ひな祭りは折り紙で楽しもう!桃や桜の花・おひな様の折り方や、ぼんぼり・リースの作り方

「ひな祭り」は、女の子の幸せと健康を願う祭りとして知られています。桃の節句ともいわれるひな祭りの起源は、上巳の節句(じょうしのせっく)という、厄除けと健康を願う、男女を問わない行事だったそうです。ひな祭りには、女の子はもちろんのこと、男の子もぜひ一緒に健やかな成長を願ってお祝いしたいですね。

そこで今回は、ひな祭りを盛り上げるかわいい折紙についてご紹介します。桃や桜の花の折り方、ぼんぼりやおびなとめびな、リースなどの作り方を動画でレクチャーしましょう。

ひな祭りにかわいい折紙作品を作ろう!

ひな祭りにかわいい折紙作品を作ろう!
ひな祭りにかわいい折紙作品を作ろう!

ひな祭りには、お子さんと一緒にかわいい折り紙の作品を作って飾ってみませんか?春のお花やひな人形など、ひな祭りにちなんだ折り紙の折り方をご紹介していきます。

ひな祭りの折り紙①桃の花の折り方

桃の花の開花時期は3~4月で、桜より少し早く咲き始めます。春を運んできてくれる桃の花はやさしいピンク色で、ひな祭りにぴったりです。見た目が可憐なだけでなく、古くから魔除けの力があると信じられてきた桃の花を、折り紙で作って飾ってみてはいかがでしょう。お部屋の中に春が訪れたようになりますよ。

ここからは、「ナイス折り紙niceno1-origami」さんの動画を参考に、桃の花の折り方をご紹介していきます。折り目にそって折っていくと、最後にきれいな桃の花が現れます。また、はさみを使う部分があるので小さいお子さんはご注意ください。

材料

・折り紙…1枚
・はさみ

作り方

【1】折り紙を裏面を上にして置き、下から上へ半分に折り上げる。
【2】左下の角を上に折り上げて折り筋をつける。左上の角も同様に折り下げて折り筋をつける。
【3】右下の角を②の折り筋に合わせて折り上げ、右にもう一度折る。
【4】左下の角を折り上げ、全体を裏返して半分に折り合わせる。
【5】三角形になっている部分をはさみで切り落として開く。(五角形になっている。)
【6】折り筋に合わせて五角形の5つの辺をそれぞれ折って折り筋をつけていく。
【7】【6】でつけた折り筋にそって、5つの角を立てるようにそれぞれ折って折り筋をつけていく。
【8】【7】でつけた折り筋にそって、真ん中に角を寄せ集めるように折る。
【9】5つの角を折って花びらの形に整える。

教えてくれたのは…

ナイス折り紙 niceno1-origamiさん

折り紙を折ることが好きです。花、かわいい折り紙や簡単な折り紙、難しい折り紙、オリジナルの折り紙から伝承折り紙などの折り方を紹介していきます。

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ひな祭りの折り紙②桜の花の作り方

お祝いの場で使われることが多い桜の花は、ひな祭りでもよく飾られています。桜の葉で包まれた桜餅もひな祭りのご馳走のひとつですね。淡い色合いが美しく、おひな様にもよく合います。桜の花びらを折り紙で作って、ひな祭りをより華やかに演出してみてはいかがですか?

ここからは、「たつくりのおりがみ」さんの動画を参考に、桜の花びらの作り方をご紹介していきます。この折り紙は、折ってから切るので、小さいお子さんと一緒に楽しむ場合は、はさみの扱いに気をつけましょう。一枚の折り紙から16枚もの桜の花びらができるので、たくさん作ってみてくださいね。

材料(できあがりサイズ:約3㎝×16枚)

・折り紙(15㎝×15㎝)…1枚
・はさみ
・ペン

作り方

【1】折り紙を表面を上にして置き、下から上へ半分に折り上げる。
【2】もう一度半分に折る。
【3】開いて向きを変え、さらに半分に折る。
【4】続けて2度半分に折る。
【5】開いて、横に3本、縦に7本の折り筋がついている向きにする。
【6】縦の折り筋に合わせてじゃばら折にしていく。
【7】左に折り目が付いている側がくるようにして置き、3本の折り筋をペンでなぞる。
【8】4つのマスができるので、1マスごとに桜の花びらの半分の形をペンで描いていく。
【9】ペンで描いた線の内側をはさみで切っていく。
【10】開いて完成。

教えてくれたのは…

たつくりのおりがみさん

主に折り紙を使って季節やイベントに合わせた飾りなどの作り方を紹介しています。簡単なものから難しいものまでありますが、是非参考に作ってみて下さい♪

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ひな祭りの折り紙③ぼんぼりの折り方

ひな祭りの歌にも出てくるぼんぼりは、ひな人形を引き立ててくれるおひな道具としてもなじみ深いものです。おだいり様とおひな様の脇にぼんぼりが置いてあるのは、昔の結婚式は夜に行われていたことに理由があるそうですよ。今年のひな祭りには折り紙でぼんぼりを作って、日中も夜も飾ってみませんか?

