【文化の日】とは?意味や「明治の日」とも呼ばれる理由とおすすめの過ごし方

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11月の祝日のひとつに「文化の日」があります。この日はどんな意味があるのかご存知ですか? 当記事では、2023年の文化の日はいつなのか、また、文化の日が振替休日になるのは何日なのかをご紹介します。
さらに文化の日の意味や、文化の日が明治の日といわれる理由についても解説。加えて、文化勲章授与、美術館や博物館のイベント、学術祭・文化祭など、文化の日に開催されるイベントや、文化の日に子どもとしたいことをチェックしてみました。

2024年の文化の日はいつ?

2024年の文化の日は11月3日(日)です。月曜日を休日にして土日月と3連休にするために日付が変わる祝日もありますが、文化の日は毎年11月3日で固定されています。

振替休日になるのはいつ?

2024年の11月3日は日曜日にあたるため、翌日の4日月曜日が振替休日となります。

文化の日ってどんな日?

文化の日には、どのような意味があるのでしょうか。また、文化の日が「明治の日」といわれる理由も解説していきます。

文化の日の意味

文化の日には、国民の祝日に関する法律によると「自由と平和を愛し、文化をすすめる」という意味が込められています。文化を進展させる日という意味があるため、音楽や美術などの芸術に触れたり、実際にやってみたり、古くから伝わる文化を学んだりすると良いかもしれませんね。

文化の日が「明治の日」ともいわれる理由

 

文化の日は、「明治の日」とも呼ばれます。これはなぜなのでしょうか。

文化の日は、戦後に定められた祝日です。それ以前、11月3日は「明治節」と呼ばれる祝日で、明治天皇の誕生日を祝う日でした。この明治節は昭和23年に制定された国民の祝日に関する法律で「文化の日」という名称に変わり、現在に至ります。

明治節が文化の日になった理由は、敗戦後にまでさかのぼります。当時、日本を占領していたGHQは、天皇と国民のつながりを弱めるため、明治節を廃止しました。

その後、11月3日を憲法記念日にする動きもあったのですが、国にとって重要な憲法記念日を、明治天皇の誕生日を祝う日に据えることに対して、GHQが反対しました。よって、明治節は、目覚ましく文化が発展した明治時代を象徴するような「文化の日」になったのです。

こういった経緯があったことから、文化の日は「明治の日」とも呼ばれています。

大正天皇の誕生日は祝日ではない

大正天皇の誕生日は8月31日なのですが、祝日にはなっていませんでした。その理由は、大正時代が短かったことや、大正天皇の誕生日を祝日として残そうという動きがなかったことが考えられます。

文化の日に開催されるイベント

文化の日には、全国各地でさまざまなイベントが行われます。どのようなイベントがあるのか、見てみましょう。

文化勲章授与

11月3日の文化の日には、文化勲章授与が行われます。文化勲章は「我が国の文化の発達に関して顕著な功績のあった者に対して授与」される勲章です。受章者は、皇居で天皇陛下から文化勲章を受け取ります。これまで、ノーベル賞を受賞した吉野彰さんや山中伸弥さん、俳優の仲代達矢さん、小説家の河野多恵子さんなどが受章しています。

美術館や博物館のイベント

美術館や博物館といった文化施設の多くで入場料が無料になります。例えば、都内では、国立科学博物館や国立西洋美術館、国立科学博物館附属自然教育園などが無料になります。また、それらの施設でイベントも開催されます。

家族でお出かけして、さまざまな文化に触れてみてはいかがでしょうか。

学術祭・文化祭

文化の日には、学校や地域などで学術祭や文化祭、芸術祭が開かれます。そのなかでも大規模なイベントが、文化庁などが主催する「国民文化祭」や「全国障害者芸術・文化祭」です。こうしたイベントでは、演劇や音楽演奏、美術作品などが発表されます。

「清流の国ぎふ」文化祭2024(第39回国民文化祭、第24回全国障害者芸術・文化祭)

文化の日に子どもとしたいこと

文化の日には、親子で文化や芸術に触れてみてはいかがですか。文化の日の過ごし方と、おすすめのアイテムをご紹介します。

本を読む、読書

文化の日を中心にした2週間は、「読書週間」でもあります。本の読み聞かせをしたり、読書をしたりして過ごすのもおすすめです。ここでは、日本や世界の文化が学べる2冊をセレクトしました。

幼稚園児・保育園児におすすめの「世界えじてん」

世界えじてん

あの国って、何がおいしいんだろう? この国のあいさつは、何ていうのかな? など、世界の文化や特色がひと目でわかる絵辞典です。

小学生におすすめの「学校では教えてくれない大切なこと(28)日本のこと-伝統・文化・風習-」

学校では教えてくれない大切なこと(28)日本のこと-伝統・文化・風習-

この本では、古くからの伝統行事や年中行事、日本の神話など、学校では教えてくれない、親もよく知らない日本のことが紹介されています。小さな島国・日本の中でも、地域によって言葉も違えば風習も違います。読んだら日本のことを人に教えたくなる1冊です。

音楽を聴く、音楽鑑賞

文化の日には、音楽をじっくり味わってみてはいかがでしょうか。音楽をかけて、いっしょに歌ったり、演奏したりするのもいいですね。

幼稚園児・保育園児におすすめの「はじめてのクラシック~親子で楽しむ世界の旅~」

はじめてのクラシック~親子で楽しむ世界の旅~

このCDは、おうちの方やお友達と世界を巡るようにして、クラシック音楽を楽しむことができる1枚です。小さな冊子がついていて、作曲家の出身国をクマの親子と一緒に旅しながらクラシックの名曲に触れられるようになっています。

小学生におすすめの「あの歌この歌」

あの歌この歌

リコーダー、ギター、ウクレレなどを中心としたインストルメンタル・アルバムです。「朧月夜」「海」「シャボン玉」などの唱歌や童謡が22曲収録されています。小学生になじみのある曲が主にリコーダーで演奏されているので、一緒に演奏を楽しむこともできそうです。

作品を制作する、工作

図工が好きなお子さんであれば、文化の日に絵を描いたり、工作をして、アートな作品を作ってみましょう。ここでは簡単にできる工作キットをご紹介します。

小学生におすすめの「とけい工房 工作キット」

とけい工房 工作キット

オリジナルデザインの壁掛け時計ができる工作キット。壁掛けスタイルとスタンドの2種類から選んで作ることができます。イメージをいっぱいにふくらませて、世界にひとつだけの時計を作りましょう。

文化の日には親子で文化に触れてみては

文化の日は、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日です。また文化の日は、なぜか晴れの日が多い「晴れの特異日」としても知られています。入場無料となる博物館や美術館も多いので、親子で出かけたり、読書や音楽鑑賞、工作をしたりして、芸術に触れてみてはいかがでしょうか。

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文・構成/HugKum編集部

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