コロナ感染予防対策について、保育園ではどのような取り組みがされているのでしょうか。HugKumでは、保育園のコロナ対策の今を「ワンルーフアライアンス 社会福祉法人 東京児童協会(以下、ワンルーフ)」に取材しました。
新型コロナウイルス感染症への取組み
ワンルーフでは、新型コロナウイルス感染症対策について、「私たちにできること」は何か、等身大でできること・すべきことを考えたそう。
そして「お互いの命を守ること」・「子どもたちの命とまな学び・遊びを守ること」に重きを置いて、施策を実施。
では、具体的にはどのようなことでしょうか。
「お互いの命を守ること」とは
コロナ「対策プロジェクトチーム」を発足し、経営幹部・代表園長とともに会議を行い、職員へ下記の取り組みを実施しているとのことです。
- 感染予防対策の周知
- 罹患が疑われる場合の連絡系統・対応・医療機関などをまとめた緊急時対応リストの作成と周知
- 感染リスクを最少にする為、在宅勤務の導入を決断
- 会議や打ち合わせは全てWEB会議で実施
「子ども達の命と学び・遊びを守ること」とは
職員は下記を意識して取り組んでいるそうです。
- 各家庭に寄り添った柔軟な対応
- 衛生行動に忠実に、新たな園生活、保育活動を提供
- 健康教育・食育の実施
- 独自開発のアプリを使って、保護者との情報共有
- 親子で楽しめる制作物や歌遊び等のインスタライブ配信
- 保育士の手作り玩具を希望者に無料提供>>「ワンルーフトイ」
取り組みは共有
保育現場では、入口に取り組みを周知するボードが設置されていました。
園児たちへの感染拡大防止のためのお約束をわかりやすく記載し、声掛け時に使用しているそうです。
ボードにまとめることによって、園の取り組みを子ども達だけではなく、保護者にも共有することができ全員の意識を向上させる効果がありそうです。
保育室でのおもちゃの衛生管理は?
保育現場では、おもちゃの衛生管理はどのように取り組んでいるのでしょうか。
おもちゃの衛生管理の徹底
乳幼児は、おもちゃをすぐに口に入れてしまいますよね。そこで、使用したら消毒を徹底形に可視化する棚を作ったそう。
未消毒と消毒済みの棚を作り、定期的に消毒し、おもちゃの入れ替えをしているようです。
乳児はおもちゃを口にしてしまうシーンも多いので、使用済み玩具を回収、消毒後棚に戻すことを徹底。
給食での感染防止対策は
給食での配慮は、特に気を遣うところですよね。
対面や隣の席には、シールドと呼ばれるアクリル板で仕切られていました。
隣同士の距離をあけ、近くに座るお友だちの顔が見えるようにラミネートフィルムの小窓付き衝立を間に立てて座る工夫をされている園もありました。
新しい保育のかたち
今回取材し、新型コロナウイルス感染症から命を守る為の保育は職員全員で考え、実行されている様子がよく分かりました。この取り組みは、仕事量も増えさぞ大変だと察します。
医療従事者はもちろんのこと、この取材を通して保育現場の方々にも感謝したいと深く思いました。
取材協力/ワンルーフアライアンス 社会福祉法人 東京児童協会
文・構成/HugKum編集部