ここからは、「たつくりのおりがみ」さんの動画を参考に、ぼんぼりの折り方をご紹介していきます。2つのパーツを組み合わせて作る、立てて飾れる立体的なぼんぼりです。

材料(できあがりサイズ:縦×横=約11㎝×約4.5㎝)

●台
・折り紙(15㎝×15㎝)…1枚
●明かり
・折り紙(15㎝×15㎝)…1枚

・のり

作り方

●台のパーツ
【1】折り紙を表面を上にして置き、上下左右の端を合わせて十字に折り筋をつける。
【2】開いて裏返す。
【3】対角の角を合わせて折り筋をつける。
【4】開いて裏返し、左右から押して三角になるように折りたたむ。
【5】右の端を中心の折り筋に合わせて折る。
【6】【5】で折った部分を左へ倒す。
【7】倒した左端を、中心の折り筋に合わせて折る。
【8】裏返して、【5】~【7】と同じように折る。
【9】残り2か所も【5】~【8】と同じように折る。
【10】左の角を軸にして下から1枚持ち、上に真っ直ぐ折る。
【11】【10】で折ったところを横から開き、左の角を入れてそのまま押さえ、奥まで入れ込む。
【12】残り3か所も10~11と同じように折ったら台のパーツは完成。

●明かりのパーツ
【1】折り紙を表面を上にして置き、上下左右の端を合わせて十字に折り筋をつける。
【2】開いて裏返す。
【3】対角の角を合わせて折り筋をつける。
【4】開いて4つの角を中心に合わせて折る。
【5】もう一度十字に折り筋をつける。
【6】裏返して左右を押さえ、四角くなるように折りたたむ。
【7】下の角を5~7㎜くらい折る。
【8】一度広げて、【7】でつけた折り筋に沿って上下は外側に、左右は内側に折りなおす。
【9】また四角く折りたたむ。
【10】左右の端を中心の折り筋に合わせて折り、折り筋をつける。
【11】戻して左右の上の端を【10】でつけた折り筋に合わせて折る。
【12】中心の折り筋に合わせて折る。
【13】裏返して【10】~【12】と同じように折る。
【14】間に指を入れるようにして持ち、真ん中の穴に息を吹き込んで膨らませる。
【15】明かりの穴に台を差し込んだらぼんぼりの完成。
(明かりの部分の折り目が広がって気になる場合はのりでとめておくと良い。)

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ひな祭りの折り紙④おびなとめびなの作り方

子どもの健やかな成長を願って飾るひな人形ですが、お子さんと一緒に、折り紙でオリジナルのおひな様を作ってみるのはいかがですか?  着物の模様や色、お人形の表情など、世界にひとつだけのひな人形を作ることができますよ。

ここでは、「たつくりのおりがみ」さんの動画を参考に、かわいいうさぎのおびなとめびなの作り方をご紹介します。平面でも立てても飾ることができます。先にご紹介したぼんぼりと一緒に飾るのもおすすめです。少し難しい部分もあるので、小さいお子さんは、細かいところはママパパと一緒にやってみてくださいね。

材料

できあがりサイズ
縦×横=約7.5㎝×約7.5㎝

●おびな
・折り紙(15㎝×15㎝)…1枚
●めびな
・折り紙(15㎝×15㎝)…1枚
●扇
・折り紙(2㎝×2㎝)…1枚
●しゃく
・折り紙(2㎝×2㎝)…1枚

・ペン
・はさみ
・のり(マスキングテープ)

