体を温める食べ物ってどんなもの?普段の食事に取り入れたい食材やママ・パパのアイディア料理もご紹介!

寒い季節、体が冷えてしまってつらいということも多いですよね。また、子どもがサッカーや野球をやっていると寒空の下待ち続け、家に帰る頃には体が芯から冷え冷え・・・なんてママ・パパも少なくないはず。そんな時に取り入れたいのが、体を温める食べ物。普段の食事から取り入れることができるので、知っておくと便利なもの。今回は、体を温める食材や飲み物の選び方、ママ・パパがオススメする体を温めてくれる食事アイディアを聞きました。すぐにでも取り入れられるものばかりなのでぜひチェックして。

体を温める食べ物とは?

体を温める食べ物はどんなものを指すのでしょう?ざっくりとした見分け方やポイントはあるのでしょうか?

食材には体を「冷やす」「温める」ものがある

薬膳などの東洋医学的な考え方では、食材は熱性の食べ物と、冷性の食べ物、そしてどちらでもない平性の食べ物に分けられます。違いを知っておくと体が火照って暑い時には体を冷やす食材を、冷えを感じる時には温める食材で料理をと、自分で調節することができます。日々のメニューに取り入れたいですよね。

体を温める食材の見分け方

体を温める食材を選ぶにはどんな見分け方があるのでしょう?まずは育つ環境を見ることが大事。基本的に雪国など寒い地域で育つものは体を温めるもの、逆に暖かい南国では体を冷やすものがよく育ちます。また、地中で育つ根菜類も体を温めてくれます。冬が旬の野菜を食べるのは理にかなっているんですね。

それ以外に、食材の色で見分ける方法もあります。オレンジや黄色など鮮やかな色味のものは体を温め、白・緑・紫の食べ物は体を冷やします。暖色系のものは体を温めてくれると考えれば分かりやすいもの。ただ、鮮やかな野菜の代表格であるトマトは、水分を多く含み体を冷やす食材なので要注意。

また、野菜以外にも、糖質と比べた場合には肉や魚のタンパク質のほうが筋肉になりエネルギーに変わる際に生じる熱量が多く、体が温まります。

体を温める食べ物の種類

体を温めるものはなんとなく分かったものの、具体的にどの食材を選べばいいのか自信がないというママ・パパも多いのでは。スーパーですぐに見つけられるように体温め食材をピックアップしました。

野菜

まずは根菜類を選ぶのがポイント。いろいろな料理に使える、ニンジン、ジャガイモ、玉ねぎは体を温めてくれる食材です。また、かぼちゃ、レンコン、ゴボウ、自然薯なども体を温めてくれます。

香辛料・調味料

辛味のある唐辛子などの香辛料は血行を良くしてくれる食材。その唐辛子を使ったキムチは体を温める効果があります。また、生姜は、含まれているジンゲオールという成分が体を温めてくれる上、加熱することでショウガオールという成分に変化しさらに体内温度を上げてくれるという優秀食材。

発酵食品

発酵食品も体を温めてくれる食材。身体の代謝をよくしてくれる酵素が入っているのがその理由。代表的なものは、味噌や納豆、醤油、漬物など。キムチも、白菜だけだと体を冷やしてしまいますが、発酵した上に、唐辛子も含んでいるので体を温める食材に変化します。また、チーズやヨーグルトも身体を温めてくれます。

お茶・紅茶

体を芯から温めてくれるのは、茶葉を発酵させて作る紅茶やウーロン茶、プーアール茶など。また、タンポポの根を使ったタンポポ茶やゴボウ茶も地中で育った食材が原料なので身体を温めてくれます。

肉や魚

筋肉になりエネルギーを作ってくれるタンパク質。肉や魚にも体を冷やすものと温めるものがあり、鶏肉、鮭、さんま、うなぎ、明太子は体を温めてくれる食材になります。

おすすめの食べ方・飲み方アイディア

ママ・パパがオススメする、体を温めてくれる食事・飲み物のアイディアを教えてもらいました。いつものメニューがひと工夫されていたり、手軽に取り入れられるものもたくさん揃ったので、体が冷え切ってしまったなんていう時にはぜひ試してみて。

寒い時は鍋物に限る!という人も多いですよね。特にキムチ鍋や生姜など体を温める成分が含まれた食材を入れると効果がさらにUPします。

「キムチ入り鍋。汗をかく」(40代・埼玉県・子ども3人)
「生姜の入った鍋やスープ。鍋は野菜がいっぱい取れて、生姜で温まった体の保温効果もあって、食べたあとまでポカポカする」(30代・北海道・子ども2人)

具だくさんうどん

鍋焼きうどんやけんちんうどんなど、具だくさんのうどんも体が温まる食事の代表格。温め食材の里芋やニンジンなどの根菜類を多く入れれば、栄養もたっぷりで風邪予防にも効果的!味噌味にすると温め効果もアップ。

