赤ちゃんの寝返り防止に対策は必要?専用クッションや枕の使い方・注意点を解説

赤ちゃんの成長はうれしいことですが、それと同時に注意点が増えます。その1つが「寝返り」です。一般的に寝返りは、首座りが安定する4〜6ヶ月頃にできるようになる赤ちゃんが多いといわれています。もちろん、身体の発達と同様に赤ちゃんによって個人差があるのであくまでも目安です。

ずっと仰向けで寝ていた赤ちゃんが自分で動けるようになるので、注意が必要になります。

今回は寝返りの注意点、防止策についてご紹介します。慌てることのないように、事前にチェックしておくとよいでしょう。

赤ちゃんの寝返り防止策は必要?

赤ちゃんの寝返り、なぜ注意すべきなのでしょうか。また危険を防ぐために行うべきことはあるのでしょうか?

寝返りが始まったら注意したいこと

赤ちゃんは寝返りができるようになっても、はじめのうちは長い間、顔を上げておくことはできません。うつ伏せになった場合、首が下がってしまい、窒息するおそれがあります。

赤ちゃんが寝返りをした時に、すぐに仰向けに戻す必要はありませんが、口や鼻がふさがっていないか、常に目を離さないようにしましょう。

寝具を見直す

まず気をつけるべきは赤ちゃんの寝具です。柔らかすぎるマットや敷布団だと、顔がうずもれてしまうこともあります。押しても弾力がある、硬めの寝具を用意しましょう。掛け布団はなるべく軽いもので赤ちゃんの顔を覆ってしまうことがないものにします。

後頭部の絶壁対策で真ん中が窪んだ枕を使用しているご家庭もあると思いますが、ここに顔がはまってしまうと大変。特に医師から使用するようにアドバイスを受けていなければ、使用しないほうが良いでしょう。

そばにぬいぐるみなどを置かない

長い時間、首を上げていられるようになると、好奇心旺盛な赤ちゃんは近くのものに手を伸ばし、つかみ寄せることもあります。まわりにぬいぐるみやタオルなどを置かないようにしてください。

最も怖いのは、1歳未満の赤ちゃんが眠っている時に突然、予兆もなしに亡くなってしまう乳幼児突然死症候群(SIDS)です。原因は不明な部分が多いのですが、赤ちゃんをうつぶせ寝させることで危険性が高まるといわれています。

寝返りができるようになった赤ちゃんには、しっかり注意するようにしてください。

参考:0歳児の就寝時の窒息死に御注意ください! 消費者庁 

赤ちゃんの寝返りについては、以下の記事でも紹介しています。

赤ちゃんの寝返りはいつ始まる? 練習は必要? はじめての寝返り体験談と兆候からサポートの仕方まで
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寝返り防止はいつからいつまで?

寝返りができるようになった赤ちゃんは、さらに1~2カ月くらい経つと、今度はうつ伏せから仰向けに戻る「寝返り返り」を覚えます。

おおむね生後7~9カ月ごろには「寝返り返り」ができるようになるケースが多いようです。そうすると、寝返りでうつ伏せになっても、赤ちゃんは自力で仰向けに戻ることができるようになりますので、心配は少し減っていきます。

赤ちゃんの「寝返り返り」は以下の記事で紹介しています。参考にしてみてください。

赤ちゃんの「寝返り返り」とは? 「寝返り」とはちがうの? できるようになる時期や注意したい点について
「寝返り返り」は、赤ちゃんが習得する大事な行動です。「寝返り」と「寝返り返り」は対になる行動ですが、同時にできるようになるわけではあ...

寝返りクッションや枕に危険性はない?

寝返り防止用に、クッションや枕などが数多く販売されており、活用したいと考えるママ・パパも多いでしょう。ですが、正しく使用しないとかえって危険なこともあります。専用グッズを使用する前に注意点を確認しておきましょう。

専用クッションや枕 使用の注意点

寝返り防止クッションとして販売されているものには、赤ちゃんの体を囲むものや体を固定するものなど、さまざまな種類があります。使う場合の注意点や避けたほうがよいことをまとめました。

注意点① 長時間使用しない

寝返りは、赤ちゃんにとっては筋力を鍛えるなど、重要な成長過程のひとつです。そのため、寝返りを長時間抑えてしまうことはよいこととはいえません。

寝返り防止クッションはお昼寝など短時間の使用にとどめ、常にママ・パパの目が届くところで使うようにしてください。

注意点② 成長に合わせて調整できるものを

赤ちゃんの成長に合わせてサイズが変えられるものを選ぶことも大切なポイントです。サイズが大きいと赤ちゃんがその中で動いてしまい、クッションを胴体部分に合わせてあったのに、いつの間にか顔の近くになっていたり、その中で寝返りしてしまうということも起きかねません。

正しく使用するためには、成長に合わせてサイズ調整ができるものを選んでください。

先輩ママパパに調査! 寝返り対策はしていた?