作り方

めびなの耳がぴったりくっついているのに対し、おびなの耳は少し離れています。

●めびな
【1】折り紙を裏面を上にして置き、上下左右の端を合わせて十字に折り筋をつける。
【2】開いて下の端を【1】でつけた折り筋に合わせて折る。
【3】左右の角から内側へ1㎝くらいの点から表面と裏面の境目まで折る。
(まず片側を折って真ん中で折り、最初に折った線に合わせて折れば同じように折ることができる。)
【4】左右の下の端を中心の折り筋に合わせて折る。
【5】下の角を表面と裏面の境目の中心から1㎝くらい下に合わせて折る。
【6】【5】で折った三角の部分を、爪を使ってしっかり折っておく。
【7】三角の左の部分をしっかり押さえ、右側を持って右へ引っ張り出す。
【8】斜めの折り筋で折る。
【9】中にある下の折り筋で折る。
【10】三角の右の部分をしっかり押さえ、左側を持って左へ引っ張り出す。
【11】【8】~【9】と同じように折る。
【12】裏返す。
【13】折った部分が広がらないよう真ん中あたりを押さえながら、左右の端を中心の折り筋に合わせて折る。
【14】上の左右の端を中心の折り筋に合わせて折り、爪でしっかり折り筋をつけておく。
【15】【14】で折ったところを開いて、左右とも折り筋に沿って内側に折る。
【16】上の二つの角を表面と裏面の境目で下へ折る。
【17】上の角を中心に合わせて折り筋をつけたら戻す。
【18】上の角を【17】でつけた折り筋に合わせて折る。
【19】上の端を中心の折り筋に合わせて折る。
【20】左右の斜めの端を折り筋に合わせて折る。
【21】下の角を上に倒す。
【22】左右の端を内側の斜めの線に合わせて折る。
【23】上の二つの角を斜め下の角に合わせて折り筋をつける。
【24】開いた【23】でつけた折り筋で折る。
【25】下の真ん中の切れ目を内側に少しだけ折る。

●おびな
めびなの折り方【1】~【25】までと同じように折ります。
【26】裏返して右側の耳を下に折る。
【27】中心から5㎜くらいあけて折り上げる。
【28】左側の耳も同じように折る。
【29】下の左右の斜めの端を内側に折る。

●扇
【1】対角の角を合わせて折る。
【2】斜め左の端を1枚だけ下の端に合わせて折る。
【3】裏返して斜め右の端を下の端に合わせて折る。
【4】広げて左右の折り筋の上の点から上の点をはさみで切る。

●しゃく
折り紙をしゃくの形にはさみで切る。

おびなとめびなの顔をペンで描き、扇としゃくをのりで貼り付けたら完成。
立てて飾りたい場合は、おびなとめびなの背中側の下の部分を折り曲げると自立します。

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おひな祭りのリースを作ろう!

ひな祭りの飾りつけに、玄関やリビングに飾るかわいいリースもおすすめです。春の色の折り紙を使ったり、おひな祭りにちなんだモチーフをくっつけてオリジナルリースにしたりと、アイデア次第で様々なバリエーションが楽しめます。

ここからは、「OrigamiAko」さんの動画を参考に、簡単なリースの作り方をご紹介しましょう。1パーツ4折りで作れるので気軽に挑戦することができます。

材料(できあがりサイズ:縦×横=19㎝×19㎝、輪の幅=5.3㎝)

・折り紙(15㎝×15㎝)…8枚
・のりかテープ

作り方

【1】折り紙を裏面を上にして置き、下から上へ半分に折り上げる。
【2】左下の角を中央に合わせて折り上げる。
【3】右上の角を中央に合わせて折下げる。
【4】【2】で折り上げた左下の角を折り下げる。
【5】同じものを8個作る。
【6】【5】で作った8個のうち、2個を手元に置く。
【7】2個の内、ひとつの左下の角を再び折り上げ、手前の隙間にもうひとつの折り紙の右端の三角の部分を差し込む。
【8】差し込んだほうの折り紙の左端を、ついている折り線で折る。
【9】折った部分をのりかテープでとめる。
(のりは中央の線の内側に塗る。テープは継ぎ目の上に重ねるように貼る。)
【10】残りの6個も同じようにつなぎ合わせていく。
【11】一番最後につないだ折り紙の左側の隙間に最初の折り紙の右側を差し込み、折り線で折ったらのりかテープでとめる。
【12】裏返したら完成。

教えてくれたのは…

折り紙作家 OrigamiAkoさん

おりがみと工作を掛け合わせたオリジナル作品を作っている。デザインから折り方まで、一つ一つにこだわりをもってマイペースに創作。動画の説明欄に「作者:Ako」とあるものは、デザイン作りから考えて形にした、オリジナルの作品となっている。なお動画に音声はないが、字幕をONにすると解説付きで見ることができる。

YouTubeホームページ

ひな祭りは折り紙で春の訪れを感じよう!

ひな人形を飾ったりご馳走を食べたりと楽しいことがいっぱいのおひな祭り。折り紙で作品を作ることで、より身近にひな祭りの行事や季節の移り変わりを実感することができるのではないでしょうか。今年のひな祭りには、折り紙をお子さんと一緒に楽しみながら、春の訪れを感じてみてください。

 

文・構成/HugKum編集部

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