 (30代・神奈川県・子ども2人)
『怒られた後に』
叱ったあとは、こちらも胸が痛むもの。でも、そんなときに子どもがそっと寄ってきて「大好き」と伝えてくれる瞬間は、言葉にできないほどの温かさがあります。怒られても気持ちが離れるどころか、むしろ安心を求めてくれる、その姿に絆の強さを感じます。
・怒られた後に、もうママが怒ってないかどうか確かめるためにママ大好き! と言います。(30代・埼玉県・子ども2人)
Q.「ママ大好き」と言われたらどんな気持ちになる?

2つ目の質問では、「ママ大好き」と言われたときのママの心境をリサーチ。なんといってもやっぱり多いのが「うれしい」という回答でした。一方で、タイミングによっては複雑な思いを抱くママも見受けられます。その他にも、お子さんの成長をしみじみと感じたり、いつまで言ってくれるのか少し淋しい気分になったりするという回答も印象的でした。
『うれしく幸せな気持ち』
子どもからの「大好き」は、どんなに疲れていても一瞬で心を満たしてくれる特別な言葉。日々の大変さがふっと軽くなり、「この子のママでよかった」と思わせてくれる力があります。
・幸せな気持ち。感謝の気持ち。 愛しいわが子の母親になれたこと、大好きと言ってくれることがありがたく幸せだから。 (40代・東京都・子ども1人)
まっすぐな「大好き」を受け取るたびに、母としての喜びや感謝があふれてきます。日々の積み重ねが、こうして言葉として返ってくるのは本当に尊い瞬間です。
・怒ってばっかりだけど、ママがいちばん好きでいてくれてうれしい。健気だなと思う。 (30代・愛知県・子ども2人)
叱ることも多い中で、それでも「ママがいちばん」と言ってくれる健気さに胸がぎゅっとなります。子どもの無条件の愛情に触れると、こちらももっと優しくなりたいと思えますね。
『複雑な気持ち』
子どもからの「大好き」はうれしいはずなのに、ふと胸がざわつく瞬間もあります。素直に受け取れないときがあったり、「本心なのかな」と考えてしまったり。育児の大変さや自分への厳しさが重なって、喜びと切なさが入り混じる、それもママだからこそ抱く自然な感情です。
・うれしいけどこう言っとけばいいんでしょ感もあって複雑。 (30代・岐阜県・子ども3人)
その一言が本心なのか、場を収めるためなのか…と考えてしまう気持ちもあります。それでも「大好き」と言葉を選んでくれたこと自体に、子どもなりの思いやりがにじんでいるのかもしれません。
・うれしい気持ちと複雑な気持ちになる。 普段怒ってばかりの自分にそんなふうに言ってくれるから。 (30代・岡山県・子ども2人)
叱ることが多いからこそ、まっすぐな「大好き」が胸に刺さります。自分を責めてしまいがちだけれど、それでも子どもは変わらず気持ちを向けてくれる、その事実が心を温めてくれます。
『遠慮や反省してしまう』
子どもから向けられる「大好き」やまっすぐな気持ちは、本来なら胸いっぱいに受け取りたいもの。それでも、日々の忙しさや自分への厳しさが重なっていると、素直に喜べない瞬間が訪れることがあります。「こんな私でいいのかな」「もっとちゃんとできていたら」と、つい自分を責めてしまう。そんな揺れは、頑張り続けているママだからこそ生まれる、とても自然な感情です。
・毎日ちゃんとできてないのにと反省してます。 (40代・岡山県・子ども3人)
思うようにできない日があると「受け取る資格なんてない」と感じてしまうことも。でも子どもは“完璧なママ”ではなく“自分のママ”が大好き。できなかった日のあなたも、子どもにとっては大切な存在のままです。
・うれしいけど、そんな立派な母親じゃないと遠慮したい気持ち。 (40代・千葉県・子ども4人)
そんなふうに思ってしまうのは、それだけ自分に厳しく、家族のことを真剣に考えている証拠。子どもの「大好き」は、評価でも点数でもなく、ただの気持ちであり遠慮しなくていいんです。あなたが思う以上に、子どもはあなたのことを見てまっすぐに愛を向けています。
「ママ大好き」は愛情不足? 隠れたサインとは?