「おっきりこみうどん。たくさんの野菜や油揚げやさつま揚げなどを入れ、醤油や味噌で味つけした出汁で煮込んで食べると、熱々で体も心も温まります」(40代・群馬県・子ども2人)

生姜の味噌汁・スープ

体を温めてくれる代表食材、生姜を使った味噌汁やスープも人気。生姜の成分は温めるとさらに温め効果がアップするので完璧です。生姜パウダーを使うというお手軽アイディアも。

「生姜入りのスープです。からだが内側からポカポカします」(30代・埼玉県・子ども2人)
「いつもの味噌汁に、自分の分だけ生姜パウダーを追加してます。食べ終わったら体がぽかぽかに」(30代・沖縄県・子ども1人)

生姜湯

生姜湯は、体を芯から温めてくれると実感している人も多いよう。すりおろした生姜を水に入れ、中火で温めれば完成。はみちつを入れたり、ビタミンCが豊富なレモン果汁を入れると風邪対策にもバッチリ。片栗粉を入れてとろみをつけると冷めにくく、温め効果がアップします。

「しょうが湯。発汗作用があり、体が温まる」(40代・茨城県・子ども2人)
「レモン果汁にはちみつと生姜をすったものを混ぜてお湯で割って飲みます。生姜の効果で温まるし、甘くてホッとします。はちみつの殺菌作用で喉にもいいはず」(30代・北海道・子ども2人)

ホットミルク

牛乳は冷えたままだと体を冷やしてしまいますが、加熱すると体が温まります。カフェインなどを含まないので寝る前に飲むのもオススメです。

「ミルクを温めて、蜂蜜を入れる。冷えにくくなるような気がする」(30代・香川県・子ども3人)

ココア

ポリフェノールが豊富なココアは身体を温める代表的な飲み物。甘い香りでリラックスできますよね。

「甘くてゆったりした気分になる」(40代・兵庫県・子ども2人)

はちみつゆず茶

冬至にお風呂に入れるゆずは体を温めてくれるイメージが。実際にポリフェノールが含まれているので、食べても温め効果があるのです。はちみつを入れることで飲みやすくポカポカと温まりますね。

「体が中からポカポカする気がする」(30代・東京都・子ども2人)

甘酒

甘酒の成分の酒粕は、日本酒を発酵させた時に生まれるもの。もちろん、温め効果もバッチリです。飲む点滴とも言われる甘酒は積極的に摂りたいですね。同じく温め効果のある生姜を入れれば効果も倍増!

「甘酒に生姜のすりおろしを少し多いかな、という程度に入れて飲む。飲んだ直後から体の芯からぽかぽかとした感じになり、手先、足先まで血の巡りが良くなる」(40代・兵庫県・子ども1人)

梅生姜番茶

梅干しを温めるとできる成分には、血流を促進する効果が。生姜とともに番茶に入れて飲むのはいいアイディアですね。

「身体が温まり免疫力アップ」(30代・東京都・子ども2人)
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体を温めると勘違いしやすい食べ物

身体を温めてくれそうな食べ物や飲み物の中には、実は身体を冷やしてしまうものも。冬場の冷え対策としては間違えないようにしたいですね。

コーヒー

コーヒー豆は南国で育つものなので、身体を冷やす効果がある食材です。寒いとホットコーヒーを飲む人も多いですが、一時的にポカポカしても、身体を芯から温めるという意味では不向き。

砂糖は要注意

温かい飲み物に入れる砂糖には注意が必要。暑い沖縄で育つサトウキビを原料にし、精製された白砂糖は体を冷やしてしまいます。逆に寒い北海道で育つ甜菜(ビート)から作るてんさい糖は体を温めてくれるもの。サトウキビでも未精製の黒砂糖であれば冷やす効果が緩やかになるので、砂糖を使う時には茶色いものを入れると覚えておきましょう。

冷やす食材は食べ方を工夫して

体を冷やしてしまう食材でも、調理の仕方を変えることで体を温めてくれる料理になることがあります。例えば、体を冷やす代表格の大根は、天日干しした切り干し大根に、牛乳は発酵したチーズに。また、実は塩も温め効果が絶大。寒い地方で塩漬けの保存食がたくさん作られているのも納得ですね。白米に塩を加え炒めてチャーハンにするだけでも変わってくるのです。

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食材の使い分けで体を温め免疫力もUP

体を温める食材には意外と思うものや、勘違いしていたなんていうものも多かったのでは。見分け方は比較的簡単なので、寒い季節にはスーパーでしっかり吟味して体を温めてくれるものを選びたいですね。体が温まるとリラックスでき、家族みんなでゆったりと冬を乗り切ることができるはず。

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文・構成/HugKum編集部

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