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バレンタインにクッキーを贈る意味は?
「バレンタインデーといえば、チョコレート」と思う人が多いのではないでしょうか。最近では、バレンタイン商品を販売するデパートやスイーツ専門店での売り場でも、チョコレート以外のお菓子が多くみられるようになりました。実は、バレンタインデーに渡すお菓子によって、それぞれに意味があることをご存じですか。
バレンタインのクッキーは「ずっと友達でいよう」の意味
バレンタインデーに人気のクッキーには、「ずっと友達でいよう」という意味があると言われています。
本命にクッキーを贈ってもいい?
クッキーには、「ずっと友達でいよう」という意味があるため、本命へのプレゼントとしては、避けたほうがいいかも…と思ってしまいますよね。
しかし、大切なのは相手に対する想いです。クッキーとともにメッセージカードを添えるなどして気持ちを伝えると、きっと喜んでくれるはずです。
クッキー以外にも、キャンディやマカロン、マシュマロを贈る意味を以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
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バレンタインにおさらい!クッキーの基本の材料
ここからは、クッキーの基本的な材料をおさらいしておきましょう。バレンタインが近づくと売り切れてしまうこともあるので、早めに購入しておくといいですね。
バター・マーガリン
クッキー作りに欠かせないバターには、無塩・有塩があります。有塩バターやマーガリンを使うと塩味が強く出てしまうので、クッキーには無塩バターを使いましょう。また、ちょっと高級なバターを使用するとさらに風味が増して、贅沢で美味しいクッキーになります。
バターが売り切れてしまった場合は、マーガリンやサラダ油などのオイルに変えてもサクサクなクッキーが作れますので、試してみてくださいね。
小麦粉
クッキー作りには薄力粉を使用します。薄力粉は、強力粉にくらべてきめが細かく、たんぱく質が少ないので、サクサクに仕上がります。薄力粉の中に全粒粉やアーモンドプードルなどを加えると、さらにコクや香ばしさがアップします。
また、小麦粉の代わりにホットケーキミックスを使うレシピもあります。材料を混ぜるだけで簡単に作れるので、お菓子作りが初挑戦の人にもおすすめです。
卵
卵は、粉類とバターのつなぎ役としてクッキー作りに欠かせない材料のひとつです。全卵・卵黄のみ・卵白のみなど、使い分けで食感に違いが出るので、レシピに合わせて選びましょう。
ココアパウダー
薄力粉の中にココアパウダーを混ぜると、ほろ苦い大人味のココア風味クッキーに仕上がります。使用する際は、薄力粉とよく混ぜて使うことがポイントです。ふるいにかけるなどのひと手間をかけると、より美味しく仕上がります。
チョコレート
薄力粉の中に、削った板チョコやチョコチップを加えると、チョコ味のクッキーに。入れる量としては、薄力粉の15%程度が目安ですが、チョコ好きの方は薄力粉の半分ぐらい加えるとチョコレートの美味しさが強く感じられるクッキーに仕上がります。
バレンタインの手作りクッキーをサクサクに焼くコツ
ここからは、手作りクッキーをサクサクに焼くコツを紹介していきます。出来上がったクッキーがしっとりしてしまう人はぜひ試してみてください。
グルテンを出さないように混ぜる
クッキーがサクサクにならない一番の原因として考えられるのが、小麦粉の練りすぎです。
小麦粉の含まれる「グルテン」という成分に水と力を加えると、固い物質に変化してしまいます。サクサクなクッキーにするには、まずはグルテンを出さないように混ぜることが大切です。
グルテンを出さない正しい混ぜ方としては、ゴムベラを使って、切るように混ぜること。縦に切るようにゴムベラを動かし続けましょう。
少し長めに焼く
サクサクのクッキーにするには、少し長めに焼くことがポイントです。クッキーの厚さやオーブンの種類によって焼き時間は変わってきますので、焼いている間も焦げないように注意しながら調整してください。
少量作るのに最適!バレンタインのおしゃれなクッキーレシピ
バレンタインにおすすめの、おしゃれなクッキーレシピを紹介します。まずはちょっと作ってみたいという方向けに、少量作るのに最適なレシピをピックアップしました。
「アイシングクッキー」
見た目がとてもかわいいアイシングクッキー。家族の顔や好きな物の絵を書いたり、楽しくアレンジができます。