子どもの「ママ大好き」には、もちろんそのままの意味が込められている場合もあれば、他のサインが隠されている場合もあるようです。お子さんによってその真意はそれぞれ異なるので気にしすぎる必要はありませんが、例としてはどのようなものが考えられるのか、下記にまとめてみました。
ママも自分のことが好きか確かめている
子どもの「ママ大好き」は「大好きなママも自分のことをちゃんと好きか」の確認である場合があるようです。なかには同様の理由から、わざと「嫌い」と言ってみたり、ママを困らせるような行動をしたりする子も。
叱られたあとの、もう怒っていないかの確認
叱られたあとの「ママ大好き」は、「ママがもう怒っていないか」「自分のことを嫌いになっていないか」の確認である可能性が高いようです。「ママも大好きだから叱る」ということを説明してあげたり、叱りすぎてしまった場合はその旨を謝ったり、フォローが必要かもしれません。
深い意味はない
もちろん言葉のままの気持ちをママに伝えているだけで、深い意味はないことも。素直に喜んで「ママも大好き」と気持ちに応えてあげましょう。
男の子、女の子、性別で表現の違いはある?
さらに、男の子、女の子、性別の違いによって、「ママ大好き」の表現の仕方にも違いがあるといわれます。個人差はもちろんありますが、ここではそれぞれの特徴をご紹介します。
男の子はボディタッチが多い?
男の子に多い傾向にあるのが、「ママ大好き」をボディタッチで表すパターン。ママにべったりまとわりついて、いつも抱っこをせがんできたり、ママの後をずっとくっついてきたり。うれしい反面、あまりにも甘えん坊で困ってしまうママも多いようです。
女の子は言葉で伝える?
女の子は男の子に比べて、言語の発達が早いと言われています。そのため、ママが大好きであることを上手に言葉で表現してくれたり、事細かに手紙にしたためてくれたりする子が多いと考えられています。
「ママ大好き」と言われたときの接し方

ここまで述べてきたように、お子さんの「ママ大好き」の真意にはさまざまなパターンが想定されます。気にしすぎる必要はありませんが、いかなる場合でもその言葉を素直に喜んで、その気持ちに応えてあげるに越したことはありません。とはいえ、どう応えたらいいのかわからない、そんなママ向けに、ここでは「ママ大好き」と言われたときにしてあげたい接し方をお伝えします。
ママも大好きだよと伝える
どんなシーンにおける「ママ大好き」でも、子どもたちが期待する返答は「ママも〇〇のことが大好き」ではないでしょうか。その真意がわからなくても、まずはママからの愛情も言葉にして伝えてあげましょう。
ぎゅっとしてあげる
言葉だけでなく、ハグなどスキンシップで応えてあげると子どもは安心感を得ることができます。大きくなって抱っこをする機会が減っても、時には思い切りぎゅっとしてあげましょう。
ゆっくり向き合う時間をとる
もしかして淋しい思いをさせているのかな、と不安に思ったときは、お子さんとゆっくり向き合う時間を作りましょう。おやつを食べながら話を聞いてあげたり、絵本を読んであげたり、短時間でもじっくりと一緒に過ごしてあげることが大切です。
子どもの「ママ大好き」はいつまで?
「ママ大好き」とまっすぐに伝えてくれる時期は、思っているより短く感じるもの。でも実際には、その気持ちが消えるわけではなく、成長とともに伝え方が変わるだけです。幼児期〜小学校低学年までは素直に言葉で表現してくれますが、中学年以降は恥ずかしさが出てきて、言葉より行動で示すことが増えていきます。
中学生になると距離を取るように見えても、それは自立のステップで、愛情が薄れたわけではありません。言葉にしなくなっても、子どもはずっとママを必要としていて、その気持ちは形を変えながら続いていきます。
子どもの「ママ大好き」に関するよくある質問
子どもの「ママ大好き」という言葉はうれしい反面、受け取り方に迷ったり、成長とともに変化していく姿に不安を感じたりすることも。ここでは、ママたちから寄せられるよくある疑問について解説します。
Q. ママが大好きな子の特徴は?
「ママ大好き」と素直に言える子は、安心感や信頼がしっかり育っているといえます。甘えたい気持ちを言葉で表現でき、気持ちの切り替えがしやすい傾向があります。成長とともに言葉は減っても、行動で愛情を示すようになり、気持ち自体は変わりません。
Q. 子どもがパパっ子になるのは、ママの愛情不足ですか?
パパっ子になるのは愛情不足ではありません。成長の段階で、遊び方や関わる時間が多い相手に気持ちが傾くことは自然なことです。パパとの時間が楽しいだけで、ママへの愛情が減ったわけではありません。子どもは状況に応じて甘える相手を変えるだけです。
Q. 子どもの「ママがいい」は、愛情不足ですか?
「ママがいい」は愛情不足ではなく、安心したいときに自然と出る言葉です。眠い・不安・疲れたなど、気持ちが揺れているときほどママを求めやすくなります。むしろ、ママが子どもにとっていちばん安心できる存在である証拠で、健全な愛着の表れです。
Q. 1歳~2歳の子が見せるママ大好きのサインは?
1〜2歳の子は、言葉より行動で「ママ大好き」を示します。後追いをする、抱っこを求める、ママの姿が見えないと不安になる、うれしいことがあると真っ先に見せに来るなどが代表的なサインです。安心できる存在を自然と求める時期で、健全な愛着形成の表れです。
ママは素直に喜んでOK。しっかりと応えてあげましょう!
語彙がまだ足らない幼い子どもは、さまざまな感情を「ママ大好き」に集約していることがあります。けれども、「ママが大好き」であることに違いはありません。ママはあまり心配しすぎずに、素直に喜んで、その気持ちにしっかりと応えてあげましょう。
構成・文/羽吹理美