こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。ツルツル食べられる麺類は、赤ちゃんに人気の食材のひとつです。私が働いている保育所でも、そうめんを汁物にした「にゅうめん」を給食メニューとして出しますが、子供たちはあっという間に食べてしまうほどの人気メニューのひとつです。今日は、離乳食とそうめんについて話しますね!
目次
離乳食のそうめんはいつから食べていい?
離乳食中期から
そうめんは、離乳食中期から食べられるようになります。そうめんは乾麺を使うことが多いと思います。大人と同じように、たっぷりのお湯でゆで、湯切りしてから離乳食の調理に使います。調理の前の手順はこちら。
1.通常よりも長くゆでて軟らかく
2.湯切りの後、水でさらして塩分を取り除く
最初は、大人のように冷やしそうめんでは食べず、にゅうめんとして食べる機会が多いのではないかと思います。大人と同じように冷やしそうめんとして食べられるようになるのは、離乳食完了期の後半ごろ。にゅうめんにすると、野菜や魚、肉も手軽にたくさん食べられるので、乳幼児さんにはにゅうめんをおすすめします。
そうめんを切るタイミングですが、ゆでてから切ってもいいですが、細かく割れるならゆでる前に割ってもOKです。
離乳食のそうめんの量はどれくらい?
時期別の湯がいた後の目安量を参考に
離乳食の各時期のそうめんの量は、
中期 30~50g
後期 50~60g
完了期 60~80g
程度を目安にしてみましょう。この量は乾麺をゆでた後の量です。乾麺はゆでると約2倍近く増えますので分量に注意。
離乳食で使えるそうめんレシピを教えて!
しらすと野菜のにゅうめんを紹介します。なめこが入っているのでトロッとして食べやすいメニューです。レシピは完了期ですが、食材は後期から食べることができるものばかりです。
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しらすと小松菜のにゅうめん
<材料>
そうめん(ゆでたもの) 60~80g
しらす 10g
にんじん 10g
小松菜 5g
なめこ 5g
煮干しだし 200ml
しょう油 0.8ml
<作り方>
・そうめんは1~2㎝に切る
・しらすは湯がいて、塩抜きする
・にんじんは2㎝の長さの千切り
・小松菜は1㎝幅に切る
・なめこは大きければ1㎝に切る
1.煮干しだしで、にんじんがやわらかくなるまで煮る
2.他の食材すべて入れて煮る
3.しょう油で風味をつける
離乳食で使うそうめんは冷凍できる?レシピは?
ゆでたそうめんの水を切り、密封容器に入れて冷凍保存
たくさんゆでたそうめんは冷凍もできます。赤ちゃんの月齢に合わせてゆでたそうめんの水を切り、密封容器に入れましょう。1食分ずつ保存すると使うときに便利ですね。
離乳食でそうめんアレルギーがでることってあるの?
原料は小麦粉。小麦粉アレルギーがある場合は医師に相談を
そうめんの原料は小麦粉です。小麦粉にアレルギーがある場合は医師の指示に従いましょう。そうめんも他の食材と同じように、初めて食べるときは小さじ1の量からスタートです。普段大人はそうめんを「主食」として食べますが、離乳食で初めて食べるときは、主食は食べ慣れた「おかゆ」にして、そうめんは汁物やおかずに入れて食べ始めましょうね。
手軽に使える麺類のひとつ「そうめん」。そうめんが活躍するのは夏だけではありません。寒い季節は、ぜひ大人も赤ちゃんと一緒に「にゅうめん」を楽しんでみてくださいね!
記事執筆

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。