◆材料
(10〜15枚分)
バター 100g
砂糖 60g
溶き卵 1/2個分
【A】
小麦粉 160g
塩 少々
打ち粉(強力粉または薄力粉) 適量
【アイシング】
粉糖 100g
卵白 1/3個分
レモン汁 小さじ1/2
食用色素 少々
◆作り方
【1】バターと卵は室温に戻す。バターを泡立て器で混ぜ、砂糖、卵の順に加えて、そのつどよく混ぜる。ふるった【A】を加えてゴムベラでさっくりと練らないように混ぜ、ひとまとめにする。8割程度混ざったらラップに移して何度か折りたたむようになじませ、生地を均一にする。ラップにしっかりと包み、冷蔵庫に2時間以上おく。
【2】台に打ち粉をして【1】を麺棒で4mm厚さにのばし(台がない場合はオーブンシートなどにはさんで均一にのばす)、好みの型で抜き、オーブンシートを敷いた天板に間隔をあけて並べる。
【3】170℃に予熱したオーブンで17〜20分、薄くキツネ色になるまで焼く。取り出して金網で完全に冷ます。
【4】アイシング:粉糖に卵白とレモン汁を少しずつ加えながらていねいに混ぜ、とろりとするまで濃度を調節する。好みで食用色素をごく少量(竹串の先につける程度)入れて色をつけ、コルネ(オーブンシートを切って丸めたもの)に入れて上部を折り曲げ、コルネの先を切り落とし、飾りを絞る。
教えてくれたのは
阪下千恵さん
料理研究家、栄養士。家族のために作り続けてきたおいしくて、栄養バランスのいいレシピが人気。二人の女の子のママ。
『めばえ』2015年12月号
「さくさくオーナメントクッキー」
ホットケーキミックスを使ったオーナメントクッキー。仕上がりはサクサクで、初心者でも簡単においしく作れますよ。
◆材料
(長さ約8cm×10個分)
【A】
ホットケーキミックス 200g
ココアパウダー 大さじ1
バター 80g
砂糖 大さじ2
キャンディー(赤・緑・黄) 各10g
◆作り方
【1】バターは常温に戻し、砂糖とともにボウルに入れ、泡立て器でふんわりするまで練り混ぜる。【A】をふるって加え、ゴムべらで切るように混ぜる。
【2】【1】をラップでぴったりと包み、冷蔵庫に20分おく。
【3】キャンディーはそれぞれ袋に入れ、めん棒で叩いて細かく砕く。
【4】【2】をめん棒で厚さ5mmにのばし、好みの型で抜く。オーブンの天板にクッキングシートを敷いて並べ、太めのストロー(直径約8mm)で3か所ずつくりぬき、190℃で12分焼く。
【5】オーブンから取り出して、穴に【3】を詰め、オーブンに戻し、余熱で2分焼いてキャンディーを溶かす。オ ーブンから取り出し、そのままキャンディーが固まるまで冷ます。
教えてくれたのは
YOMEちゃんさん
本名・大井純子。毎月200万アクセスを誇る人気ブロガーとして大ブレイク。現在はメニュープランナーとして活躍。夫と長女の3人家族。愛情たっぷりの育児日記と日常のアイデアあふれる献立を綴ったブログが人気。「よめ膳@YOMEカフェ」
衣装協力:おうちブレンド(ワコールウイング)
『ベビーブック』2011年12月号
「型抜きクッキー」
クッキーの定番「型抜きクッキー」。ココアパウダーでほろ苦い味わいに仕上げています。いろいろな型で作れば、見た目も楽しく美味しいプレゼントになります。
◆材料
(約5cmのクッキー12枚分)
【A】
ホットケーキミックス 80g
ココアパウダー 20g
無塩バター 50g
砂糖 30g
卵黄 1個分
牛乳 小さじ2
◆作り方
【1】常温に戻したバターをゴムべらでなめらかになるまで練り、砂糖、卵黄、牛乳の順に加え、その都度混ぜる。
【2】【A】を加えて粉気がなくなるまで混ぜ、ラップに包んで冷蔵庫で2時間以上寝かせる。【2】のラップを外して打ち粉(分量外のホットケーキミックス)を広げた台におき、手で練ってひとまとめにしたら、めん棒で3mmの厚さに伸ばしてパンプキン型で抜く。(抜いて残った生地は、再度練って使用)
【4】オーブンシートを敷いた天板に【3】を並べ、170℃に予熱したオーブンで約20分焼く。
★フライパンで焼く場合…フッ素樹脂加工のフライパンに【3】を並べ、蓋をして弱火で7~8分。底に焼き色がついてきたら裏返して5分ほど焼く。
教えてくれたのは
下迫綾美さん
お菓子研究家。人気の洋菓子店で7年間修業を積み、2008年に独立。2010年より、少人数制のお菓子教室『Thinglike』を主宰。おいしさはもちろん、かわいくて夢のあるデコレーションにも定評あり。
『めばえ』2016年11月号
大量にできる!バレンタインの簡単クッキーレシピ
