小学校入学を控えて、必修化されたプログラミングに触れさせてみたいと思う保護者の方も多いですよね。教室に通うのもひとつの方法ですが、気軽に楽しくプログラミングを学べる本やおもちゃ感覚で遊びながら学べる教材がたくさんあるのをご存知ですか。
今回は、プログラミングが初めてというお子さんでも楽しく遊び感覚で取り組める、おすすめの本や教材を厳選してご紹介します。
本で楽しくプログラミング的思考を養おう
まずは、気軽に手に取れる絵本です。楽しくプログラミング的思考を養える本は、初めてプログラミングに触れるお子さんにおすすめです。
プログラムすごろく「アベベのぼうけん」
こちらの本は、あの「ピタゴラスイッチ」の佐藤雅彦さん、「考えるカラス」、「Why!?プログラミング」の石澤太祥さん、絵本「コんガらガっち」の貝塚智子さんという、そうそうたるメンバーが送る、新感覚のプログラミングの絵本です。
主人公・アベベは、ドドジ王国の王子。アベベは立派な王になるため、父の残したプログラムに挑戦する旅に出ています。プログラムを丹念に読み解き、すごろくのようなマスの上を旅するアベベを動かしていくと、そこに驚きの物語が現れます。
こうして夢中になってプログラムを読み解いていくうちに、手順やルールを筋道立てて考える力、つまり「プログラミング的思考」が自然と養われます。さらには、「変数」、「順次処理」、「条件分岐」といった基本的な考え方から、「スタック」といったちょっぴり難しい概念まで、遊んでいるうちにその本質を自然と身に付けられます。
「プログラミング的思考って、こんなにわくわくするものだったのか!」と新たな気持ちになること間違いなしです。
世界中で大反響のプログラミング絵本「ルビィのぼうけん」
世界20ヵ国以上で大反響の『ルビィのぼうけん』。こちらは教育大国フィンランド発で、プログラマーでもある作家が書いた知育絵本です。
『ルビィのぼうけん』は、コンピューターとテクノロジーと、それからプログラミングについての世界一”風がわりな”絵本です。 好奇心旺盛な女の子ルビィが、宝石集めを通してプログラミングに必要な考え方にふれる物語からはじまり、後半の”自分でやってみよう!”(練習問題)へと続いていきます。5歳ぐらいの子どもから挑戦できる内容ですが、小学校低学年にもおすすめです!大人が読んでも新たな発見があるかもしれません。
『ルビィのぼうけん』シリーズは、「プログラミング」「コンピュータ」「インターネット」「AIロボット」の全4巻で発売中です。
動くから楽しい!ものづくりで学ぶプログラミング教材
本の次は、実際に動かすことのできるロボットやものづくりを体験できるプログラミング教材のおすすめを紹介します。体験を通してプログラミングが学べるこれらの教材は、遊び感覚で学べるので子供の「やってみたい!」という気持ちを高めてくれます。
工作感覚で楽しめる!embot(エムボット)
ダンボールと電子部品を組み合わせて作るロボットembot(エムボット)。こちらは『小学一年生』2020年12月号の本誌の紙面で紹介したところ、読者から「作ってみたい!」と大きな反響があった教材です。
サーボモーター、ライト(LED)、ブザーなどをコア(基盤)に差し込むだけでよく、組み立てが簡単で、小学校低学年の子どもでも工作感覚で取り組めるのが魅力。タブレットやスマートフォンから専用アプリ(無料)を用いてプログラミングで動かすことができるので、パソコン上だけでプログラミングをするよりも、「動いた!」という感動を体感することができます。
HugKumでも、親子でembot作りに挑戦した様子を詳しくレポートしています。試行錯誤しながら、アイディアを練ったり、完成まで粘り強く取り組む時間は、子どもにとってかけがえのない経験になるでしょう。
◆無料アプリでembotのプログラミング体験ができる!
プログラミングはハードルが高い、そう感じているママ・パパにこそおすすめしたいembot(エムボット)。embotが気になった人は、まずは無料で使えるembotアプリでプログラミング体験をしてみてください。アプリは、embotを購入されていなくても、お試しいただけます。
さらに詳しい遊び方は、こちらのユーザー向けサイトにたくさん掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。
LITALICOワンダーの「ロボットクリエイトコース」オンライン授業
小さいころから慣れ親しんだレゴを使って、遊び感覚でものづくりをしながらプログラミングが学べるオンライン授業も人気です。
LITALICOワンダーのロボットクリエイトコースで使う教材は、こちらのレゴ®WeDo2.0。音や動きに反応するセンサーやモーターを使用し、組み立てたブロック教材を動かすことで、機械が動く仕組みを学びます。
「パソコンでプログラミングを行い、製作したロボットを動かす」と聞くと、小学校低学年では難しいのでは?と思うかもしれません。でも、そこは心配ご無用。マウス操作でプログラミングを行うため、はじめてでも簡単に動かすことができ、子どもたちはどんどん理解して、自分なりの工夫を加え、ロボットを作り上げていくそうです。
小学校のプログラミング教育で重視されるのは、プログラミングスキルではなく、物事を論理的に考え、技術をうまく使って課題を解決することです。この講座ではレゴ®ブロックで楽しみながら、
課題解決力、さらにハイレベルな論理的思考力、算数・理科に直結する知識、試行錯誤する力・粘り強さ、空間把握力、イメージをふくらませかたちにする創造力、などの力を身につけることができます。
LITALICOワンダーでは無料体験授業をオンラインでも受付中です。
詳しくはHugKumのこちらの記事をチェック>>
ソニーのオンラインプログラミング学習「CREATE by KOOV」
KOOV®とは、ブロックで自由な「かたち」をつくり、「プログラミング」によってさまざまな「動き」を与えて遊ぶ、ロボット・プログラミング学習キットです。
ロボット制作の体験を通じて、子どもたちの探究心や創造力、未来を切り拓く思考力を育みます。2016年度グッドデザイン金賞を受賞し、KOOV for Enterpriseha、第15回(2018年度)日本e-Learning大賞(最優秀賞)を受賞するなど様々な教育関係者から評価されており、多くの学校や塾などに導入が進んでいます。
KOOVは、作る作品を楽しむためにやることが、わかりやすく4コマイラストでまとめられているなど、仕上がりのイメージを持てるので、作る際のモチベーションもアップする工夫も。
「CREATE by KOOV」の魅力は、組み立てて終了!ではなく、どんどん考えるのが楽しくなっていくところ。自分で作る感動を味わいながら、「次はもっとこうしてみよう」「こうしたほうが面白いかも!」と、作り終わったあとも好奇心が刺激され、思考力が高まっていきます。
気軽に取り組めるものから、まずは始めてみよう
新しい分野の教育、とくにプログラミングは私たち親世代が子どもの頃にはほとんどなかった学びです。いつから学べばいいの?どのくらいできればいいの?と、親も手探り状態です。ですが、すべてを親が理解してからスタートしていては、時間ばかりが過ぎていってしまいますね。子どもと一緒に「とにかくやってみる!」というマインドが必要かもしれません。
今回紹介した本や教材はどれも気軽に取り組めるものばかりです。ママ・パパも子どもと遊びながら一緒に学ぶ気持ちで、ぜひ手にとってみてください。
文・構成/HugKum編集部