1歳の赤ちゃんを持つママ・パパに、寝返り対策をしていたのか、アンケート調査を行いました。

Q.赤ちゃんの寝返り防止対策はしていましたか?

『はい』と回答した方の理由

約30%のママ・パパが寝返り防止の対策をしていたと回答。突然死のニュースを見て気になっていたり、うつ伏せになってしまうことに不安に感じたという理由が多くみられました。

「赤ちゃんが寝返りして窒息死するというニュースを目にすることがあるので、怖かったから」(40代・兵庫県・子ども2人)
「寝返り防止クッションを買ったけど乗り越えてしまったから」(20代・兵庫県・子ども1人)
「コロコロ転がってどこかに頭などをぶつけるのではないかと不安に思ったから」(30代・神奈川県・子ども2人)

『いいえ』と回答した方の理由

特に対策をしていなかったというママ・パパは、すぐ近くで見ていたり寝ていたという人や、逆にヒヤヒヤしながら寝ていたという人もいました。また、寝返りの頻度が少なかったという回答もありました。

「特に対策をしていたわけではないので、ひやひやしながら寝ていた記憶しかありません」(30代・神奈川県・子ども1人)
「いつも近くで見ていたので、特に対策はしなかった」(30代・東京都・子ども1人)
「窒息するような危ないものは置いていなかったし、そこまで心配するほど転がっていなかった」(20代・北海道・子ども1人)

ママ・パパが試した寝返り対策アイデアと体験談

ママ・パパが実際に試してみた寝返り防止の対策アイデアを聞いてみました。すぐに試せることばかりなので参考にしてみてください。

2Lのペットボトルに水を入れて壁を作る

2Lの大きなペットボトルに水を入れて、バスタオルを巻くと、しっかりした壁になります。赤ちゃんが動かしてしまうこともなさそうです。しかし、長時間の使用は避けてください。

「四角い形の方が良かったです。壁としても丈夫だし、安価にできるのでとても重宝しました」(20代・愛知県・子ども1人)
「寝返りは防止できたので良かった」(30代・埼玉県・子ども1人)

寝返り防止クッションを使用する

市販されている寝返り防止クッションは、向きグセや、頭の絶壁対策になるものもあります。ただし幅が広いものだと、クッションの中で寝返りしてしまったり、壁が低いと乗り越えてしまうこともあります。サイズ調整ができるかどうか、確認してください。

「向きグセも改善されて効果がありました」(30代・神奈川県・子ども1人)
「効果はあって、寝返りできなくなったが、成長するにつれて寝返り防止クッションを超えるようになった」(30代・神奈川県・子ども2人)
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記事監修

Kawai
助産師・看護師・保育士
河井恵美

看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。様々な診療科を経験し、看護師教育や思春期教育にも関わる。青年海外協力隊として海外に赴任後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。現在はシンガポールの産婦人科に勤務、日本人の妊産婦をサポートをしている。また、助産師25年以上の経験を活かし、オンラインサービス「エミリオット助産院」を開設、様々な相談を受け付けている。

エミリオット助産院

編集部がピックアップ! 赤ちゃんの寝返り防止の専用クッション・枕

寝返りを防止してくれる専用の便利グッズもあります。ただし、最初に書いたように、親が様子を見てあげられる昼間などに使用し、長時間の使用は避けるようにしてください。

ねむりの部屋 寝返り防止クッション

赤ちゃんの胴体を固定して、寝返りを防止してくれるアイテム。寝返り防止だけでなく、おむつ替えにも使えます。横幅をマジックテープで自由に調整できるので、赤ちゃんの成長に合わせることができます。表面はキルティングで赤ちゃんにもやさしい肌触りです。

うつ伏せ防止ベルトスヌーズ


赤ちゃんがうつ伏せすることを防いでくれるベルト。ベッドからの転落も防いでくれます。本体部分をベッドのマットに巻き付け、その上にベルトをセットするだけ。仰向け寝のほか、吐き戻し防止のための横向き寝にも対応。ただし赤ちゃんの体を固定してしまうものなので、お昼寝などの短時間の使用にとどめてください。

ファルスカ ベッドインベッド

 

生まれてすぐの赤ちゃんと添い寝ができるベッドインベッド。クッションの幅を成長に合わせて調節できることで寝返り前から使用できます。すべて洗濯可能で、枕もついた3点セット。

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不慮の事故を防ぐためにも対策を!

赤ちゃんのうつぶせ寝による事故は決して珍しいものではありません。寝返りを始めたら、寝具の硬さを確認したり、ベビーベッドで寝かせるようにするなどの対策を行ってください。万一の事態を防げるよう、万全の体制を整えておきましょう。

 

文・構成/HugKum編集部

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