大量にできる簡単クッキーレシピを紹介していきます。一度にたくさん作ると、バレンタインデーの当日以外にも、家庭のおやつとして食べられるので便利ですね。
「こねこねクッキー」
材料をこねるだけでできてしまう超簡単クッキーレシピです。難しい手順がないので、子どもと一緒に楽しく作れます。
◆材料
(直径約3cm×25個分)
バター 60g
砂糖 30g
小麦粉 90g
ベーキングパウダー 小さじ1/4
【A】
きなこ 大さじ2
砂糖(あれば粉糖) 大さじ1/2~1
塩 ひとつまみ
◆作り方
【1】ビニール袋にバターと砂糖を入れてこねる。
【2】小麦粉とベーキングパウダーを混ぜ、【1】に加えてこねる。
【3】1.5cm程度の丸形に丸める(生地がやわらかくなりすぎたら30分ほど、冷蔵庫で冷やす)。
【4】170℃に予熱したオーブンで15~20分焼く。粗熱がとれたら、混ぜ合わせたAをビニール袋などに入れてまぶす。
◆ポイント
こねる:★☆☆
手でモミモミしてこねます。仕上げが不均一の場合は、お母さんが最後に調整してください。
丸める:★★☆
生地をちぎって丸めます。サイズは多少、バラつきがあっても大丈夫。
※星印は難易度1~3を表しています(★1つが比較的容易)。子どもの成長に合わせ、お手伝いをさせるときの目安にしてください。
教えてくれたのは
阪下千恵さん
料理研究家、栄養士。おいしくて、栄養バランスのいいレシピが人気。二人の女の子のママ。
『めばえ』2014年7月号
「ジャムサンドボタンクッキー」
挟んだジャムとの相性抜群! 竹串で穴をあけるだけで、見た目が可愛いボタンのクッキーができあがります。
◆材料
(15~16個分)
バター 80g
砂糖 30g
【A】
薄力粉 150g
アーモンドプードル 30g
好みのジャム 100g
◆作り方
【1】ボウルに室温に戻したバターを入れ、砂糖を加え、泡立て器ですり混ぜる。
【2】【1】に、合わせた【A】をふるい入れ、ゴムべらで押さえつけながらある程度まとめ、あとは手でひとつにまとめてラップに包み、冷蔵庫に30分おく(最初から手でまとめると生地がだれてしまう)。
【3】オーブンシートに【2】をのせ、ラップの上からめん棒で4mm厚さにのばし、4cm径の丸型で抜く。オーブンシートを敷いた天板に並べ、竹串で4つまたは2つの穴をあける。
【4】170℃のオーブンで10~12分焼き、ケーキクーラーや網、ざるなどにのせて冷ます。
【5】ジャムを小さめのフライパンで煮詰めて、粗熱をとり、【4】でサンドする。
教えてくれたのは
青木恭子さん
小田真規子主宰のスタジオナッツ所属。2つの保育園に7年間、栄養士として勤務。0歳児の離乳食~5歳児の給食とおやつ作りを担当。現在は、雑誌やWEBなどで活躍中。
『めばえ』2016年3月号
「キャベツクッキー」
キャベツを使った香ばしいさと塩気が美味しい甘くないクッキーです。甘い物が苦手な人には、変わり種のクッキーも喜んでもらえそうですね。
◆材料
(6×2cm×24枚分)
キャベツ 250g(約1/4個)
オリーブ油 少々
塩 ひとつまみ
【A】
薄力粉 75g
アーモンドパウダー 50g
ベーキングパウダー 小さじ1/2(2g)
グラニュー糖 16g
塩 1g
オリーブ油 25g
◆作り方
【1】オーブンを170℃に予熱する。
【2】キャベツをせん切りにし、オリーブ油(少々)をひいたフライパンで茶色くなるまでじっくり炒め、塩をふってサッと炒め、冷ます(炒め上がり50g)。
【3】【A】をあわせてふるってボウルに入れ、オリーブ油(25g)を少しずつ加えながら混ぜる。【2】を加えてさっくり混ぜ、まとまってきたら12×24cmにめん棒でのばす(生地をラップにはさんでのばすとくっつきにくい)。包丁で24枚に切る。
【4】オーブンの天板に【3】を並べ、25分焼く。
教えてくれたのは
柿沢安耶さん
世界初の野菜スイーツ専門店『パティスリー ポタジエ』のオーナーパティシエ。野菜などの素材を厳選し、「おいしくて、体にやさしいスイーツ」を提供。食育活動にもいそしむ。
『ベビーブック』2011年9月号
バレンタインデーは家族と一緒に手作りクッキーを楽しもう!
クッキーは比較的簡単に、そして、たくさんできるので、初めての手作りでも気軽にチャレンジできます。子どもと一緒に手作りクッキーを作って、家族みんなでおいしくいただきましょう。
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文・構成/HugKum編集部